最後に、日本におけるダークツーリズムについて、フィールドワークを通して感じたことをまとめたいと思いますキョロキョロ

 

 

まず、なぜ「負の遺産」が観光スポットになりうるのかについて!

負の遺産を”実物”として後世まで残していくためには、少なからず維持・管理費がかかります。それらをまかなうため、関係者が故意に観光地化したスポットがあると考えられます。

しかし、維持・管理費以外の収入を目的として観光地化されている「負の遺産」もあります。

ウィーンダークツーリズムスポットはそういった場所がほとんどです。

目的は何にせよ、「負の遺産」を”誰も近づかない場所”にしておくよりは、”観光地”にしてしまったほうが利益が見込めるのです。

また日本のダークツーリズムスポットは特に、”二度と悲劇を起こさないための方法・考えを学ぶ場所”としての役割が大きいと思います。資料館や博物館が併設されていることが多いのも、このためであると考えられます。

このように、ダークツーリズムスポットが存在する理由には、大きく分けて「収入目的」「伝承目的」の2種類があると感じました。

 

次に、なぜ日本でダークツーリズムが浸透しないのか

その理由として、歴史的な近さが挙げられると思います。

ある”死”が自分、もしくは近い親族に関係のある事柄であれば、どうしてもエンターテインメントにはしづらくなってしまいます。

日本のダークツーリズムスポットというと、第二次世界大戦関連のものが多く、遺族の気持ち倫理規範を考慮しなければなりません。

一方、番外編でも取り上げたように、ヨーロッパなどのダークツーリズムスポットは中世や近世のものが多く、自分に直接関係がないのでシャレにできてしまうのですドクロ

 

 

以上が日本のダークツーリズムスポットに関するわたしの考察です。少しはダークツーリズムというものに興味を持っていただけたでしょうか?

 

わたしは「負の遺産」、「学習教材」的要素を前面に押し出せば押し出すほど、”難しいもの””怖いもの”として敬遠されてしまうのではないかと考えています。逆にエンターテインメント性を高め身近な話題にしたほうが、興味・関心をひきやすく、かえって学習に効果的なのではないでしょうか。日本のダークツーリズムの発展のカギはここにあるのではないかと思っています。

 

 

今回の調査では、人の”死”を扱うスポットをダークツーリズムスポットと定義しました。しかし、ウィーンや靖国神社でのフィールドワークの中で、宗教・思想的に「ダーク」なツーリズムスポットもあるのだと気づきました。

これからは”死”以外にタブーとされながらも、観光資源となっているものがあるのか、またその観光地を調査し、日本でダークツーリズムを発展させる方法について考えていきたいと思います!!あしあと

 

 

拙い文章でしたが、最後までお付き合いいただきありがとうございましたアセアセ