教育に関連するニュースをお届けしています。
今日お届けするのは、置き勉に関する記事です。
小中学生が通学するときの荷物の重さを懸念する声が出るなか、文部科学省は6日、全国の教育委員会などに対し、重量などに配慮するよう求める通知を出した。子どもの発育状況や通学環境に合わせ、学校側の工夫を促す狙いがあるという。
全国では既に、宿題に使わない教科書を学校に置いて帰る「置き勉」を認めたり、特定の日に持ち物が偏らないよう、数日に分けて持ってくるよう指導したりしている学校がある。通知ではこうした取り組みを紹介し、「必要に応じ適切な配慮」を求めている。文科省の担当者は「『置き勉』を一律に推奨するわけではないが、子どもや地域の実態を考慮し、各学校で知恵を出してほしい」と話す。
子どもの荷物が重くなっている背景には、小中学校の授業時間数の増加に伴い、教科書のページ数も増えていることがある。教科書協会によると、小学1~6年生の教科書は合計6518ページ(2015年度)、中学1~3年生の合計は5783ページ(16年度)で、それぞれ10年前と比べて約3割増えている。ランドセルメーカーのセイバン(兵庫県)が今年3月、小学生の母子2千組を対象に調べたところ、最も荷物が重い日は平均で約4・7キロあり、ランドセルの重さを含めると約6キロの荷物を背負っていた。また、首などに何らかの痛みを訴える子どもが約3割いたという。
引用元:文科省が「置き勉」認める通知(2018.9.6)
時代の流れでルールも変わっていくものですが、いよいよ置き勉が公的に認められる流れになりました。ただし、教育委員会や学校の判断に委ねられるという形となるため、変わるところもあれば、変わらないところもあるというのが実情です。要は、毎度恒例の現場へ丸投げ(&責任の押しつけ)ですね(苦笑)
それにしても、小学生(もちろん低学年も含む)で6キロは重いですよね。これはあくまでも平均ですから、持ち物が少ない日はともかく、多い日はもっと大変です。(実際に、10キロ以上になるケースもあったとのこと)
しかも、基本的には徒歩通学ですから、地域によっては30分以上するような通学路を、朝早くから重荷を担いで延々と歩かされるのですから、何かの修行か苦行のようです。実際、 小中学生が体重の10%以上の荷物を持つと、背中や腰などを痛めるといわれているようで、小学6年生の平均体重が男女ともに約39キロであることを考えると、平均値でも2キロオーバーです。
また、通学路の安全対策が問題になっていますが、危険が迫った時に、余計な重荷を担いでいては、逃げられるものも逃げられません。それに、大人になれば仕事の道具の置き勉も当たり前になるわけで、そもそも持ち帰る必要性の無いものまで持ち帰らせるのは無意味なことです。
一方で、体力づくりにも一定の役に立っているでしょうから、何でもかんでも無しにするのも考えものです。大人になっても通用するという意味で、何を残して、何を持ち帰るのかといったあたりを考えさせるところも含めて、効果的な指導の機会にしていってもらえいたいものですね。
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