AFTERMOD E-PRESS 【vol.00019】(2010年1月11日号)


=index=

00【巻頭】『自然を感じること、世界を感じること』
01【特集】安田菜津紀 『ウガンダからの風』
02【連載】笠原正嗣 『北斎流:江戸のイメージアップ奮闘記 vol.4』
03【回廊】佐藤慧『愛すること、愛されること』
04【告知】安田菜津紀 岩波書店『世界』2月号に記事掲載
05【告知】 1月17-25日 佐藤慧 写真展「Under the Same Sky」@九州巡回展
06【告知】◇◆2011 studioAFTERMODE 卓上カレンダー発売中!!◆◇
07【告知】 1月15日 安田菜津紀×佐藤慧トークセッション「同じ世界に生きる人々の生活と美」
08【告知】 1月16日 ヤハギクニヒコ 鏡明塾
09【告知】 1月20日 オリンパス写真展「She Has A "PEN"」(in大坂)
10【告知】 1月22日佐藤慧×松永真樹『行動するという生き方』vo.2
11【後記】『フレームの外の多様性へ』

このサイトはミラーです。本サイトはこちらから↓

【AFTERMOD E-PRESS】 http://www.aftermode.com/press/
【メルマガ登録はこちら】 http://www.aftermode.com/press/ml.html


00【巻頭】『自然を感じること、世界を感じること』


現在横浜は0℃、冷たい風がすうっと吹き抜けてお
ります。去年の猛暑もそうでしたが、極端な気温は、
飾られたままのクリスマスツリーの電飾を横目に、着
物姿の新成人が行き交うような混沌とした都会にいて
も、自然を思い出させてくれます。その自然を辿ると
世界中何処へでも繋がっている。なんだか不思議な気
がします。
 さて、予告通り今週からパワーアップして参ります。
安田からも帰国後早速記事が届きました。笠原の北斎
流も4回目にして次元に動きが見えてきました。回廊
には佐藤が登場です。今年のアフタモードは引き続き
HIVを巡る問題とアジア・アフリカにフォーカスを向
けつつ、更に広く世界を感じ、関わっていきたいと思
っています。

(ヤハギクニヒコ)


01【特集】安田菜津紀 『ウガンダからの風』


初めてのアフリカ、初めてのウガンダ。
やや緊張しながら足を踏み入れたのは、1ヶ月前のこ
とです。


思えば写真を始める前の大学2年のときから、ずっと
行きたいと思っていたウガンダ。


そもそもの切っ掛けは大学時代、「あしなが育英会」
で親を失った奨学生が体験をシェアする「つどい」に
参加したときのことです。


そこで初めて、ウガンダのエイズ遺児の留学生のリタ
さんに出会ったのです。


「私はウガンダの大統領になってみせる。
 私が大統領になることを諦めるのは、
 国を愛していないことであり、
 家族を愛していないこと」。


エイズで父親を失うという逆境を乗り越え、ウガンダ
から早稲田に「あしなが育英会」の支援を得て留学。
血のにじむような努力だったはずです。


「日本に来たら皆私のことを可哀相って言う。
 でもウガンダではそんなこと言われたことない、
 ごく当たり前のことだったの」。


彼女の言葉に触れ、話す度に、彼女が育ってきた環境を
知りたいと思うようになりました。


昨年からカンボジアのHIVの取材に携わるようになっ
たのも、そして彼女に出会ったのも、
本当に何かのめぐり合わせだと思いました。


毎度のことですが、まだまだこの滞在を上手く言葉にま
とめることができません。
HIVの問題、と一口に言っても、それはただ単に病気
の問題という枠を超えて、社会の問題、貧困の問題、
そしてなにより、家族や心の問題でもあるように感じます。


一番多くの時間を過ごしていたのは、お父さんはエイズ
で亡くなり、お母さん、そして13歳のレーガンという
男の子が遺された家族でした。
レーガンには母子感染があり、肌は薬の副作用でぼろぼ
ろになっていました。


