基本講義が終わった後の勉強、模試に向けて
すべての基本講義が終わったとき、正直なところ「何から勉強していいのか分からない」という状態になりました。
なぜなら、労基法や労災、雇用保険など、一通り学んだはずの内容をほとんど忘れてしまっていたからです。
「こんな状態で模試なんて大丈夫?」という不安が強く、焦りもありました。
でも、これは決して私だけではなく、多くの受験生が感じるごく自然なことだと思います。むしろ、すべてを完璧に覚えている人のほうが珍しいのではないでしょうか。
私が取り組んだ勉強法
私が基本講義が終わった後にまず取り組んだのは、TACの実力テストを最初からもう一度やり直すことでした。
1問1答形式の過去問や市販の5肢択一問題集などはあえて使わず、TACの実力テストと本試験の過去問(10年分)に絞って学習しました。
やり方はシンプルです。
問題を解いて、見直す。
この繰り返しです。
間違えた問題や、答えは合っていても「なんとなく」で解けてしまった問題も、テキストに戻って確認し、関連する周辺知識も含めて見直していました。
問題を解く時間よりも、見直しにかける時間の方がずっと長かったと思います。
また、私がよくやっていたのが「テキストを見ずに、自分で書いてみる」という方法です。
たとえば、労災保険の仕組み、雇用保険の給付内容、年金の種類などについて、頭の中にある知識だけを使って紙に書き出してみる。
この方法だと、「覚えているつもり」になっていた部分があぶり出されます。
手が止まってしまったとき、「あ、ここが分かっていないんだ」と気づくことができました。
逆に、ちゃんと覚えているところはスムーズに書けるので、自分の理解度を客観的に確認するのにも役立ちました。
自分に合う勉強スタイルを探す
私自身、最初から自分に合う勉強法が分かっていたわけではありません。
いろんな方法を試しました。
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ノートに書いて覚える
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声に出して読む
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テキストを何度も読む
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問題をとにかく解く
その中で「テキストを中心に、問題で理解を確認する」という方法を最後まで貫き通しました。
正直、自分に合う勉強法なんて今でもよく分かりません。
ただ、「テキストを中心に、問題を解く」というのと「何も見ずに書く」というのが一番知識が定着して理解できている実感があったからです。
さいごに
TACの実力テストは、テキスト全体をまんべんなく復習できるように構成されていると感じています。
基本講義が終わった後も、繰り返し実力テストに取り組んだことで、基本知識が少しずつ自分の中に定着していきました。
もし、「基本講義が終わったあと、何をすればいいか分からない」と悩んでいる方がいたら、まずは 実力テストをもう一度やってみる という選択肢を試してみといいかもしれません。