カラー(色彩)にはいろんな使い方があります。
存在を目立たせたり、所属を意識付たり、ルールを示したり、美しく見せたり、
他にも多くの役割、活用方法があります。
『キレイにするのが良い』とか、『華やかに目立たせるのが良い』と思われるかもしれないですが、
一概にそうでもないんです。
良い色使いというのは、『目的や要望に応じたものであること』かと思います。
なので、クライアントによって、もちろんその辺りは変わります。
プランニング案件なんかは、こういったところが顕著です。
下品さを出した方が、らしくなったり、目立ったりすることもあるし、
目立たなくすることでうまくいくこともあります。
なので、ダサくしたり、紛れさせたりすることも力量になるのです。
物も空間も人も、目立たなくて良い時もあります。
そんな時、その役割が果たせたり、目的を達成できる色使いは、
例えそのものが美しいと感じられなくても、優秀な色使いだなと思います。
結構、自然の中にヒントがありますよ。
『自然の配色は美しい』とよく言われるけれど、
私たちが美しいものにしかフォーカスしていないだけかもしれませんよね。
私たちはたいてい美しいものには目を奪われますものね。
でもどうでしょう。
美しいからと言って、受け入れられるかどうかはまた別の問題かもしれません。
状況次第では、美しさが必要なかったりするかもしれません。
色を扱う者として、『綺麗であることへのこだわり』はとっても大切だけど、
その反対側があるということも忘れてはならないと感じます。
幅を広げ、発想を広げるためには、とっても大切なことかもしれません。
いろんな場面で、
■逆を考える
■外に目を向ける
ということをもっともっと意識してやっていきたいなと思っています。
いろんな場面で。
でも、まぁ、綺麗な色は好きですけどね(笑)