  AFTERMOD E-PRESS

「体の病気と同じくらい恐いのは、希望と将来を失うことなんだよ」
13歳の少年の刺さるような言葉。


彼の言葉に触れながら、何度も自分に問いました。
写真で伝えることは、無意味なことなのだろうか。
自分は何の資格があって、人の領域に足を踏み入れさせ
てもらっているのか。


「写真、上手くなりなさい」と常々言われる私ですが、
その意味を今回噛み締めた気がします。


それは「写真を目的にしなさい」ということではなく、
「込めたい気持ちに技術が追いつかなければ、悔しいし
 相手に失礼だ」という意味なんだと。


クリスマス・イブの日、レーガン一家からクリスマスに
プレゼントをもらいました。
拾ってきたらしいボロボロの靴箱と包み紙を開けると、
手作りのネックレス、そしてタイヤで作ったサンダル、
靴箱の裏には、家族3人からのメッセージがびっしりと
書かれていました。


レーガン一家を取り巻く過酷な環境、そしてその中に確
かに存在するあたたかさに触れ、
結局意味のあるものにできるかどうかは、自分次第なの
ではないだろうか。そう、考えるようになりました。


今回ご協力頂いた皆様、現地で偶然にも一緒になったフ
ォトジャーナリストの渋谷敦志さん、そして見ず知らず
の人間だった私に心の中を語ってくださった家族の皆様
に、改めて感謝です。

また今年も、ウガンダに必ず渡航します。

(写真+文=安田菜津紀)



02【連載】笠原正嗣 『北斎流:江戸のイメージアップ奮闘記 vol.4』


 前回は北斎が江戸時代にご法度であったはずの銅版
画を大量に持っていて、しかも幕府からはなぜかおと
がめがなかったというお話で終わりました。また、脱
藩しないと日本中を気軽にウロウロ歩けなかった龍馬
のことを考えると、北斎が『富嶽三十六景』を描けた
ことが僕には不思議に思えるということでした。おそ
らく、北斎と江戸幕府はなんらかの接触があったのか
もしれないという想像できます。なにはともあれ、
『富嶽三十六景』は現在非常に評価が高く、日本人が
最も知っている作品と言えるでしょう。


  AFTERMOD E-PRESS
          『五百らかん寺さざゐどう』


 この『富嶽三十六景』で一番有名な作品は、やはり
あの激しい波が描かれている『神奈川沖浪裏』でしょ
う。しかし、あの絵を筆頭に、富嶽三十六景では、明
らかに富士山よりも手前の方が目立っているような作
品が多いですね。『尾州不二見原』は明らかに不自然
に底がまだ取り付けられていない大きな桶越しに富士
が描かれていて、むしろ富士山がおまけのようにすら
見えます。『五百らかん寺さざゐどう』は、床がパー
スペクティブをにおわせつつ、建物全体がフレームの
ようになっています。


  AFTERMOD E-PRESS
             『神奈川沖浪裏』


 どうやら『富嶽三十六景』を見ていると、この作品
の中で北斎はフレームを意識しているように思えるん
ですね。フレーミング、もっと言うと構図composition
を実験しているのではないかと思います。最近のコン
パクトデジタルカメラ(以下、コンデジ)は、基本的
にパンフォーカスが主流ですが、一眼を使っている写
真では、ピンフォーカスにして撮りたい被写体だけに
ピントを合わせ、背景はぼかしてしまう写真をよく見
かけます。


  AFTERMOD E-PRESS
             『尾州不二見原』


 何が言いたいかというと、北斎も西欧的な絵画(銅
版画)に触れたために額縁というものを知り、また風
景に対する西欧の画家達の姿勢、つまりシームレスに
続く景色の中でどこを切り取って描くかという姿勢を
富嶽三十六景で試してみたのではないかという感じが
します。その一方で、応挙のところでも書きましたが
西欧のリアリズムの問題も絡んできます。要するに、
いかに本物に近い絵を描くかということですね。

