日本の会社の99%は中小企業です。
最新の会計基準に対する知識などがなくても、
経理実務の現場は、ある程度回せますね。
これは、日商簿記2級の知識でほぼ
日本のほとんどの会社の経理事務の基礎知識は
OKということを意味します。
したがいまして、2級までの知識を持っていれば、
「経理担当者」としての簿記の素養は十分です、が…
昔のように終身雇用で、就職がそれほど厳しくなかった
時代ならば、「2級の資格」をもっていったん就職できれば、
それなりにその後のキャリアはある程度安心できました。
さらに年功序列型の賃金体系がほとんどでしたので、
住宅ローンの計画や家族の将来計画なども立てやすかったですね。
しかし、今は、成果主義であり、終身雇用はなくなりつつある
時代です。
転職の機会も増え、リストラ対象となる不安とも闘う
毎日を過ごす方が激増しています。
大学生の就職も困難を極めています。
そんな中、中小企業でも経理担当者一名の募集に対して
10名くらいの応募が普通にあってもおかしくない時代、
2級の資格取得者はたいていその中に何人かいることでしょう。
つまり、今の厳しい雇用環境の時代、
「2級プラスアルファの自己アピール」がないと、
会社に主導権がわたり、自分のキャリア戦略上、苦戦を強いられる
ことになりやすいです。
しかし、1級はおおむね2級の10分の一くらいしかいませんから、
それだけでも希少価値は非常に大きいです。
わたしはいま、教鞭をとっている亜細亜大学の学生にも言っています。
「毎日2-3時間、半年程度の勉強時間がとれるなら、
本気で簿記1級を目指してみると、あとで圧倒的に
就職活動で有利になりますよ。へたをすると就職活動など
ほとんどしなくても会計事務所とか会社の経理とかに
就職することがそれほど苦労なくできると思います。」
そして、TOEIC900とか英検1級などと比べても、
おそらく費用面でも必要な学習時間面でも
半分以下でとれる可能性がある資格ともいえますので、
これほど費用対効果の高い専門資格はないのではないでしょうか。
(TOEIC900や英検1級は、1000時間以上かかのでは、
と思っています)。
今後のキャリアプランの一候補として、真剣に検討してみる
価値は十分にあると考えています。
柴山政行