府中・京王線沿線の家庭教師、戸田朝海です。
このブログでは、主に「教育」についてお話しています。
もっと細分化すると、「教え方」や「指導法」であったり、「勉強法」「文章力」「やる気の出し方」「受験対策」などなど……になるわけですが、基本的にここでは保護者様を対象に記事を書かせて頂いてます。時に生徒さん向けだったり、同じ指導者さんに向けて書いたりもしますが、基本的には、保護者の方に向けて文章を綴っております^^
そんなこんなで、何を書こうかなー?と考えますと、ご家庭の教育「褒める」「叱る」については、お悩みの方が多いのではないかなーと思い、それについて書かせていただきます。
まず、
「褒める」と「叱る」、どっちがいいのー?
これには正解がありません。
どっちも大事です。
ただ、「褒める」と「叱る」では、効果が違います。
ざっくり言うと、
「褒める」=アクセル
「叱る」=ブレーキ
大抵、褒めるときって「いいことをしたとき」ですよね。もっとやってね♪ っていうときじゃないでしょうか?
そして、叱るときは「悪いことをしたとき」ですよね。「ダメでしょ!」「やめなさい!」って感じですよね。何かを「やめさせたいとき」に叱ると思います。
まあ、時には「さっさとやりなさい!」のように、アクセル目的で叱るときもあると思いますし、叱られないとやらない子というのも、確かにいます。逆に、褒めることがブレーキになっちゃうこともあるかなー? 褒められたから満足満足♪ になっちゃうと、行動にブレーキがかかっちゃうこともあるかもしれません。
ですので、何が言いたいかというと
「褒める」にも「叱る」にも、どちらも「いい面」「悪い面」があり、どちらがいい・悪いというものではない、ということ。
ただ、状況によって
・褒めた方がいい場面
・叱った方がいい場面
というのはあります。
しかし、この「状況」というのも様々で、その子によっても違うし、原因や前後関係によっても違うし、タイミングによっても違います。
例えば同じ生徒さんであっても、元気いっぱいやる気満々!な状態と、暗~く落ち込んで元気がない……という状態では、言うことは変わってきますよね。
じゃあ、その時々に応じて、叱るのがいいのか、褒めるのがいいのか、そこはどうやって判断したらいいの? と、思いますよね。
私が、その際意識していることは一つです。
それは、
「それが相手の行動を促すかどうか」ということ。
褒めるにしろ、叱るにしろ、それによってその子が行動しようと思うかどうか。それで決めています。
何か声をかけるということは、そこには何か「こうして欲しい」意図があるのですよね?「そろそろ勉強して欲しい」「TVはやめて欲しい」「出掛ける用意をしてほしい」「手伝って欲しい」「早く寝て欲しい」いろいろです。
では、その望む行動を、どういう風に言ったら相手がやろうと思うかどうか? それを 相手の気持ちになって よーく考えて欲しいのです。
「叱られたらやるだろうか?」
「褒めたらやるだろうか?」
大事なのは、「やる」というより「やろうという気持ちになる」ことですね。「やらせる」という視点からは、この発想はなかなか生まれてきません。「こちらがやれと言っているのだから、やるのが当たり前」そう思っていると、なかなか相手を動かすことは難しいと思います。
もし難しいと感じたら、自分に置き換えてみるのも手です。
自分が子どもで、例えば、今ゲームに夢中になっているとして、親からこう言われたらすぐに止めるだろうか? 反発するだろうか? じゃあどう言えばいいかな?
「この状況で、こう言われたら、相手はやろうと思うだろうか?」
「褒める」にしろ「叱る」にしろ、この視点でものを見るようにしてみて下さいね。そうすると、あまりハズレがなくなります。
「目的」に合わせて、より効果の高い方法を選ぶ(または探す)ことですね。
それでは、何か参考になれば幸いです。