 最近再び『3D』という言葉を耳にするようになりま
したが、北斎もその問題にぶち当たったのではないで
しょうか。次回はそこに焦点を当ててみたいと思いま
す。

(絵=葛飾北斎/文=笠原正嗣)



03【回廊】佐藤慧 『愛すること、愛されること』



   AFTERMOD E-PRESS


 生後間もなくHIVエイズ陽性であることがわかっ
た彼は、親に捨てられ、孤児院へと送られた。この孤
児院には200人あまりの孤児たちと、修道女たちが
暮らしている。ここにいる6割以上の子供が、実の母
からHIVを引き継いでいた。毎日、ぽつり、ぽつりと
子供たちが亡くなっていくその孤児院で、修道女は最
大限の慈しみを子供たちに注いでいた。この少年の命
は、あと10年と持たないかもしれない。大人になる
ことなく、この世界を去っていくのかもしれない。人
は皆、生まれると同時に死というものを背負っている
が、それにしてもこの少年の命は余りにも儚いのでは
ないか。大きな家族のような孤児院で、真っ白なベッ
ドに横たわり、安心して寝息を立てている少年は、皆
にとても愛されているようだった。この少年の命は、
周囲の人々に「愛する」ということを必死に伝えてい
るのかもしれない。
(写真+文=佐藤慧)



04【告知】安田菜津紀 岩波書店『世界』2月号に記事掲載


 1月8日発売の岩波書店『世界』2011年2月号に安田
菜津紀のフィリピン取材記事が掲載されています。戦
争について考える機会になれば幸いと思っています。
是非ご覧下さいませ。


05【告知】 1月17-25日佐藤慧 

       写真展「Under the Same Sky」@九州巡回展


佐藤慧の写真の個展としては、今回が初の本格的なも
のとなります。昨年ザンビアで共に活動した大学生た
ちの真摯な行動により、開催出来ることになりました。

この数年で感じたこと、それは、
世界とは「僕」と「あなた」の総和である
ということです。

少しでも、同じ空の下で営まれている生活に想いを馳
せて頂けたらと思います。


 日時:2011年1月17~25日 9:00~18:00 (土日休館)
 場所:立命館アジア太平洋大学 ステューデントユニオン1F パシフィックカフェ


◆『佐藤慧×安田菜津紀 クロストーク@立命館アジア太平洋大学(APU)』
 テーマ「表現して伝えることの意義」

 日時:2011年1月25日 17:00開場 18:00~19:30
 場所:上記写真展会場にて


≪詳細≫(ムービー付)
http://ameblo.jp/keisatojapan/entry-10763676157.html

≪立命館アジア太平洋大学≫
http://www.apu.ac.jp/home/


06【告知】◇◆2011 studioAFTERMODE 卓上カレンダー発売中!!◆◇


 今を大事に生きることと、
 過去や未来を無視することは違います。
 それは、長い歴史においても、ほんの最近のことでも変わりはありません。
 関わりの中で、うねりながら流れていく僕らの、1つの物差しになればと願い、
 今年もカレンダーを作りました。

ご購入希望の方は、
タイトル「アフタモード商品購入希望」とした上、 

 ・お名前
 ・ご住所
 ・電話番号
 ・部数
 ・返信用メールアドレス

を明記の上
store@aftermode.com
までメールをお願いします。
折り返し代金の合計と、お振り込み先をご連絡いたします。


安田菜津紀作品集「アンダンテ」も販売しておりますので、そちらもよろしくお願いします。
詳しくはアフタモードホームページ
http://www.aftermode.com/

上部メニューバーの【STORE】をクリックしてください。


07【告知】 1月15日 安田菜津紀×佐藤慧トークセッション
               「同じ世界に生きる人々の生活と美」


2011年1月15日(土)午後3時開演(開場午後2時30分)

会場:SHIBUYA Cue702
東京都渋谷区渋谷1-17-1 TOC第2ビル7F

ゲスト:安田菜津紀/佐藤慧
会費:2,500円(軽食とドリンクを含みます)
申込・お問い合せ:admin@cue702.com

【参加申し込みフォーム】http://bit.ly/hj9YVh

主催:Cue702


08【告知】 1月16日 ヤハギクニヒコ 鏡明塾

◆鏡明塾2011 第1回 1/16(日)

