あなたが簿記の先生だと考えてみてください。
生徒A、生徒Bのそれぞれから、次のような質問を
メールで受けたとします(最初から最後まで)。
どのように感じるでしょうか。
(生徒A)==========
2012.3.1-20:00
from:A
to:nqe09525@…
製造間接費の考え方がいまいち理解できません。
わかりやすく説明してください。
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(生徒B)==========
2012.3.1-21:00
from:B
to:nqe09525@…
いつもお世話になっております。
簿記2級工業簿記テキスト
(問題編〇ページ、解説編×ページ)の
製造間接費のところで、わからないところが2点あります。
材料費・労務費・経費の意味と、それら3つの原価要素が
直接費と間接費に分けられる、というところまでは
理解できました。
(1)
予定配賦の時の生じる予算差異はイメージがつかめますが、
操業度差異は何度考えてもその計算結果の意味を
理解できません。
操業度差異について、計算式のほかにイメージできる
ような考え方はないでしょうか。
(2)
間接材料や間接労務費や間接経費は、それぞれまったく
違う背景で発生するものだと思います。
しかし、それらがまとめて合算されて、
たったひとつの配賦基準(たとえば直接作業時間)で
配賦してもよい、とされているのはなぜでしょうか。
なんとなく現場の多様な実態を無視して、むりやり
一つの物差しで原価を配分しているような気がします。
以上、よろしくお願いいたします。
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…いかがですか?
今回は、日商簿記2級レベルの質問で、
製造間接費という項目について、AさんとBさんの質問を
上げてみました。
どちらの受講生さんからの質問に、より親身に答えてあげる気に
なるかは、もう明白ですね。
でも、ごくたまにですが、いらっしゃるんですよ。
Aさんみたいに回答者がどう受け止めるかをまったく想像できない
質問者って…
Aさんの問題点を挙げる前に、
これは非常にレベルの高い質問文を送ってくれた
Bさんのメールの良い点を箇条書きにすることで、
「よい質問分の作り方」のセオリーがわかるので、そちらから
先にいきましょう。
【Bさんの質問文の特徴】
(1時間後に、後半の記事を配信いたします。 7/6 18:40)