水星が順行へ「設計図を清書する」 | 占星術家しゅんじ「宙の色(そらのいろ)」

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「宙」という文字には「永遠の時間」という意味があります。
時は無色透明ではなく、無限の彩りに満ちた物語のような連なりです。
西洋占星術を通して、時に込められたメッセージを読み解きます。

1/22から水瓶座を逆行していた水星が、
2/11の深夜から順行へ移りました。

 




仕事やルーティーンの軌道から離れた
「時間外、枠外」活動への関心が強まり、
そこで共通言語で通じ合える仲間たちと繋がって、
情報をやり取りして盛り上がった方も多いと思います。
例えば僕の場合は占星術のFacebookグループ、
パートナーはフランス語の教室です。

これは1/20の水瓶座1度の新月からスタートした流れです。
水瓶座は11番目のサインなので、
表向きに完成された「10」に「+1」をして、
固く閉じられた枠からはみ出そうと試みます。
はみ出したい独立心や反骨精神。
◯◯からの自由。未来。
新しい思想の元に集う仲間などを表します。
 


その水瓶座を、知性や情報を表す水星が逆行していました。
なので、いつもと違う方法を試したり、過去を振り返ったり、
予想外に変更・修正点が浮上してきて対応したり。
そのため、表面上の目立った変化や進展は
実感しにくかったかもしれませんが、
より深みのある情報に触れ、応用力を培うことができはずです。

 


水星は今、1/20の新月が起こった付近にあります。
その時期に「劇的ビフォーアフターみたいにしたい!」と
意気込んで打ち出したテーマを、
これからもう一度辿ってゆくことになると思います。

水星は、実際性や持続力の土星と
60度(間接的な支援)の関係を作りながら進みます。

水瓶座の水星は、例えばタブレット端末とFacebookみたいな
1対多数の今どきなコミュニケーションツールだとすると、
射手座の土星は、王道の成功哲学書のイメージ。
7つの習慣とか、松下幸之助のような分厚いやつです。



ブレない信念や哲学が
広範囲に発信される情報に、説得力を与えます。
一過性の刺激だけの変革を求めているわけではありません。
最先端の手法を取り入れつつも、
1つのテーマが完了するまで、
しっかりと腰を据えて丁寧に取り組む。
真摯な研究者のような姿勢が想像されます。

紆余曲折を経て、変化はようやく表側に現れてきます。
念入りに検証された設計図は、次からが清書になります。
その流れを受けて、次の新月である2/19の時には
お披露目的なスタートになるのではないかと思います。



この2/19の新月は、1/20に続いて2回目の水瓶座新月です。
同じサインで2回連続して新月が起こるのは珍しく、
とても興味深いです。
ちなみに、前回の同サイン連続新月は2012年5/21と6/20。
どちらも双子座の新月でした。

この辺りの詳しい解釈については、
2/19の新月の読み解きで書こうと思います。




写真は早朝の東の空です。
みんなが日常の繰り返しの中で眠っている間に、
独り(あるいは仲間と)目覚めて
この世界を静かに俯瞰している。
いちばん大切な本質に気がついている。
なんとなく、水瓶座っぽい光景だと思いました。