第2章 試験に勝つ!競争に勝つ『実践的学習法』
Lesson-16 教室は「勉強ノウハウの宝庫」だ!
私はときどき、「教室は勉強ノウハウの宝庫だ!」と言うことがあります。実はこれには、2つの意味があるのです。
1つ目の意味は、「受験生にとっての」ノウハウの宝庫ということです。
たとえば、あるテキストを使って、独学で簿記の知識を得ようとする人がいたとします。とうぜんのことながら、その人は、テキストを1ページ目から順に読んでいくことでしょう。そして、1ページ目に書いてあることが理解できたら2ページ目に移り、さらに、2ページ目が理解できたところで3ページ目に移る…
こうして、最初の項目から、順に一つ一つ、どの項目も等しく理解するための努力を払っていきます。
「そんなの、あたりまえじゃない!何か問題あるの?」
きっと、そう言いたくなる人もいることでしょう。
でも、ちょっと待ってください。
どのような教科であっても、およそ学習というものは、全ての項目が等しく重要なわけではありません。また、どの学習テキストを見ても分かるように、1番はじめのページから、易しい順に項目が上手く配列されている、ということはまずありえないと言っていいでしょう。
つまり、本を読み進める途中で、必ずといっていいほど、「すごく理解に苦しむ」ような学習項目に、何度となく当たるはずです。
そんなとき、1人で勉強していると、「ここが分からなければ、とても先へは進めない!」という強迫観念に襲われるのですね。
また、反対に、その教科を得意にするためには、「他の箇所より時間をかけて、じっくり完璧に理解して欲しい」項目が、いくつかあるのです。
そういったことも、1回目にテキストを読む段階だと、見分けることはきっと難しいでしょう。