教育に関連するニュースをお届けしています。
今日お届けするのは、無戸籍の子に関する記事です。
6~15歳の無戸籍の子ども201人の就学状況について、文部科学省が8月時点で調べたところ、全員が小中学校に在学していたことが分かった。同省が19日、発表した。調査は今年で3回目で、対象者は2015年が142人、16年が191人と年々増えているが、就学できていない子が1人もいなかったのは初めて。
調査は、法務省が把握している無戸籍の子どもを対象に、居住地の計154市区町村の教育委員会を通じて行った。登校状況では、95・5%にあたる192人が「支障なく登校している」との回答で、過去に未就学期間がある子どもも4人にとどまった。
一方、201人のうち、調査前後で無戸籍状態が解消されたと確認できたのは11人だけだった。家庭裁判所での調停手続きなど、保護者への負担感が、無戸籍解消の進まない要因になっているとみられる。文科省は各教委に対し、無戸籍の子どもが確実に学校に通えるようにするとともに、無戸籍状態の解消に向けて支援をするよう求めている。
引用元:無戸籍の子201人、全員の就学確認(2017.12.19)
たしか昨年の発表時にもお伝えしましたね。その後、無戸籍の子供の総数は増えましたが、就学できていない子供が「0」となったようです。無戸籍状態の解消は進んでいるとは言い難そうですが、無就学状態の解消はしっかりと進んだようですね。
無戸籍の子供がどんどん増えているというのは何とも悲しいことですが、これはあくまでも行政に認知されている数です。気づかれないままに無戸籍のままでいる子が減ったかもしれないと思えば、良いことなのかもしれません。
しかし、現時点で201人もいれば、きっとどこか他にもまだまだいるはずです。実際には正常な親子関係が続いているけれども、単に戸籍だけが無い・・・という状態ならまだ良いのですが、実際には他の様々な問題を抱えていることでしょう。そういう意味でも、実態の把握が進むことを願いたいです。
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