【連載】数字が苦手でも会計士になれたユニーク学習法-10③ | 会計知識、簿記3級・2級・1級を短期間でマスター【朝4時起き活動のススメ】

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突然、電話がけたたましく鳴り出したのです。

 「やったあ!」

 私は、喜びいさんで受話器を取り上げました。

 「まさゆき?」

 「…え?」

 母でした。

 「心配で電話してみたんだけど、結果、どうだった?」

 「まだ分かんないよ!」

 言い終わらないうちに、ガチャン、と電話を切りました。

 一瞬喜んだ分だけ、落胆の度合いも大きなものでした。

 そうこうしているうちに、1時間、また1時間と無情にも時は流れていきます。

 「落ちたか…」

 私は、午後になってやっと、現実を受入れる心境に至ることが出来ました。

 気が付くと、朝から何も食べていませんでした。

 でも、全く空腹を感じません。

 「まだ早かったのかな…」

 そう心の中で呟くのが精一杯でした。

 …このときの虚無感を想像してみてください。

「一年間の努力が水の泡」と思ってしまった瞬間です。

 でも、それまでの蓄積は脳の中に残っています。

 また、その時の身をもって体験した失敗の苦さは、後々の指導に、非常に大きく役立つことになります。

 しかし、結果としてそれが無形の財産になっているなんて、当時の心境では想像もできなかったわけです。

 こう考えると、「その時々の瞬間的な失敗経験」すら、その後の人生の糧となるのですから、大きな意味で「絶対の失敗」と言えるものなんて、この世には存在しなかもしれないですよ。

 失敗体験は、自分のものであれ、他人のものであれ、必ず私たちに大きな教訓を与えてくれます。

 普段の勉強をする時も、ぜひ、今申し上げた私の失敗体験をご参考にしていただいて、目的のレベルに応じて調整し、活用してください。

 次のEpisodeでは、一年目の不合格後、私がちょっと悔しい思いをして、チクショーと思いながら自らの闘志に火を付けたお話をいたしましょう。

 …でも、だからといってすぐに結果が出るほど甘くない、というのが世の中の一面でもあるのですけれどね。



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