先生が嫌いだとその教科も嫌いになってしまう | 中学生の勉強法と親の心得 ~塾長直伝! 高校受験対策と反抗期の対応法~

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匿名希望様からメッセージをお寄せいただきました。
いつもお読みいただきまして、誠にありがとうございます。

こちらでご紹介と、簡単な御返事をさせていただきますね。

(メール会員専用フォームからいただきました)

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いつもメルマガを楽しみにしています。中学生の娘のいる父親です。

昔からよくある話ですが、先生が嫌いだとその教科も嫌いになってしまうというのがあります。
大人から見ればできない言い訳に使うなとか思ってしまうのですが、娘も国語の先生が嫌いなようで、小学校時代は1番得意だったのにどんどん点が落ちています。
こういうテーマで何かあればお願いします。

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 いつもお読みいただきまして、誠にありがとうございます。

 確かに、大人の目から見ると「できない言い訳」に映ってしまうことはありますよね。実際、「できない言い訳」に使う生徒もいますし、ただ難癖をつけて、実際はただやりたくないだけという生徒もたくさんいます(笑)

 そういう意味では、それが生徒の「屁理屈」であるならば、それに応じた対応が必要となります。もちろん、「耳を貸すな」という単純な対応で、反抗期の生徒を相手にうまくことは少ないですから、もっと工夫が必要です。

 ただ、今回の場合はそうした「ただの言い訳」とは少々違うように思えます。

 実際に指導していても、「学校で嫌いな先生にあたった」という理由で、みるみる成績が下がっていく生徒がいます。学校の先生に問題が無く、「単に相性が悪いのだろう」と思われう場合もありますから、そういう場合は生徒にとっても、先生にとっても運が悪いと思ってしまいます。

 (たとえ教師と言えども、「人」である以上、絶対に合う合わないはあるのですからね)

 ただし、実際には先生側が何らかの問題を抱えている場合が多いです。特に、その生徒に限らず他の生徒の一定数も嫌っているような場合や、教師の言動を聞いて客観的に「それはおかしい」と思えるようなことをしている場合は、完全に生徒が被害者と言って良いでしょう。

 実際にあったおもしろい例では、中1の時に好きな先生にあたり、中2で学年中から嫌われているような先生にあたり、途中2学期の一時期に休暇で代理の先生をはさんで、中3で普通の先生に戻った生徒がいました。実力テストの成績を見ると、中1はほぼ満点、中2はほぼ全滅で、2学期の中頃に習う一部だけ正解しており、中3の内容はそこそこできているという結果でした(笑)

 あとは、先生に影響されやすい生徒や、好き嫌いやイメージに影響されやすい性格の生徒もいますから、そういったあたりも関係してきます。上の生徒は好き嫌いに影響されやすい、どちらかと言うと気分屋の生徒でしたね。ちなみに女の子の場合はこの傾向が強いです。

(先生向けに付け足しておくと、こういう生徒の場合、教える側としては指導法以前に、「いかに生徒の心に入るか」が重要になります。教師と言うのは、ただうまく教えるだけでは駄目なのですね)

 お子さんがどれに当てはまるのかは分かりませんが、もともと1番得意だった成績がどんどん下がるとなると、やはり「先生側に、嫌いにさせる何かがある」と考えるのが妥当です。そもそも、いくら「嫌い」と言っても、「軽く嫌い」な程度ならば現状維持で済みますからね。どんどん下がるのは、「かなり嫌い」な可能性がありますから、注意が必要です。


 ちなみに、これは少ないながらも、塾でも同様のことが起こりますから、そういう意味でも先生との相性は重要になります。


(なお、指導上「先生に関わらずできるようにする」ことも大切なテーマですが、一定の学力を確保してからの話となってきますから、ここでは割愛いたします)