  [一般]13:05~14:50(304教室) テーマ『カバラと錬金術』

[中高]17:05~18:50(1501教室) テーマ『原子力』


★全ての講座とも先着20名とさせて戴きます。 (単発で受講されても大丈夫です)
神奈川県民センター(横浜駅西口徒歩8分)にて、
参加費用は各コースとも一般・大学生2500円、中高小学生2000円(教材費等全て込み)です。
(※中高生が一般コース、一般の方が中高生コースを受講することも出来ます)
(※受講費は当日お持ちください。振り込み希望の方はお申し出ください)
申し込みはメールにて承ります。
タイトル【鏡明塾予約】日付・コース・名前(参加希望者全員分)

yahagi.sa@gmail.com
までお願いします。ご要望、ご質問等もこちらまで。
では、みなさんの御参加、お待ちしております!


09【告知】 1月20日 オリンパス写真展「She Has A "PEN"」(in大坂)


安田菜津紀がオリンパスギャラリー主催のグループ展
「日本カメラ社主催、7人の写真展」に参加させてい
ただきます。お時間があいましたら是非、足をお運び
下さいませ。

◆2011年1月20日(木)~2月2日(水) 
 オリンパスギャラリー大坂
(AM10時~PM6時/最終日午後3時/日曜・祝日休館)


10【告知】1月22日佐藤慧×松永真樹『行動するという生き方』vo.2


今回は聞くだけではありません。参加者の方々にも最
後には一緒に考えてもらいます。まずは考えるきっか
けを作るために、マサキとKが話します。3/15~3/26
までザンビアに渡航する「チームザンビア」。実際に
現地で地元民と一緒に何が出来るのか、お祭り?、授
業?、行く人もいけない人も、共に想いのままに考え
ていきましょう!


◆タイムスケジュール

 18:00:開場
 18:30:スタート
 18:30:佐藤慧講演 「国際協力という言葉の意味-見えないデメリットを考える」
 19:10:松永真樹講演「行動する生き方の中から生まれた障害、失敗、挫折」
 19:50:チームザンビアを交えたトーク
 20:30:質疑応答
 20:50:終了


◆会場
東京都渋谷区代々木4-28-8 608号  イマジニ屋学校拠点
http://p.tl/TZxK


11【後記】『フレームの外の多様性へ』


 知らず知らずのうちに、僕らはフレーミングをして
物事を見たり切り取ったりしています。本当は世界の
全てと連なっているはずなのに、一部分だけを見て、
それが全てだと思い込んでしまう。安田が出逢ったレ
ーガンという少年は、自分の運命を受け入れながら、
それでももっと世界を知り、希望へ向かおうとしてい
ました。僕らは僕らの尺度で、物事を見てしまいがち
です。いや、そうするしかないのかも知れません。し
かし、同じ人なんて誰一人いなくて、同じことなんて
何一つない。そんな当たり前のことをちゃんと認識す
ることが、僕らと世界をもっと近づけるような気がし
ます。誰かの写真と、誰かのテクストに世界の多様性
を感じつつ、また来週お目にかかります。
(ヤハギクニヒコ)


==========
『AFTERMOD E-PRESS』はいかがでしたでしょうか?
今回の記事についてご意見・ご感想など、
お気軽にドシドシと書き込みください。
アフタモードメンバー一同、心よりお待ちしております。

編集  ヤハギクニヒコ 笠原正嗣
執筆  ヤハギクニヒコ 安藤理智 安田菜津紀 笠原正嗣 佐藤慧
発行  株式会社スタディオアフタモード/ studioAFTERMODE Co.,Ltd.
    http://www.aftermode.com/

本WEBサイトの内容の一部または全部を無断で複写(コピー)することは、法律で定められた場合
を除き、著作者および出版社の権利の侵害になります。記事の使用をご希望される場合は、タイト
ル「AFTERMOD E-PRESS係」にて下記アドレスまでご一報をお願いします。
取材もこちらで承ります。
info@aftermode.com



