さて、ここで基礎知識です。
当期純利益は、一事業年度において、
企業が稼いだ総収益から同じ期間中にかかった総費用を
差し引いてもとめた金額ですから、会社が最終的に残した
利益の額です。
この利益の額が、株主の配当の財源になります。
言いかえると、「毎年、会社は株主に還元できる
配当の財源をいくら稼いでいるのか?」を端的に表す
財務指標が当期純利益(最終利益)なのです。
この額は、税金の負担も控除した後の最終的な残高です。
大きくなればなるほど、株主からの評価が高まり、
株価にもダイレクトに反映されるという特徴があります。
なお、会社が稼いだ一年間の純利益を、その年度中に発行していた
株数の平均(平均発行株数)で割ると、1株あたりの当期純利益
が出ます。
EPSとも言いますが、この1株あたり当期純利益が、
株価の形成にとても大きな影響を及ぼすのです。
ちなみに、「期中平均株数」ですから、「期末の発行済み株数」
を分母にするわけではない、ということにご注意ください。
事例で説明しましょう。
(例)A社は、期首(1月1日)の時点で1,000株発行していた。
当期中に1,000株を新規に発行したので、期末時点での
発行済み株式数は2,000株になっていた。
いっぽう、損益計算書上の当期純利益は4,500,000円であった。
(質問)
1株あたりの当期純利益はいくらでしょうか?
(1)4,500,000円÷期末株数2,000株=2,250円
(2)4,500,000円÷平均株数1,500株=3,000円
==========================
(答えは、次の記事でご確認ください)