【一年後、どうなっていたいかのビジョンをイメージしてみよう】
現代人は、毎日受け取る情報の量も、こなさなければならない雑事の
数も以前と比べて圧倒的に多いです。
これは、「忙しい」という言葉にまさに通じる話ですね。
「忙」とは、「りっしんべん(心を表す左側の部分)」プラス「亡くす」
ですから、「心を亡くす」と書いて忙しいと読むわけですね。
忙しいということは、目の前の事態に目を奪われてしまい、
冷静・客観という心のありようが失われている状態になりやすいです。
つまり、現代人は「心ここに非ずのふわふわ状態」に
陥りやすいとも考えられます。
ここで、長期的に自分が「どこを目指して毎日進もうとしているか」
というゴールのイメージがはっきりしていないと、
その時々の状況変化や玉石混交の情報の洪水に翻弄されかねません。
自動車に乗って長距離の旅行をすることを考えてみましょう。
「どこに向かって車を運転しているのか」を
明確に意識してハンドルを握っていますね。
「どこが到着点かわからない」と、それは放浪になってしまいます。
具体的なゴールのイメージをはっきり持っている人ほど、
思わぬ環境の変化やノイズのまざっている多様な情報にも
惑わされずに済みます。
会計の学習をするに際しても、
「どの分野」の
「どのレベル」を目指しているのか、
また、その資格を手に入れることで
「どのように会計人として自分が活躍しているのか」を
しっかりとイメージしているかどうかで、
会計学習のモチベーションが大きく変わってきます。
年頭はいい機会ですので、「一年後の会計人としての自分の理想イメージ」
を明確にしたうえで、簿記検定1級・2級・3級または税理士・会計士などの
学習の目標を立ててみることをお勧めします。
目指す資格に合格する確率が高まるはずですよ~。
柴山政行