ちょっと長くなったので、前回の記事<夏を制しても受験は終わらない!>の続きです。
今回は、前回お話した、夏の終わりから秋にかけて、勉強がモチベーションダウンする要因の3つめと、私自身の経験談をお話しようと思います。(要因①と要因②は、前回の記事で説明しています)
■要因その③「油断」
①と似ていますが、②の人とは正反対のケースです。
「夏休みにあれだけ頑張ったんだから、しばらく勉強しなくても大丈夫だよね」
みたいなことを考えてしまう人です。
あんまりいませんが、普段全然勉強していなかった人が、夏期講習とかで、突然すごい量の勉強を経験すると、こんな心境に陥ることがあるようです。
勉強し慣れていない分、イベント的に「頑張った」気分だけで、満足してしまうのですね。でもこれでは、実力の継続は難しいです。
■油断と焦りが分けた天国と地獄 ~私の場合~
さて。
ここからは、私自身のお話をさせていただきますね。
私も、受験生の夏は、皆さんと同じように、猛勉強をいたしました。
そして、ここで記したような、落とし穴に落ちたわけです。
まず、一つは生物。
私は、生物は得意教科の一つだったのですが、一学期の間に、思うように成績が伸びていなかったのです。
その悔しさもあって、夏休みの間、私は死にもの狂いで生物を勉強しました。
そして、新学期すぐの実力テスト…
もうお分かりですね(笑)
全く点数が伸びていなかったのです!
もう、がっかりでした。絶望でしたよ。えっ…あんなにやったのに? あんなにやって、こんなもんなの? って。
ところが、私の場合、
「あんなにやっても、この程度しか上がらないということは、あの勉強量では足りなかった、ということだ。受験当日までに、この秋は夏以上にもっともっと頑張らなくては!!」
と、幸運な勘違いをしたおかげで、冬の受験前には、グーンと大幅に成績アップを成し遂げました。
その反対の結果となったのが、英語です。
英語は、特別得意なわけではなかったのですが、比較的安定した成績を残せていました。
ですから、夏の頑張りもあって、新学期の実力テストでは、やや点数が上がる、という良い結果が出たわけです。
そこで、油断してしまいました。
「英語は大丈夫」
と、思い込んでしまったのですね。そして、上で書いたように、生物に危機感を持ったこともあって、英語の勉強は後回しにするようになったのです。
そうしたら…なんと、秋ごろになって、英語の成績が急にガクンと落ちるという悲劇が!
ショックでしたよ~
絶対大丈夫! と思っていましたからね。
もちろん、そこから焦って勉強したおかげで、受験前には夏以前の成績に戻せたわけですが、生物のように、秋に大きく飛躍する、ということにはなりませんでした。
それで、思ったんです。
「受験において、確かに夏は正念場。しかし、その成果を活かすか殺すかは、秋の勉強にかかっているのではないか?」
思うに、夏の勉強は助走、秋の勉強はジャンプ台、みたいなものではないでしょうか?
夏休みの集中勉強で、長い距離を思いっきりダッシュ!
そして、勢いがついてトップスピードに乗ったところで、秋の勉強で思いっきり踏み込んで、ジャンプ!
後は、受験に向けて、大きく大きく飛躍するだけです。
受験生の皆さん。
今年の勉強は、本当に大変なのは、これからかもしれません。
でも、(いろんな人に言われてるかもしれませんが)人生で、こんなに勉強一色の生活ができるのは、今この時期だけですよ~
多くの人にとって、受験って本当に苦しい記憶ですが、今勉強したことは、受験の合格・不合格に関わらず、将来必ず、自分の助けになってくれます。本当ですよ。
夏の間、せっかく全力で走ったのですから、その勢いを殺さずに、この秋、思いっきり踏み込んでみて下さい。きっと、冬には大きな飛躍となって、返ってくるはずです。