AFTERMOD E-PRESS 【新年特大号vol.00018】(2011年1月06日号)


=index=

00【謹賀】『メンバーから新年のご挨拶』
01【回廊】安田菜津紀×安藤理智×佐藤慧×笠原正嗣×ヤハギクニヒコ 
02【告知】1月22日佐藤慧×松永真樹『行動するという生き方』vo.2
03【告知】◇◆2011 studioAFTERMODE 卓上カレンダー発売中!!◆◇
04【告知】 1月15日 安田菜津紀×佐藤慧トークセッション「同じ世界に生きる人々の生活と美」
05【告知】 1月16日 ヤハギクニヒコ 鏡明塾
06【告知】 1月20日 オリンパス写真展「She Has A "PEN"」(in大坂)
07【後記】『宇宙的、回廊的タブレット』


このサイトはミラーです。本サイトはこちらから↓
【AFTERMOD E-PRESS】 http://www.aftermode.com/press/
【メルマガ登録はこちら】 http://www.aftermode.com/press/ml.html



00【謹賀】『メンバーから新年のご挨拶』


◆株式会社スタディオアフタモード  代表取締役 ヤハギクニヒコ


 明けましておめでとうございます。2010年はたくさ
んの種を蒔くことの出来た一年でした。僕ら株式会社
スタディオアフタモードも笠原正嗣・佐藤慧の2名を
新たにメンバーに迎え、ますます幅も広がり楽しくな
ってきました。


 アフタモードのスローガンは 昨年2010は「世界を
笑顔にする存在学デザイン」 そして今年2011は「未
来を照らすバトンを受け取る」です。社名の「AFTER
MODE」に込めた意味は、過去現在に連なる未来をデ
ザインしたいというものでした。 未来を作るために、
僕らには受け取らなければならないバトンがあると
考えています。温故知新という言葉がありますが、
今ここにある足場をシッカリと捉え、踏み固めてこそ
持続可能な価値のある未来を設計出来るのだと思いま
す。まだまだ集まったばかりのパーティー、始まった
ばかりの冒険ですが、是非色々なシーンでみなさまと
ご一緒出来れば幸いです。素晴らしい一年にしましょ
う!『AFTERMOD E-PRESS』もみなさまに楽しんで頂け
るメディアを目指しメンバー一同精力的に執筆して参
ります。今年もどうぞよろしくお願いします。


◆株式会社スタディオアフタモード 取締役 安藤理智


 新しい一年が始まりました。

今年の目標
 ①笑顔を絶やさない
 ②常に前向きに考える
 ③文句を言う前に自分が変わる

 「笑う門には福きたる」ではありませんが、人間が
発するエネルギーの力を考えれば当然の事かもしれま
せん。一日一日を大切に、そして全力で生きたいと思
います。


◆株式会社スタディオアフタモード フォトジャーナリスト 安田菜津紀


 皆様、新年をいかがお過ごしでしょうか。

 昨年アフタモードには心強い新メンバーが加わり、
皆様に支えられて無事に1周年を迎えることができま
した。

 カンボジア、フィリピン、そしてウガンダを渡り歩
く中で、たくさんの方々に背中を押してもらい、前に
進んできました。今年はそんなお世話になっている方
々への私たちの感謝を写真に込め、新しい一歩を踏み
出していきたいと思っています。

 今年もどうぞ、よろしくお願い致します。


◆株式会社スタディオアフタモード  カルチュラルドロウワー 笠原正嗣


 新年明けまして、おめでとうございます。


 僕自身の去年を振り返りますと、学生さんから80代
のご年配の方々までずいぶん色々な世代からお話を伺
うことができました。勢いのある学生さん達は、先輩
やもっと上の世代の人からお話を伺おうという方がた
くさんいて、一方でご年配の方々はというと若い世代
の人々に伝えたいと思っているモノをたくさん持って
いらっしゃる。一般的にコミュニティが崩壊しだして
いるという話を耳にしますが、ちょっとしたキッカケ
があれば一気に繋がりができるのでは、そう感じてい
ます。


