Lesson-35 実務補修所での研修
公認会計士試験に合格すると、通常はすぐ、実務補修所という公認会計士になるための研修カリキュラムに参加します。
私が合格した平成4年の頃は、だいたい週3回、夜の6時から8時くらいまで、1年間の期間で補修がありました。
実務補修所は、いうなれば「公認会計士になるための基礎知識の学習場所」ということになります。しかし、普段忙しい仕事の合間を縫って参加するため、体力的にきついこと、さらには、数ある講義の中で、実務に役立ちそうなものと役立ちそうでないもののレベルの差が大きい、などの不満もあったりして、補修所の運営側としては、いろいろと頭の痛い問題があるようです。
たしかに、受講生側からの不満の声も少なからずあり、すべての補修内容が実務に完璧に役立つとは断言できません。しかし、私個人としては、監査現場に補修所のテキストを持って行き、これを大いに参考にさせてもらったこともありますし、ちょっとしたコンサルティング的な仕事をするさいに引用させてもらったこともあります。企業の実務に関する「幅広い基礎知識」を得るには、なかなか使える資料だと思います。
だから、補修所は面倒とも感じられるでしょうが、そこで配布される資料は取っておくと、後で役立つことも多いですよ。
また、普段は他の企業にいる同業の人たちと顔を合わせる機会がないのですが、実務補修所に行くと、まさにさまざまな立場の人が1ヵ所に集うわけですから、そこでたくさんの知り合いでもできれば、いろいろと情報交換などもできる、というメリットも見逃せません。
公認会計士になるためには、避けて通れない「実務補修所」、どうせ通うなら、少しでも楽しみを見つけて、有意義に過ごした方が得だな、と思います。