■「太白堂さん、オレオレって知ってます?」
「………詐欺………?」
「……じゃなくてー…。オレオレっていう木があるらしいんですよ。」
「……オレオレ……? バオバブとかじゃなくて…?」
「日本にある木みたいなんですよ。ウチの母が書いたメモなんですけど…ね、オレオレって書いてあるでしょ?」
■「ほんとだ。…オレオレ……? 何に使う木なんでしょ?」
「櫛にするらしいんですよ。」
「櫛…。」
「母のオレオレの櫛が割れてしまったから、クリスマスプレゼントにしようと思って、オレオレの櫛を探してるんです。でも、見つからなくて…。」
■「………わかった……。オレオレじゃなくて、オノオレじゃない?」
「オノオレですか?」
「とても堅くて斧が折れてしまうくらいだから、オノオレって言うんじゃなかったっけ? 確かミネバリの木のことだと思うけど、違ったっけ?」
■「あ! なんかそんな名前、言ってた気がする! ありがとうございます! ミネバリですね。さがしてみます、ありがとうございました。なかなかさがせなくて、困ってたから助かりました!」
■危うく新種発見かと思ったよ……そりゃあ、「オレオレの櫛」を探しても見つからんだろうな……。今日の昼休みのオレオレ事件。