今、映画の番宣でピグに悟空が登場してるんですね。驚いた。
小学生の生徒さんにドラゴンボールの話すると「えっ? 先生もドラゴンボール知ってるの!?」とか聞かれます。君はドラゴンボールが連載していたのはいつの話だと思っているのか…(ちょうど私が君くらいの頃の話だよー)
「うちの子は、子どもらしくないんです」
さて。このように仰るお母様がいらっしゃいます。
「うちの子ってあんまり子どもらしくなくって…」
「もっと他の子みたいに、やんちゃにはしゃぎ回ったり、自己主張したり出来た方がいいような気がするんですけど…」
「あまり困らされることがなくて楽なのですが、子どもさんを追いかけてバタバタしているママ友を見ると、ちょっと羨ましくなったりもするんです」
大人しくて引っ込み思案のお子さんをお持ちのお母さまが、ぽろっと話して下さったお言葉です。
何だか、他の子と自分の子が違っていると、つい気になってしまいますよね。いえ、私には子どもはいませんけど、きっと気になるんだろうな~と、想像はできますよ。
でもね、この考え方、2つの点で間違っていると思うんです。
まず1つ目は、
① 子どもらしさとは、元気でやんちゃに動き回ることである
というもの。
2つ目は、
② 子どもらしい方が、子どもらしくないよりも、良いことである
というものです。
これらは、2つとも偏った思い込みです。
元気に走り回ることも子供らしさだし、純真無垢なのも子供らしさだし、思ったことをそのまんま口に出しちゃう(嘘がない)のも子供らしさだし、何かと大人の真似っこをしたがるのも子供らしさです。
知りたがりなのもそうだし、気分屋なのもそうだし、興味のあることには何もかも忘れて集中しちゃうのもそうだし、我慢が効かないのもそうだし、すっごく周りの空気に敏感なのも、恥ずかしがりなのも、怖がりなのも、全~部、子どもらしさです。
子どもらしさにも、いろいろありますよね。
だから、「こういうのが子供らしさ!」と、あんまり決めつけないで欲しいな~と思います。あと、「この子は○○だから、子どもらしくない!」とかもね。お母さんの思ってるのとは違う「子どもらしさ」が、その子にはあるかもしれないですよ。
あとは、「良い」「悪い」の仕分けを行わないことです。
その子の良いところを見る、っていうのは大事なことだと思うんですけど、良いところだけを見て、悪いところは無視! っていうのも、私的には何か違う気がするので。物事には常に両面があるものですからね。
だから、「良い」とか「悪い」とか、決めなくていいんじゃないでしょうか。どちらかに分類するのではなく、どちらか一方だけに注目するのでもなく、
「良くも悪くも、これが『この子らしさ』なんだな~」
こんな感じでいいんじゃないでしょうか?
「良い面も悪い面もあるけど、これがこの子らしいところだよな~」
「こういうところが、この子の長所であり、短所でもあるんだな~」
だけど、
「どちらにしろ、この子が大事な子どもであることには変わりない」
そう思えたら素敵ですね。
というか、言うまでもなく皆さん、そうお思いのことだと思います。(そうですよね?)
本当は皆さん、他の誰でもない、ご自分のお子さんが大好きなはずです。でもどうしてか、他と比べてしまうと、気になってしまうんでしょうかね。この辺りは、親心の難しいところですね。
ということで、これからはぜひとも、他の誰にもない「お子さんらしいところ」を、愛して差し上げて下さい!
「その子らしさ」は、その子が持っている、大きな宝物の一つだと思いますよ。
そして、できたら「そういうあなたが大好き」と、お子さんに言ってあげて下さいね。
親に認められるって、子どもにとっては何よりも嬉しく、勇気づけられるものなんですよ。

