(前篇からの続きです)
【1】読み手に配慮して、最低限のあいさつが文頭、文末にある。
『いつもお世話になっております。』
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『以上、よろしくお願いいたします。』
⇒読み手が、優先的に応対したくなります。
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【2】問題の箇所を、講座名・テキストの名称・ページ数で
明らかにしている(ここは、メールの件名に一部等書いても可)
『簿記2級工業簿記テキスト
(問題編〇ページ、解説編×ページ)の…』
⇒読み手が、必要な資料を推測したり、間違った回答をしないか
不安にならずに済むので、非常に好印象。
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【3】聞きたいテーマを簡潔に、また疑問点がいくつあるか明示
『製造間接費のところで、わからないところが2点あります。』
⇒ワンフレーズで要点がわかり、話をまとめやすい。また、
ポイントがいくつあるか明示するのはその後の話の上限がわかり安心。
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【4】自分はどこまで努力したのか、どこまでわかったのかを明示
『材料費・労務費・経費の意味と、それら3つの原価要素が
直接費と間接費に分けられる、というところまでは
理解できました。』
⇒相手が、「どこから答えればいいか」を推測しやすくなる。
必要のないところまでだらだら答えなくていいので、書き手だけで
なく、それを読まなくて済む読み手にも効率的。
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【5】前文で明示した項目の数だけ番号を振る
『(1)…(2)』
⇒お互いに、無駄のない意思疎通ができて便利。
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【6】テーマ全体の説明を漠然と求めるのでなく、極力、
テーマの中でも、ポイントを具体的に絞って、不明なところを
相手にわかりやすく表現するように努力している
『予定配賦の時の生じる予算差異はイメージがつかめますが、
操業度差異は何度考えてもその計算結果の意味を
理解できません。
操業度差異について、計算式のほかにイメージできる
ような考え方はないでしょうか。』
⇒予算差異はわかっている、操業度差異の計算式は知っている、
操業度差異の計算式の意味がわからないらしい、と回答者は
具体的に回答案を作れるので、質問者の期待を裏切らない
レベルの高い回答を作りやすく、お互いにメリットが高い。
また、質問内容を具体的に書こうと努力することで、
文章力、情報整理能力が高まる。
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【7(※ハイレベル!)】…ここまではできなくてもOK!
自分の考え・現場の感覚・新たな価値観などと比較し、
それと教科書とのギャップを感じた時に自分の言葉で
その疑問を回答者に投げかけている。
『間接材料や間接労務費や間接経費は、それぞれまったく
違う背景で発生するものだと思います。
しかし、それらがまとめて合算されて、
たったひとつの配賦基準(たとえば直接作業時間)で
配賦してもよい、とされているのはなぜでしょうか。
なんとなく現場の多様な実態を無視して、むりやり
一つの物差しで原価を配分しているような気がします。」
⇒これは、専門家的な切り口です。
単なる学習者の域を超えて、「独自の視点」をもとうとする
積極的な姿勢ですね。
将来、金のとれる会計人を目指すならば、こういった
教科書にはない視点を、できるだけ持つようにすると、
かなりレベルの高い会計人・ビジネスマンになれます。
しかし、これができるのはほぼ全体の1~2%ですから、
出来なくても気にしなくて大丈夫ですよ。
簿記検定は、まず合格することが「優先目的」ですから。
なお、今回の質問に対する製造間接費の単一配賦基準の
問題を解決する一つの方法として、
いわゆるABC(活動基準原価計算)があります。
ご参考まで。
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いかがでしょうか。
【7】はおまけですが、
すくなくとも【1】から【6】までは、
努力をすれば、今日から、質問内容など、
メール文章の効率化に役立つと思いますよ~。
Aさんのメールを見ると、【1】から【6】の原則が、
ことごとく破られていることがわかりますね。
これは以前、テーマこそ違えども、じっさいに
受け取ったことがある表現タイプの質問です。
とくに、
「…を分かりやすく説明してください。」というのは、
受け身根性丸出しなので、これはどんな場合でも、
やめた方がいいです。
日本語としてはあっていますが、
これを聞いて、いい気持ちをする人の方が少ないはずです。
「あなたのさっきの説明、よくわからないから、もうちょっと
わかりやすく言って」みたいなニュアンスに聞こえるのですね。
本人にその気はないにせよ、メールというのは、
相手の表情とかニュアンスがわからないので、
やや冷たいイメージをもたれやすいので、
表現には注意したいところです。
もちろん、これは私にもいえることなので、日々、
お互いに気をつけて、円滑なコミュニケーションにつなげたい
ところですね!
柴山政行
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