本が読みたいな~と、書店に立ち寄り、「啓文堂書店おすすめ文庫大賞 第1位」と書かれてた本です。
初版が平成13年だから、もうずいぶん前に出ていた本のようです。
面白かった。
表題作の「床下仙人」は、まさに私、将来こうなってしまうんじゃないか(ならないけど)と思わせる始まりでした。
結婚4年目にしてようやく子供ができ、それを機に、手狭になった都心の賃貸マンションを脱出しようと二年間にわたって家探しをした結果、ようやく首都圏郊外の新興住宅団地に手頃な一戸建てを見つけて、引っ越してきた家族が主人公です。
だけど、夫の会社への片道通勤時間は1時間50分。
ちょっとした小旅行。
おまけに平日は連日の午前様。
会社に泊まりこむこともしばしばで、土日祝日も接待ゴルフか、休日出勤。
きっと、こんな生活してる人はたくさんいると、私は思う。
私自身も毎日が小旅行なんで、かなり共感できるところが多かったです。
そんな夫だけれど、家族からすれば、そんなの関係ねぇとばかり・・・。
他にもいくつかのお話が書かれていて、特に面白かったのは、「派遣社長」。
斬新です。
派遣社員がいるのだから、派遣社長がいてもいいんじゃない?的なお話。
それを実現していくんだけど・・・
なんだかありそうで、なさそうで、ユーモアあふれるこの著者原さん自身も実は、サラリーマン?もしくは経験者?とも思えるほど、リアリティー満載なので、とても読みやすかったです。
原さんの他の本も読んでみたくなりました。
