水星の逆行「過去への旅と、自立への再選択」 | 占星術家しゅんじ「宙の色(そらのいろ)」

占星術家しゅんじ「宙の色(そらのいろ)」

「宙」という文字には「永遠の時間」という意味があります。
時は無色透明ではなく、無限の彩りに満ちた物語のような連なりです。
西洋占星術を通して、時に込められたメッセージを読み解きます。

10/5の深夜から水星が逆行を始めました。
これは10/26はまで続きます。



Stargazer占星暦より。




これは今朝(10/6)の星空です。




水星の逆行に関する過去の記事はこちら。


2014.4/28
「逆行について」webラジオの要約テキスト 
 
奥村まゆこさんのwebラジオに
 松村潔先生(!)をゲストにお呼びした時の音声とテキストです。
 水星以外の星の逆行についても理解が深まります。


2013.6/29
蟹座で水星が逆行「慣れ親しんだ家となる場所で発展力の種を再発見」 


2013.2/23
魚座で水星の逆行①「春分で次の周期を始めるためのカギ」



ーーーーーーーー



今回の水星逆行は、

【水】の固定サインである蠍座で始まりました。

そして水星は10/11に

【風】の活動サインである天秤座へ戻ります。


瞬間接着剤のように、ぴたっ!と張り付いて

固定されていると思い込んでいた事柄が

ポストイットの「仮止め」状態になっていることに気がついて、

入れ替えが自由な状態になっている。

そういう発想もアリなんだと思えてきます。

視野が広がり、実は他にもたくさん選択肢があることが判明して、

クールな頭で再検討した結果、

より核心に近い方の選択をし直す。


実状とズレて機能していなかった契約関係

くされ縁的に続いていた人や組織との繋がり

いつの間にか染み付いていた思い込みや信念。

そこにずっしりと置かれていた漬物石を

「なぜ、今、何のために、ここに?」と疑うことができ、

「ひょい」っと、どかせてしまう。



自分自身にすっかりフィットして一体化していたもの
例えば、執着や依存心、愛情などの深い心理的繋がり、
組織への所属、結束力、契約関係、贈与、負債などを
理性の風にさらして乾かし、バランスを取る。
不要ならば剥がす。
そして自らの意志で公平に線引きをして、自立のための再選択をする。

そういうイメージが湧きます。



通常、水星の逆行中の出来事は

そこまで大袈裟に考えることはできません。

なぜなら、水星は月の次に動きの速い天体であり、

水星逆行は、表面上の一時的な情報の流れの変化であって、

それ自体がそれ自体は

深く継続的な意味を持たないことがほとんどです。

頻度から言っても、毎年に約3回もあります。



しかし、今回はちょっと違うかもしれません。

明後日10/8に、月蝕があります。

これは約半年かそれ以上の長期スパンでの

「満ちる」タイミングです。

水星逆行を通した過去への旅、

振り返りや見直し、再会と再開、再選択

予想外のアクシデントから開く未知の扉は

今年下半期のハイライト(月蝕とその2週間後の日蝕)

への布石ではないかと思います。



「火」のグランドトラインが引き続き作られています。

火は、直観を表します。

ごちゃごちゃした理屈やプロセス抜きに

結論や未来を「直に観る」力、

すなわち、第六感や天啓のような閃きです。


水星逆行がもたらす過去への旅や、

いつもと違う時間の流れ、イレギュラーな出来事たちは

第六感や天啓を引き寄せ、引き出す

その糸口となるのではないかと思います。



それではよい1日を~。

台風で電車が動かず、急遽乗り換えたバスから投稿です。

交通機関の乱れや遅延。

ザ・水星逆行です(笑)。