遅刻や出席日数が受験にどう影響するのか | 中学生の勉強法と親の心得 ~塾長直伝! 高校受験対策と反抗期の対応法~

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きょんちゃん様
「自信を持てず逃げている自分をごまかしている息子です。受験を前に焦る父親(努力家)と都合のよい言葉を使い逃げる息子との板挟み。メールを読ませて頂き、親の役割を見直したことで息子も心を開いてくれるようになりましたが、現実逃避の為? のゲームにどっぷりハマっています。「時間を考えて勉強の息抜きくらいにしたらいいんじゃない?」 と話すものの「規制されたくない、ゲームの何が悪いのか」と不機嫌になる息子にどうしたらいいのか頭を抱えています。「俺は吸収力がいいから1カ月本気になれば志望校に合格できる。」という慢心と思い込み。軽い起立性調節障害を持っているので、遅刻や出席日数が受験にどう影響するのかも気になります。」

 まずはメールセミナー(メールマガジン?)をお読みいただき、しっかりと行動に移されたことで、お子さんの心を開くことができたわけですね。誠におめでとうございます。そこまでさえたどり着けずに悩んでおられる親御さんもたくさんおられますから、まずは素晴らしい頑張りだと思います。

 また、お父様とお子さんの板挟みになる状態は起こりがちなことで、お母様にとっては大変悩ましい状態でしょう。「続・反抗期の対応法」でも触れていますから、ご利用の際は参考にしてくださいませ。

 ゲームについては、本格的な依存状態になってしまう前に手を打ちたいところです。「規制されたくない」については、そもそもそこが議論になってしまう状態がまずく、親元で育てられている段階で規制されるのは当然です。もちろん、一度自由にさせると取り返しがつきませんから、渡す前の段階できっちりとルールを決めて渡さなければなりません。規制は後からするものでは無く、最初にしておくべきものですからね。
 ちなみに、日本の法律でも、後から変えるともめますよね?(笑)途中で変わる消費税は必ず不満が出る一方で、他国から比べておかしな相続税などは問題にならず、入湯税や酒税や印紙税など怪しげな税金がいろいろあっても、ほとんどの国民は疑問に思いません。
 このように、後から変更するのはとても余分なエネルギーがかかるわけですが、絶対に変えられないというものでも無いですから、そこは継続的な関わり方が重要ですね。
 とりあえず、最低でも「ゲームの何が悪いのか」と言われた時に、悪いところをいくつか挙げて、反論にも対応できるくらいで無いと、説得力は無いですね。そこでひるんでいては、永遠に勝てません。(与えたものを取り上げるわけですから、ここはサポートでは無く、勝負だと思ってください)
 ただ、この点は、反抗期のお子さんが相手ですと、お母様の立場では難しい場合も多いでしょうから、状況によっては、お父様や学校、塾の先生に頼ってみられると良いと思います。

 また、「吸収力が良い」と過信させてしまってる状態が、今までの指導(学校も含む)のまずさを物語っていますね(苦笑)
 今現在、定期テストでどれだけの点数がとれているのか分かりませんが、入試でそれができるのならば、定期テストは1ヶ月のテスト勉強で余裕で高得点がとれるわけですよね。志望校のボーダーと比べて「定期テストでさえ足りてないよ」と言えば、話は終了のような気がします。
 そこのところは思い込みを解きほぐさないといけませんから、しっかりと必要な情報を与えた上で話をしてあげてください。もちろん、親御さんだけでは専門的な情報と言う意味で難しいでしょうから、こちらこそ、その道のプロである先生にお願いしても良いでしょう。

 なお、遅刻や出席日数ですが、数えるほどであれば大して影響はありませんが、それなりに目立つ日数になってくると影響度が大きくなってきます。合格点ぎりぎりで同じ点数の生徒がいたら、どちらをとるか・・・は言うまでもありませんよね?
 また、具体的な影響度合いについては、目指す高校によって評価が分かれますね。意外と、重視する学校は重視しますから、入試ではその点を補うだけの得点と内申を用意しておくことも、本人に意識させなければなりません。上で「志望校には受かる」と言っていますが、それが「ぎりぎり受かる」程度であれば、実際には落とされる可能性も出てくることは踏まえておくべきです。

 とにかく、ここで読んだ限りでは、お子さんの言葉に何の根拠も感じませんから、その根拠の無さを大人の側がきっちりと正してやることが必要です。マラソンで、全く疑うこと無くコースを間違えて走っている選手がいるとすれば、必要なのは励ましやスポーツドリンクでは無く、「正しい地図」「コースへ戻る道順」ですよね。
 学校や塾、我々教師の責任も否定はできませんが、このまま現実逃避をさせ続けるとすれば、それはやはり最終的にご家庭の責任です。一方で、お母様までお子さんの敵に回ってしまうと、周りが敵だらけになって余計に現実から目を背けることになりますから、あくまでも支援するような関わり方が欠かせません。
 今のお子さんには、力強い関わりと優しい関わりの両方が必要ですから、1人で無理だと思われた場合は、周囲の力を上手に活用しながら、頑張っていってくださいね。