こんにちは!
久留米市国分町のヨガスタジオ、
スタジオリラ
インストラクターのkaoです
このブログでは、
インドで生まれた“ヨガ”や
同じくインド生まれの伝統医学“アーユルヴェーダ”を中心に
毎日を健やかに保つための情報、
またスタジオからのお知らせなどをお伝えしています。
今日はわたしの少し個人的な経験を通して、
深く感じたことを綴らせてもらいますね
facebookの個人ページでお知らせしていたのですが、
先日、わたしの熊本に住む一番上の姉が、
あちらの世界へと旅立ちました…
これは亡くなる一週間前くらいの姉とわたしです
去年の6月に乳がんの手術をうけ、放射線治療、
度重なる抗がん剤治療をうけましたが、
彼女に合うお薬が結局はみつからず、
最後は抗がん剤治療をやめました。
それが今年の10月の下旬ごろの話。
そして11月28日、静かに息を引き取りました。
実は抗がん剤治療をやめるにあたって、
なにがそのきっかけになったのかなと思い、
姉に直接電話で話を聞いたのです。
その時に、姉が『悪液質』であると知ったのです…
みなさん、この『悪液質』を知っていますか??
わたしはこの言葉を知ったのは、今年の夏に受講した
がん患者のためのヨガのトレーニングの時でした。
そう、それまでわたし自身も知らなかったんです…。
おそらく、この『悪液質』というもの、知らない方が多いんじゃないかな?
と思いますので、すこし補足説明として、
【がん治療。com】というサイトから抜粋したいと思います。
がん悪液質とは
がん悪液質とは病状の進行に伴い、体重減少、低栄養、消耗状態が徐々に進行していく状態を指します。
言い換えると「身体が吸収しようとしている栄養を、がん腫瘍が吸収してしまうことによって身体が衰弱していく状態」のことをいいます。
悪液質という言葉はもともと、がんに限らず、様々な慢性消耗性疾患の栄養不良の終末像であるとされてきました。
2011年に発行されたEuropean Palliative Care Research Collaborative(EPCRC)の「悪液質に対するガイドライン(EPCRCガイドライン)」では、がん悪液質を
「従来の栄養サポートで改善することが困難で進行性の機能障害をもたらし、(脂肪組織の有無にかかわらず)著しい筋組織の減少を特徴とする複合的な代謝障害症候群である。病態生理学的には経口摂取の減少と代謝異常による負の蛋白、エネルギーバランスを特徴とする」
と定義しています。
がん悪液質の発生機序(メカニズム)に関しては、不明な点が多いことが特徴です。
現在の研究によって明らかとなっているのは、腫瘍からタンパク質分解誘導因子の関与や神経内分泌系の異常によるもの、とされています。
また、がんの種類によっては悪液質を生じにくいものもあり、その進行速度もさまざまであり、患者さん一人ひとりが持つ要因も大きく関係してくるため、悪液質の状態を見極めることが重要です。
--抜粋ここまで--
※詳細は【がん治療.com】のサイトをご覧下さい。
この状態に陥ると、栄養を取っても代謝がうまくできず、
自分の身体の脂肪や筋肉から栄養を取って生きている状態。
なので何か食べたからといって、健康なわたしたちのように、
栄養がついたり、運動で筋肉をつけたりというのが
とても難しい状態なんです。
そして身体は常に異常なほどの疲労感を感じます。
姉も言っていましたが、今までに感じたことのないほどの
全身のだるさがあるそうです。
また、実際この『悪液質』の状態になると、
まず回復ということが難しい…
悪液質にも段階はあるものの、
初期の段階であっても回復は難しいのです。
まして不可逆的(ふかぎゃく=元には戻らない)悪液質となると、
その名の通り、もう元には戻ることができず、
治療という治療がないのです。
そんな状態を聞かされ、わたしは一瞬、頭が真っ白になりました。
もう、回復しない…
それは前に乳がんになったと聞かされた時とは違う、
どうにもできない虚しさと悲しみ、
そして恐怖でした。
覚悟しなきゃ…
そんな気持ちと、
まだ何かできることはあるかも、
もしかすると医者の間違いかも、
ずっとそれが行ったり来たりする毎日でした。
トレーニング講師であるララ先生にもメッセージし、
何かよいアドバイスをと聞いてみたり、自分でいろいろ調べたり、
わたしにできるのはそのくらいでした。
そんな中、姉は結婚以来、一度も夫婦で旅行をしたことがないからと、
本人から沖縄旅行に行きたいと言い出したそう。
娘も含め、家族旅行になりましたが、すぐに旅行に行きました
私や私の母やもう一人の姉、いわゆる元々の家族だけでも旅行がしたいと、
12月の上旬に佐賀旅行の予定も入れたりしました。
ですが、沖縄から帰って翌日、体調不良で病院を訪れ、
そのまま入院になりました。
義兄からの連絡で、意識がもうろうとしていること、
言葉も酩酊状態のような感じで、ろれつが回っていないこと、
そこまで悪くなっていることを知らされ、涙が止まりませんでした…
翌朝はやく、母と一緒に熊本に行き、姉と合いました。
本当に胸が痛かった…
見たことのない姉の姿がそこにあり、
どうしてもそこでも涙が止まらなかった…
顔や肩周りは痩せ細り、腹水がたまったお腹、
リンパ浮腫でパンパンになった脚
話で聞くのと、実際に目で見るのとは違い、
死期が近づいているという事実から、
目が背けられませんでした。
わたし…なにもできない!!!
そんな絶望感でいっぱいでした。
だけどそんな中でもできそうなこと、
それはただお世話をしたり、マッサージをしたり、
ひたすらに姉の今に寄り添うことだったんです。
なので運よく仕事がなかった日があったので、
病室で泊まれるように手配してもらい、
二日間という短い時間ですが、姉と一緒に居させてもらいました。
特にたくさんしゃべるわけでもなく、ちょっとした思い出話をしたり、
喉が渇いてない?とか、身体拭こうか?とか聞いたり、
会話は多くはしていません。
一緒にご飯をただ食べたり(姉はほとんど食べてないけど)、
夜には一緒のお部屋で寝たり、
夜中に一緒に(なぜか笑)起きて話をしたり、
本当になにひとつ、特別なことはしていないんです。
でもね、その中で、わたしが強く感じたことがあります。
姉と一緒に寝ていて、すごく安心したんです。
心地よかったんです。
癒されたんです。
それは姉の寝息でした
わたし一人が寄り添っていたんじゃない、
ずっと姉がわたしに寄り添ってくれている
姉はがんという病ではあるし、もうそろそろお迎えも来る、
だけど、どんな時でも、ひとはひとを癒すことができる。
こうやって、ただ隣で寝息をたてて寝ているだけでも、
その存在がひとを安心させることができる。
言葉にすると、とてもシンプルですが、
幸せでした
ヨガのクラスでも、こういったことってあるんです。
隣の人の存在が、大きなサポートになること…
目に見えなくても、呼吸を感じ、共に居ると勇気付けてくれること…
みんなで同じ空間や時間を共有し、癒されること…
誰って、例外はないんです
だれでも、このちからは持っている
自分なんて価値がないなんてことはない、
大嫌いなあのひとにだって、価値がないなんてことはない、
だれにだって、そこに居ていいし、居て欲しい。
ただ、居て欲しい。
こうやってもう肉体のなくなった姉でさえ、
わたしの中には、ずっとずっと、リアルに居ます。
愛おしい存在として、ずっと側に居て欲しいな
今日はとっても個人的な日記のようになりましたが、
最後まで読んでいただき、ありがとうございました
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