さて、ここで日本からは少し離れて、オーストリア・ウィーンのダークツーリズムについてみてみましょう!
ウィーンでは、13世紀から20世紀初頭にかけてハプスブルク家の王朝が存在していました。16世紀ごろになるとハプスブルク家は神聖ローマ帝国の君主として、広大な家領を有し、支配権を分有するようになりました。
現在ウィーンでは、ハプスブルク家にゆかりのある宮殿や教会が観光スポットとなっており、当時のハプスブルク家の栄華を感じることができます。
そんな華やかな観光スポットがウィーンにはたくさんありますが…
やっぱりわたしとしては”死”にまつわるスポットを巡らないわけにはいきません![]()
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フィールドワーク地は以下の通りです。
・シュテファン大聖堂 カタコンベ
・アウグスティーナ教会
・カプツィーナ納骨堂
・ザンクト・マルクス墓地
・中央墓地
・葬儀博物館
・軍事史博物館
・病理・解剖学博物館
・犯罪博物館
・ユダヤ博物館
・ユダヤ人広場博物館
たくさんありますね!!あんなに小さな国なのに…
この数からも、日本に比べてダークツーリズムが許容されていることが見て取れます。
これからフィールドワークの一部を、簡潔に!紹介していきたいと思います。
ここでは毎日、英語によるガイドツアーが行われています。また、ガイドの内容が日本語で書かれたプリントも配布されています。超親切。
次に、ザンクト・マルクス墓地。
ここはモーツァルトが埋葬されたといわれている墓地です。
墓地内には矢印看板がたっており、”ここがあのモーツァルトの墓ですよ!ここ!ここ!”と言わんばかりの強調ぶりです。
そして中央墓地。
中央墓地の門前が終点となるトラム(路面電車)の駅があります。
ベートーヴェンやシューベルト、ブラームスなど、著名な音楽家たちが眠る特別区が作られています。この特別区内を見て回るだけで、有名どころは制覇できてしまいます。
最後に、少し毛色が違いますが、ユダヤ博物館とユダヤ人広場博物館。
これらは、ナチスによってつくられたユダヤ人強制居住地区「ゲットー」の跡地に建てられています。路地の奥にあったり、入り口にはポリスが立っていたりと、異様な雰囲気がある場所です。宗教的な闇を感じました…
全体的に、ウィーンのダークツーリズムスポットはエンターテインメント性が高いです。”死”に関することを積極的に観光客向けに売り出している、という印象があります。
ハプスブルク家も音楽家たちもゆるキャラのような扱いです。
「死人に口なし」ということでしょうか。
ただ、宗教問題、民族問題に関するスポットはいまだにエンターテインメントにはできないようです…
政治的・外交的に問題があるので、これらをシャレにするのはタブーなのだと思います。

