この映画「戦慄の絆」(Dead Ringers)は、デヴィッド・クローネンバーグが監督し、私の好きな俳優ジェレミー・アイアンズが主演ということで、楽しみにして映画館に見に行きました。もう20年以上も前のことです。クローネンバーグ監督の映画は強烈な印象が残ることが多いのですが、中でもこの映画は奇妙な見てはいけないものを見ているような映画として、強く印象に残っています。当時パンフレットも買いましたが、引越しの際に捨ててしまいました。今から思えば残念なことです。
内容の詳細は忘れましたが、一卵性双生児で産婦人科医の二人(ジェレミー・アイアンズが二役)が主人公です。話はサイコホラーで、この産婦人科医がある女性に会ったことで、これまでのバランスを失い、薬の使用も伴って、幻想を見たりして、関係修復につとめるがゆえに、どんどん泥沼に落ちていくという暗く、悲しく、不思議な映画です。
産婦人科医で、主人公の女性と初めて会うのも診察を通してです。手術シーンで、赤い手術着がすごく強烈に印象に残っています。そして、手術で使う銀色の奇妙な形をした道具たち。
ジェレミー・アイアンズの演技は最高で、繊細で、内に秘密を秘めた雰囲気の、知的な、ちょっとサイコな感じのする医師役にぴったりの容貌でもあります。
奇妙なカルト的映画が好きな人は一度見てみると良いと思います。私も機会があったらもう一度見てみたいです。