最近のYouTubeコメントで、
視聴者の方から「特殊商品販売について解説をしてほしいです!」
といったご質問をいただいたので、
それにこたえる形で
第165回の過去問をつかって未着品販売の処理方法を解説してみました。
この時の本試験問題は未着品販売がベースですが、
典型的な論点のほかに①為替予約を伴う輸入取引、
および②保守サービスを伴う収益認識の処理、
といった風に、さすが本試験にふさわしい応用問題でした。
これは1級レベルとしては標準からやや難し目という感じですが、
合格するためにはしっかりと全部得点できるように
準備しておきたいところです。
未着品販売などの特殊商品販売で、
三分法(繰越商品・仕入・売上の三勘定で商品売買を表現する記帳方法)
を用いる場合、①期末一括法と②その都度法といった二つの記帳方法が
さらに存在します。
今回の165回本試験問題は期末一括法を用いています。
期末一括法とその都度法の違いは、
販売の都度売上原価を未着品勘定(資産)から仕入勘定(費用)に
振替えるかいなかに集約されます。
期末一括法では販売の都度仕入勘定への振替を行わず、
その都度法では名前の通り販売の都度仕入勘定への振替を行いますね。
その結果、
決算整理前残高試算表における未着品勘定の金額が変わってくる、
というのが教科書的な知識となります。
このような一連のお話を今回の動画でしてみました。
日商簿記1級・会計士・税理士の基礎知識として、ご参考になさってみてください。