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「お母さんが言ってくれないのは見捨てたから?」
何度注意しても直らないような習性と言うのは、基本的には性格と習慣の問題ですから、小さい頃から習慣化させることに失敗している時点で、今から口うるさく言ったところで「馬耳東風」では無いですが、聞く耳は持ちません。
正確には、子供も聞いてはいますし、言われたときは少し意識もするのですが、普段の行動は無意識で行っていることがほとんどですから、その無意識の部分を変える(=習慣そのものを変える)ことまでしないと直らないのですね。
(だからこそ、いかに小さい頃から習慣化するのが大切かという話ですね)
何度も注意するのは幼少期に通用するやり方で、それを自立し始める時期に持ち出すのは危険です。
ちなみに、先に述べた「人生で取り返しのつかないほどの失敗をした」と思うほど困るかどうかという話も、小さい時ほど小さな事で困りますよね。
それこそ、アイスクリームを落としただけで、この世の終わりのように悲しみ、2度と落とさないようにしっかり持つようになるものですから(笑)
大きくなってからのほうが教えやすいこともありますが、こういった習慣的なものは小さい時ほど身につきやすいのですね。
(ちなみに、そういう意味で言いますと、小さい頃から勉強を教えこむより、こうした習慣、将来の自立力、人間力につながる部分を育てることにエネルギーを使うほうが、結果的に良いと思います。実際は多くのご家庭で、受験のほうに偏ってご執心ですけれども・・・)
だからと言って、大きくなったらもう手遅れなどと言うつもりは全くありません。
小さい頃から刷り込むようにするよりも手間がかかって大変だというだけで、今からでも改善することはいくらでも可能です。
とりあえず、ある程度大きくなってから習慣化させるには、「注意」や「説教」ではなく、「自覚化、仕組み化、共有化」の3つがコツです。
これだけですと曖昧ですが、詳しく書き出すと、それこそ本が1冊書き上がる内容ですから、将来の出版の機会までとっておきましょう。 もちろん、そんなものは無いですが・・・(笑)
冗談は横に置いて、「何度言っても直らない」と言うのは、「何度も言わされている時点で負け」というのが本当のところです。
もちろん、何度も言うことで良くなるケースもありますし、いくつかの手段をとった後で何度も言うのを組み合わせるのが効果的な場合もありますから、必ずしも不正解とまでは言えません。
しかし、実際には「何度も言うからこそ直らない」というケースのほうが割合的にずっと多いですから、方法としては危険性が高いです。
これを例えると・・・「風邪をひいた人が、凍るような川に飛び込んで、気合で治した」というような話を聞いて、川に飛び込むかどうかという話ですね。
確かに、それを真似して治る人もいるかもしれませんし、ひきはじめの段階でのショック療法としてなら有効かもしれませんが、そういった何らかの根拠も無しにいきなりやれば、むしろほとんどの人が風邪をこじらせて肺炎などを起こしかねません(笑)
技術的なことを細かく言い出すときりが無いのですが、目の前の第一歩としては「何度言っても駄目だからもっと言わねば!」ではなく、もしかして「何度も言うからこそ直らないのでは?」と考え、今までの関わりを振り返ってみるところから始めてみてくださいね。
(2歩目、3歩目の話は、まず1歩目を乗り越えてから、またメールマガジンなどを参考にしてくださいね)
>宿題を少しづつやるべきノートを作りそこに毎日予定を書いていますがやり切ることがありません。達成感を感じる為に量を減らしてもダメで…
これも上の「自覚化、仕組み化、共有化」の話ですね。
1点だけ指摘するなら、根本的な問題として、その毎日の予定が「親が勝手に決めたもの」で無いかどうかです。
そこがいい加減だと、やり切ることの意味も感じませんし、たとえ減らしてもその量に納得感がありませんから。
>こんなことを度々小学校の頃から繰り返しています。
小学校の時から繰り返しているとすると、お子さんだけでなく、親御さんの対応も小学校の時から変わっていない可能性が高そうですね。
そうだとすると、有効な手立てが打てていないということですから、今後は今までとは違う視点でのアプローチも考えられたほうが良いかと思います。
ただ、前にも書きましたように、やはり今は勉強以外のことから入るべき段階だと思いますから、当面は勉強の話はあまり混ぜないほうが良いと思います。
勉強中は今までどおりで我慢して、日常生活で変化を求めるか・・・どうしても勉強で変化させたいなら、お母様ではなく別の大人の力を借りるようにしてください。
そうしないと、おそらくはこのままの状態で変化なく延々と続く可能性が高いです。
>そしてこどもには大人になってあんなことしたいと言うイメージがないのです。
これは最近の子供に多いです。
何と言っても、今は子供でいるほうが「楽」で「快適」ですからね。
一方、もし身近に「大人っていいな」「早く大人になりたいな」と思わせる何かがあれば、止めようとしても変化していきます。
もちろん、これはお子さんの個性や好みによって全く異なるため、ここで論じる意味が無いですから、ぜひ1度お子さんに合わせたアプローチを考えてみてくださいませ。
いろいろな描写がありましたが、お子さんは何やかやと言いながら、実際はお母様大好きっ子ですね(笑)
子供に愛情を与えられず、育児放棄してしまうような親御さんも多い中、しっかりと愛情を伝えて、育ててこられたことはとても素晴らしいことです。
今までの子育てについても、決して悪いことばかりではなく、良いこともかなりたくさんあったことでしょう。
ただ、もしかすると、勉強や成績に意識が向いてしまい、日常生活の中での自立心や、中学高校、さらには大人になって以降に必要となる基本的な部分の習慣化には、あまり意識が向いていなかったのかもしれませんね。
もちろん、これはみみごん様だけでなく、今の受験重視の世の中では多くの親御さんがはまる罠です。
(そして、気づくのは必ず子供が大きくなってからなのですね)
しかし、もしそうであったとしても、これからそれをつけていけば良いだけのことです。
もちろん、後になればなるほど大変になっていきますが、中学生の今の内ならまだまだ大丈夫です。
ただし、これまでどおりのアプローチでは全く通じませんから、これから新たなアプローチを身につけつつ、試行錯誤しながらお子さんと関わっていってほしいと思います。
ただ闇雲に向かって行っても、同じ所をぐるぐるするだけで、今から数年後にも「何度言っても駄目」「こんなことを中学校の頃から繰り返しています」と口にしていることでしょう。
しかし、こういう「方向性」を持って向かっていけば、お子さんが成長するだけでなく、お母様自身も成長できますから、後から振り返って「大変だけど、良かったね」と一緒に語り合える日が来るでしょう。
これからの前向きな頑張りを、心より祈念しておりますね。
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