昔の話です。
大手専門学校で簿記を教えていた時代に、
秋も深まりつつあった11月のある日、
講義を終えた私のもとに簿記講座担当の
Oさんがやってきました。
Oさん「柴山先生、ちょっとダメもとで聞くんですが...」
わたし「はい、なんでしょう?」
Oさん「たとえば、ですよ...初心者がゼロから3日で3級を
マスターすることって、可能ですか?」
わたし「はい?…いま、3日っておっしゃいました?」
Oさん「ええ、そうですが...。やっぱりむりですかねえ」
決まり悪そうなOさんの顔を見て、即座に否定するのも悪いと思い、
とりあえず事情を聴くことにしました。
Oさん「実は、ある受講希望者の方から、『簿記3級を取りたいんだが、
平日は土日も忙しくて勉強できないので、できたら元旦から
三が日でいっきに三級を勉強する講座はありませんか?』との
お問い合わせがありまして...」
わたし「ああ、そういうことでしたか。しかし、その人も大変ですね。」
Oさん「そうなんです。...で、やっぱり無理ですよねえ。柴山先生なら、
なにかウルトラC的なアイディアがあるかも、と思ったのですが」
そこまで言われて、できませんとは言えないぞと思い、
私の脳内スイッチが「カチッ」と入ったんですね。
わたし「わかりました。3日で3級の全範囲を教えればいいんですね」
Oさん「え?できるんですか????(驚いた顔)」
(おいおい、話を振ってきたのはアナタでしょうが(苦笑))
わたし「本講座が2時間×8回=16時間と、他校に比べて短いカリキュラム
なので、当日に「寺子屋」と称してすぐに復習をさせるなど、
少し工夫をすればあんがい行けるかもしれませんよ」
Oさん「(興奮気味に)それ、いいですね!やっぱり柴山先生だ!!
いや~、言ってみるもんなだなあ。ほかの先生に聞いたら、
速攻で「無理」と否定されたものですから...」
(いや、ダメ元かい。。。)
そんな心の声を奥底にしまいつつ、
3日でいっきに3級を教え倒そうという
「3日で3級」プロジェクトが産声を上げたのでした。
それから約5ヶ月後、結果的に正月開催は間に合いませんでしたが、
ゴールデンウィークに第1回3日で3級を開催しました。
受講料は約3万円程度と記憶しています。
参加者はたしか15人くらいだったと思います。
ほぼ3日間完走し、
正確な数は覚えていませんが、6~7割くらい、
すくなくとも半分以上はその後の3級試験に
合格しました。
そのころ、並行して法人研修で
実力テスト9点の20代男性を
1週間後に79点で合格させた事と相まって、
3級指導法にひとつの軸ができました。
「1週間で70点アップ」
「3日で講義をして、1週間後に3級合格」
こういった短期合格の実績を重ねたのが
いまから20年くらい前のことです。
その頃に大活躍したのが、
柴山式・総勘定元帳でした。
3日で3級から生まれた柴山式総勘定元帳は、
その後の公認会計士試験の簿記指導でも
大いに効果を発揮します。
小学生で簿記3級・2級合格者を出したのも、
ベースに柴山式総勘定元帳がありました。
そんなわけで、今日の動画では、
後半で少し、柴山式簿記指導法の
核の一つといえる柴山式総勘定元帳の
フォームと簡単な書き方についても
触れています。
これから簿記を始めたい人、
やり直したい人には
参考になると思いますよ~!