先月石川県に行った時のお話。
ある飲食店からご相談をいただきました。
その内容がこちら。
「当店では、他の飲食店にないオリジナル商品を打ち出しています!」
「雑誌にも取り上げられ、問い合わせも多くいただいております!」
「でも、なぜか売れないのです」
実際に食べてみると、味はしっかりしているし、見た目もいいんです。
話しを詳しく聞くと、こちらのお店に通ってくださるお客様のほとんどは、年齢層が高く、若い方が少ないとの事。
そこで、店主は、若い方にも来ていただきたいと考え、差別化を図って若者向けする商品を開発したのだそうです。
店主は、
「うちの方がおいしいのに、若い人は近所にあるチェーン店ばかりにいってしまう」
「技術もあるのに誰もわかってくれない」
一生懸命考えた商品なので、落ち込みどもかなりのものです。
店主に「この商品は通ってくださるお客様が求めている商品ですか?」と尋ねました。
こんな場合、
「自分にしかできないもの」
「自分だけの強み」
以前、販促セミナーに出席した時に言われたそうで、それから必死に考えたそうです。
お客様ではなく、自分が良いと思う商品を考えて、失敗するケースは結構多いのです。
たしかに、差別化はできますが、自分だけの主観で走ってしまうと、思わぬ落とし穴にはまってしまう場合があります。
だって、お金をだすのは「お客様」なのですから。
お客さまが本当に欲しいと思うもの(欲求)を満たす。
それが第一歩になります。
そのお店のナンバーワン商品に、季節によって変化を加えた商品を打ち出し、売上は大きく伸びたそうです。
もちろん、お客さまの声を聴きながら・・・