 今年は去年お会いした方々からより広がるであろう
新たなネットワークに期待をしつつ、そういった幅広
い世代の方とより深い話をできるよう精進していくつ
もりです。どうぞ今年もよろしくお願いいたします。


◆株式会社スタディオアフタモード フィールドエディター 佐藤慧


みなさま、明けましておめでとうございます。

 時候の挨拶は苦手なので他のメンバーにお譲りしま
すが、2010年はアフタモードにとって、非常に大
きな1年になりました。


 僕は今年5月に安田菜津紀と出逢い、代表取締役の
ヤハギクニヒコに出逢いました。そこから怒涛の流れ
で同士となり、安藤理智、笠原正嗣と巡り合いました。
1年前には出逢ってなかった人たちと、本気で世界平
和を目指しています。今僕が此処に在れるのは今まで
出逢った全ての方のおかげです。今年1年の向かう先
には、まだ見ぬあなたとの出逢いがあり、それがこれ
からの僕を生かしていくのでしょう。


 これからの未来のために、過去を大切に、現在を真
摯に生きていきたいと思います。


 それでは今年も、どうぞよろしくお願いします。



01-1【回廊】安田菜津紀『HIVと共に生まれる』


 AFTERMOD E-PRESS

 夕暮れ時のタンザニア国境近くの丘。パイナップル
畑が斜面いっぱいに広がり、夕日の中を駆け抜けてい
く風はすがすがしい。ウガンダの南に位置するラカイ
県。一見のどかに見えるこの村は、ウガンダで初めて
HIVが爆発的に広だった場所だった。


 カンボジアではHIVの感染者が集められた村を目
の当たりにし、憤った。けれど目の前に広がっている
のは、意図的に集められたのではない、HIVの村だ
った。


 子どもたちはHIVと共に生まれる。それはただ単
に母子感染を指すのではなく、生まれた環境にいつも
HIVという問題が付きまとうのだ。両親を亡くし、
大勢の子どもと老婆だけで住む家、薬のアクセスが十
分でない山奥、差別と悲しみ。


 現実を目の当たりにする度に、何度も自分に問うて
みた。「写真で伝える」ということは、果たして無意
味なのだろうか。何の資格があって自分は、人の居場
所に足を踏み入れさせてもらっているのだろう。けれ
どこの過酷な場所で、人の温かさに触れる度に思う。
受け入れてくれた人たちに、何か返さなければ。

結局、意味のあるものにしていけるかどうかは、自分
次第なのかもしれない。


(写真+文=安田菜津紀)


01-2【回廊】安藤理智『青い星、地球。』



 AFTERMOD E-PRESS

青い星地球の生命は海で誕生したと言われている。
脳の奥底に刻まれた進化の記憶なのか、僕は海を見る
と穏やかな気持ちになる。
南の島は小さい頃からのあこがれの地なのだ。


(写真+文=安藤理智)


01-3【回廊】佐藤慧『折り重なる色彩』


 AFTERMOD E-PRESS

枯葉は死ではなく、次の命に繋がる輪廻なのだ。
彩鮮やかな葉は、お互いを認め合い、ただ、ゆっくり
と重なり合う。
次の世代の豊穣な糧となることを思い、
風に吹かれるまま、その天寿を全うする。
(写真+文=佐藤慧)


01-4【回廊】笠原正嗣『夜白~marginalight~』


 AFTERMOD E-PRESS

僕たちは色眼鏡越しにしか見られない。
でも、だからこそ境界が溶け出すことだってある。
分からなくなったら上を向く。
そこにはいつだってウツしだしてくれる鏡があるのだから。
(写真+文=笠原正嗣)


