いつまでどの程度関わるべきか | 中学生の勉強法と親の心得 ~塾長直伝! 高校受験対策と反抗期の対応法~

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メッセージをお寄せいただきました。
いつもお読みいただきまして、誠にありがとうございます。



中2の娘に自宅学習のみで頑張ってもらっている母です。 勉強は好きでないから、できればやりたくない娘。 でも、やることがはっきりしていれば こなしていくので いつしか母が課題を与えて ペース管理や疑問点のフォローまで やっています。 親が細かく課題を与えてよいのか かまい過ぎでないか いつも悩んでいたが このメールを読んで安心しました。 しかし、少しずつ自分のやり方を見つけるようサポートしていますが、いつまでどの程度関わるべきなのか、、 中学の基本部分は漏れのないよう 学習して 難関校ではなく近くの公立中堅高校を目標にしています。 ちなみに成績は4が殆どで、母の力のいれ加減で5になったり3になったりします。 学年330人中60番くらいです。 ご相談ではなく つぶやきなので 読み流して頂いて大丈夫です 本当に困ったとき ご相談します。 メールありがとうございました。



>中2の娘に自宅学習のみで頑張ってもらっている母です。

 「頑張らせている」ではなく「頑張ってもらっている」という表現が、生徒主体の立ち位置を感じられますね。


>やることがはっきりしていればこなしていくのでいつしか母が課題を与えてペース管理や疑問点のフォローまでやっています。親が細かく課題を与えてよいのか、かまい過ぎでないか、いつも悩んでいたが このメールを読んで安心しました。

 セミナー内にもあるように「やることをはっきりする」のは、やる気の少ない生徒にとても効果的です。

 構い過ぎることで生徒の自立を妨げてしまうような心配を抱くのは当然で、実際に構い過ぎるのは反抗期対応セミナーで言う「過保護や過干渉」ですから、生徒の自立にはかなり悪影響です。

 しかし、生まれつきマラソンの42.195kmを完走できる人がいないように、勉強でも自立するまでには助走期間が必要です。よく「自主性を重んじる」という美名のもとにそうしている親や教師がいますが、何もしないでそうするのはただの「放任、無責任」ですよね。

 「構い過ぎると自立しないから本人に任せる」のは、あくまでも「成長に応じて」すべきなのですね。そうでなければ、教育などそもそも必要無いという話になってしまいますから。


>しかし、少しずつ自分のやり方を見つけるようサポートしていますが、いつまでどの程度関わるべきなのか、、

 お悩みの通り「いつまでどの程度関わるべきか」が極めて重要になります。ここの手加減を間違えるとただの「放任」にもなれば、反対に「過保護・過干渉」にもなってしましまいます。

 大まかな目安としては、高校に入るまでに計画面も含めて自立的に学習できるようにしていけると良いですね。急に1人でできるようになることはまず無いので、焦らず徐々に成長するのを見守ってあげてください。


 ここからは蛇足ですが、「親(力のない教師も含む)」が関わる場合は「何をどれだけ教えるか」も重要です。

 「入試に必要な範囲を漏れなく(かといって必要以上に教えすぎず)」かつ「入試に求められるレベルにまで」教えなければなりません。この横の範囲と縦の範囲を間違えると、「死ぬ気で頑張ったのに全く駄目だった・・・」ということにもつながりかねません。

 ただ、これはすでに書いたとおり、教師でも怪しいことが多いものですし、都道府県や目指す志望校によっても変わってくるため、まとめて一概に言うことも難しいです。

 進学塾に入れると「何をどれだけ教えるか」はわりと安心ですが、反対に「いつまでどの程度関わるか」で失敗する事が多いのが悩みですね。合格実績のある大手進学塾ほど、次も良い合格実績を出すために結果を優先して、自主性を無視した近視眼的な教え方をしてしまうものですから。


>ご相談ではなく つぶやきなので読み流して頂いて大丈夫です

 読み流しつつも、せっかくですから簡単に御返事させていただきました。
 関係なさそうなことも書いていますが、そこはご容赦くださいませ(笑)