監督: 大森立嗣
脚本: 大森立嗣、港岳彦
主演: 長澤まさみ、奥平大兼、阿部サダヲ、夏帆、仲野太賀、皆川猿時、土村芳、木野花
公開: 2020年
祖父母殺人事件の実話をモデルにした映画。
長澤まさみさんが、昔の自分と全く違う役柄(秋子)をどのように魅せるか、そんな映画。
現実の事件はもっと凄惨なのだろうが、映画で出来る描写には限界もある。
さて、主人公の周平は、散々な生活感を纏うことができただろうか。
崇徳院ヴェストは、この映画の“母”のような性質・性格・品格を嫌悪し、拒絶する。
最低の毒親、文字通り社会のお荷物、他人からお金をかすめ取って生きている寄生虫。
このような人間とは、どんな理由があろうとも接したくない。
しかし、そのような人間は少数だが確実に社会に生息している。
この映画を観ると、どうしても“誰も知らない”と比較してしまう。
そして、何故か“リリイ・シュシュのすべて”とも比較してしまう。
“誰も知らない”と比べると、周平は薄っぺらく、秋子はなりきれてなく、
フィクションの“リリイ・シュシュのすべて”と比べても、悲壮感が乏しい。
つまり、配役に対して題材が重すぎたということだろう。
社会問題として公開したことを含めて
である。
この手の映画は、どの切り口で見ても震え上がるほどシリアスでなければならない。
このブログオーナーのホーム・ページ 投資に株式な生活