中学2年生の一次関数、文章題の指導について | 中学生の勉強法と親の心得 ~塾長直伝! 高校受験対策と反抗期の対応法~

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「数学の文章題が苦手な中学二年生の女子生徒への指導法」
 



>勉強が苦手な生徒が多く在籍している塾ですし、効果があるのは確かだと思うのですが、文章問題をパターン化し、ポイントを一つ一つ覚えていくという方法は、中学二年生のそこそこのレベルの高校を目指している子に相応しいものなのだろうか、という疑問を持っています。

 その疑問は正しいと思います。苦手な生徒ほど、最初はパターン化して教えざるを得ない面はあります。しかし、パターン化して教えれば教えるほど、今度は「①パターン以外が解けない」「②パターンを覚えるという、覚えることが増える」というデメリットが出てきます。

 せっかくですから、保護者の方向けの意味も込めて、少し詳しく書いていきます。

 

 

①パターン以外が解けない

 こちらはまさにお察しのとおりですね。

>(例えば、一次関数の文章題では距離の問題はこう、途中に休憩を挟む場合はこう、水を入れる問題はこう、といった具合に解説されていて距離の問題は解けても、新しいポイントを学ばなければ水を入れる問題には対応できないように思える構成です)

 この構成は、まさに「バイト学生でも個別指導で一定レベルの指導ができる」ことを目的として作られた形です。

 パターン分けすれば、ポイントが絞れるため、生徒はつまずきにくくなります。先生は説明することを最小限に絞れますし、「解説しなくても、模範解答を見れば分かる」生徒も一気に増えます。仮に分からなくてつまずいても、後でパターン別に確認をすればすぐにつまずいている箇所が絞れるため、どこをやれば良いかがはっきりします。

 教師側の負担を減らしつつ、しかも生徒の負担も減らすという形ですから、「バイトでも一定レベル以上の指導を実現する(=嫌な言い方をすれば、素人でも塾ができてしまう)」ことを最大の目的とした場合には、最善形の1つだと思いますね。


 しかし、すでにお気づきのとおり、この指導法ですと「違うパターンの問題が解けない」生徒がたくさん出現します。

 よく教師や塾が使う理屈として、「基本的なパターンをしっかり押さえておけば、あとはそれを応用させれば良く、少し違うパターンもできるようになる」というのがありますが、残念ながら実態はそうではありません。これができるのは、どんな教え方でもできてしまうような「はじめからできる生徒」ばかりです(笑)

 それもそのはず、実は「いくつかのパターンをもとに応用させる」のには、また別の力が必要だからです。パターンと言う具体例をもとに、普遍的に通じるものを見つけ出す・・・いわば「帰納的な思考力」が必要なのですね。

 ですから、この力がある生徒(=そんな生徒は、少しくらい下手な教え方でもどうせできるようになります)ならいけますが、そうで無い多くの生徒は、いくつパターンを覚えても、少しパターンが違うとすぐに間違える(どころか、すぐに諦める)ようなことになってしまいがちです。

 そして何より、この指導法には最大の欠陥があります。
 ・・・少しだけ塾批判が含まれるため、次は非公開記事にしておきます(笑)


~続きの記事~
 「数学文章題のパターン別指導の問題点」に進む
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~その続きの記事~
 「暗記型か思考型、どちらを選ぶべきか?」に進む
 

 

 

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