現代のおフロの形④

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〜まとめ〜

 

これまで、銭湯とスーパー銭湯との間で、それぞれとの相違点として特徴的な部分を紹介してきましたので、

ここで最初の目的である「現代の入浴文化・公衆浴場」について考察していきます。

 

まず一つ言えることは、現代日本人は衛生を保つためだけのための入浴施設をほとんど必要としていません。

フィールドワークにより、入浴以外に他にすることのないとわかった「銭湯」の衰退から説明がつきます。

お風呂道具をキープできるとは行っても、コインランドリーが併設されているとは言っても、もう今の個人の居住空間には必ずと言っていいほど同じようなものが存在します。お風呂ももちろんあります。

わざわざお金を払ってまでそんなところに頻繁には行きません。

そもそも、統制価格である470円は毎日の入浴として支払える額の限界を超えているように筆者には感じられます。

 

毎日の入浴は自宅で済ませることができるようになった今、現代日本人が入浴施設に求めているのは"愉しみ"としての入浴でしょう。銭湯にその要素がないとは筆者は思いませんが、一般的な人々が判断するその「愉しみ」と、銭湯が用意することのできる「愉しみ」とでは齟齬があるように思います。

そしてこれを筆者は "入浴に対するニーズが変容した" ということなのではないかと考えました。

 

いろんなお湯に浸かりたいからなのか、一日ゆっくりできる施設に行きたいからなのか、岩盤浴や併設ジムを利用したいからなのか。あるいは全く別の要素か。

どこにニーズの比重があるのかはわかりませんが、その全てに応えられるのがスーパー銭湯です。

あるいはその取り込める範囲の広さこそが、人気の秘密なのかも知れません。

 

ここまで考察してきて、スーパー銭湯の方がより人を集められそうな入浴施設であることはわかりました。

そして、その結果銭湯が人々に選ばれなくなってきていることもわかりました。

でも調査した身から感じるのは、これまで紹介した通り、この2つは全く別物であるということです。

 

確かにニーズがあるのはスーパー銭湯の方かも知れないけど、銭湯にだって銭湯だけの良さがある。

例えばウィーンの入浴施設をご紹介したように、スーパー銭湯と同じような設備の入浴施設は、海外にも点在しているわけです。

そうなると、外国人の想起する、あるいは外国人に押し出していきたい「ニッポンのお風呂」は銭湯ということになります。

このままの日本の流れだと文化の変容として消えて無くなってしまうのかも知れませんが、そういう意味でもまだまだ生き残っていく可能性はあると筆者は思っています。

そして、銭湯という伝統・文化を残すために日々新しいことにチャレンジしている人々がいます。

 

結論が個人的な関心で恐縮ですが、これからの銭湯に要チェック! です!

 

ありがとうございました!