物見遊山。 | ひっそりブログ「とりあえず。」

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■「うどんが食べたい…美味しいうどんが…。」というわけで、夏休みを兼ねて(といっても一泊二日だが)、讃岐までうどんを食べに行ってきました。

■山陽新幹線で岡山まで、そこからマリンライナーで高松まで…瀬戸大橋かぁ…昔、レオマワールドに行くときに、更に昔には某バンド(しゅうきょうだんたーい♪)の「ミサ」遠征に、もっと昔には、この橋の開通時に歩いて渡るイベントで、渡ったなぁ…。お天気は良好、青い青い海と点在する小島を眺めつつ、「こんな入り組んだ海だから“水軍”が強くなるはずだよなぁ…」…。

■高松駅で下車、チェックインまではまだまだ時間があるので、朝日町の高松平家物語歴史館 に行ってみました。ここの呼び物は約300体の蝋人形で作る全17景からなる平家物語のジオラマ。設備自体は割りと地味ですが、このジオラマがすごい。コンテンツは、

 第1景「平忠盛、鬼を捕らえる」
 第2景「平家に非ずんば人にあらず」
 第3景「仏御前、祇王を訪ねる」
 第4景「清盛の孫、摂政・基房を辱める」
 第5景「俊寛のみ赦されず」
 第6景「物怪(もののけ)」
 第7景「平家軍、富士川で大敗」
 第8景「平重衛、大仏を焼く」
 第9景「清盛、高熱を出して死去」
 第10景「一ノ谷の合戦」
 第11景「平敦盛と熊谷直実」
 第12景「那須与一、扇の的を射る」
 第13景「安徳天皇、入水」
 第14景「平教経、壮絶な最期」
 第15景「平家滅亡」
 第16景「祇園精舎の鐘の声」
 第17景「琵琶法師」

■自分が気に入ったのは、やはり合戦のシーンですね。富士川で水鳥の羽音に怯えて退却する平家の維盛軍、鵯越の逆落とし、敦盛と直実、扇の的、壇ノ浦。 ジオラマとして、最も心が躍ったのが、一の谷の合戦における鵯越の逆落としのシーン。↓

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■でも、お人形で一番気に入ったのは壇ノ浦の合戦での「能登殿最期」のシーン。九郎殿を八艘跳びで取り逃がした後、「能登殿ちつとも騒ぎ給はず、まつ先に進んだる安芸太郎が郎等を、裾を合はせて海へどうど蹴入れ給ふ。続いて寄る安芸太郎を弓手のわきに取つてはさみ、弟の次郎をば馬手のわきにかいはさみ、ひと締め締めて、「いざ、うれ、さらばおれら、死途の山の供せよ。」とて、生年二十六にて海へつつとぞ入り給ふ」のシーン。↓

「とりあえず。」

■この能登守平教経殿のお人形がとてもよくできている。イケメンだし表情もいい。敵一人を海に蹴落とし、安芸タロジロを両脇に抱えた荒々しいお姿がたまりません。

■ひとしきり見て回るとちょうどチェックインの時間。「もっとゆっくり見たいからまた来るぞ!!」と後ろ髪を引かれまくりながら蝋人形の館を後にして、宿へ。荷物を置いて、高松の町をうろうろしつつ、うどん屋さんに入りました。今日の夕食は「生ビール&生醤油うどん」。美味しかった…!!!

■一夜明け、お天気は晴れ、そして昨日に比べて暑い…! 今日もう一回うどんを食して帰ろうか…などと思っていると、同行者が徳島県の板東にある「歓喜の郷 」に行ってみたいと言い出した。映画「バルトの楽園 」の撮影に使われたオープンセットがあるらしく…バルトの楽園…観に行ったんだよねぇ…。この地に親類縁者がいるわけでもなし、自分にとって一生に一度行くかいかないかわからないような場所だし…せっかくここまで来たんだからこの際行ってみましょうと特急「うずしお」で1時間。田舎暮らしの私が驚くくらいの山間の町に、歓喜の郷はありました。早速見学。


「とりあえず。」

■おー!! これ見た見た!! 板東俘虜収容所!! 映画のとおりだ。鉄棒、バラッケ、印刷所、酒保、食肉加工所、パン工房、管理棟…。いくつかの建物の中には入ることができ、撮影に使われたプロップやコスチュームも展示してありました(その室内は撮影禁止(泣))。ここも1時間ほど見学して、おみやげに第一次世界大戦当時のものを復元製造している、「ドイツさん」達が作っていたハムやソーセージを買って帰りました。

■特急うずしおで高松に戻って、昼食に「ぶっかけうどん」! でも、まだまだ時間があるので、琴電に乗って八栗にある「佐藤継信の墓」まで行ってみることに。八栗駅下車徒歩2分で到着。


「とりあえず。」

■おおお…佐藤の兄者の墓だ…。源氏方の武者にはそれほど思い入れはないんだけれど、佐藤三郎継信殿(と源氏きっての伊達男・梶原源太景季殿)は好きだ。能登殿の放った矢から、九郎殿を庇い、自ら楯になって絶命した忠臣は、生まれ故郷の奥州平泉から遠く離れた讃岐の地に静かに眠っています。心から合掌…。


「とりあえず。」

■お隣には「太夫黒の墓」。九郎殿が後白河法皇から賜り、これに乗って鵯越を駆け下りたとされている名馬の墓です。九郎殿はこの地に散った継信殿の供養のために志度寺の覚阿上人にこの馬を寄進したとされています。


「とりあえず。」

■因みに、八栗駅周辺から見た屋島。白い柵は、本土と屋島を隔てる、水路と見紛うばかりの細い細い海峡です。……確かにこれだったら馬で渡れるな…。

■本当は、屋島上陸の上、周辺の源平史跡を散策したかったんだけれど、何より暑い! そして、周辺に点在する熾烈な戦いの跡をじっくり見て回るのには時間がなさ過ぎる、もう陽は西に傾いている…。「もっと寒い時に来よう、できれば、実際にここで合戦が行われた時季を狙って…」…というわけで、泣く泣く引き上げました。

■駆け足だったけれど、楽しかったっす!! 今度は笛を持ってこよう。舟がくし辺りで吹いてみたい。