01-5【回廊】ヤハギクニヒコ『扉』


 AFTERMOD E-PRESS

扉を開けて始まる物語がある

一歩踏み出して、閉じる扉と、開ける可能性

こちら側と向こう側で広がっている世界
君と僕を繋ぐ、鍵

here と there の境界で、一瞬立ち止まる
体の中を面が移動する
何かを透き取られたように
五感に風が吹く

それでも扉を開けて、今日も行く

僕らは鍵を持っているのだから

そして世界と対峙して、帰ってくる

ここには君が待っているのだから
(写真+文=ヤハギクニヒコ)



02【告知】1月22日佐藤慧×松永真樹『行動するという生き方』vol.2


今回は聞くだけではありません。参加者の方々にも最
後には一緒に考えてもらいます。まずは考えるきっか
けを作るために、マサキとKが話します。3/15~3/26
までザンビアに渡航する「チームザンビア」。実際に
現地で地元民と一緒に何が出来るのか、お祭り?、授
業?、行く人もいけない人も、共に想いのままに考え
ていきましょう!


◆タイムスケジュール

18:00:開場
18:30:スタート
18:30:佐藤慧講演 「国際協力という言葉の意味-見えないデメリットを考える」
19:10:松永真樹講演「行動する生き方の中から生まれた障害、失敗、挫折」
19:50:チームザンビアを交えたトーク
20:30:質疑応答
20:50:終了

◆会場
東京都渋谷区代々木4-28-8 608号  イマジニ屋学校拠点
http://p.tl/TZxK


03【告知】◇◆2011 studioAFTERMODE 卓上カレンダー発売中!!◆◇


 今を大事に生きることと、
 過去や未来を無視することは違います。
 それは、長い歴史においても、ほんの最近のことでも変わりはありません。
 関わりの中で、うねりながら流れていく僕らの、1つの物差しになればと願い、
 今年もカレンダーを作りました。

ご購入希望の方は、
タイトル「アフタモード商品購入希望」とした上、

 ・お名前
 ・ご住所
 ・電話番号
 ・部数
 ・返信用メールアドレス

を明記の上
store@aftermode.com
までメールをお願いします。


折り返し代金の合計と、お振り込み先をご連絡いたします。

安田菜津紀作品集「アンダンテ」も販売しておりますので、そちらもよろしくお願いします。
詳しくはアフタモードホームページ
http://www.aftermode.com/

上部メニューバーの【STORE】をクリックしてください。


04【告知】 1月15日 安田菜津紀×佐藤慧トークセッション

                  「同じ世界に生きる人々の生活と美」

2011年1月15日(土)午後3時開演(開場午後2時30分)

会場:SHIBUYA Cue702
東京都渋谷区渋谷1-17-1 TOC第2ビル7F

ゲスト:安田菜津紀/佐藤慧
会費:2,500円(軽食とドリンクを含みます)
申込・お問い合せ:admin@cue702.com

【参加申し込みフォーム】http://bit.ly/hj9YVh

主催:Cue702


05【告知】1月16日 ヤハギクニヒコ 鏡明塾

◆鏡明塾2011 第1回 1/16(日)

[一般]13:05~14:50(304教室)
・テーマ『カバラと錬金術』

[中高]17:05~18:50(1501教室)
・テーマ『原子力』


★全ての講座とも先着20名とさせて戴きます。 (単発で受講されても大丈夫です)
神奈川県民センター(横浜駅西口徒歩8分)にて、
参加費用は各コースとも一般・大学生2500円、中高小学生2000円(教材費等全て込み)です。
(※中高生が一般コース、一般の方が中高生コースを受講することも出来ます)
(※受講費は当日お持ちください。振り込み希望の方はお申し出ください)
申し込みはメールにて承ります。
タイトル【鏡明塾予約】日付・コース・名前(参加希望者全員分)

yahagi.sa@gmail.com
までお願いします。ご要望、ご質問等もこちらまで。
では、みなさんの御参加、お待ちしております!



06【告知】 1月20日 オリンパス写真展「She Has A "PEN"」(in大坂)


安田菜津紀がオリンパスギャラリー主催のグループ展
「日本カメラ社主催、7人の写真展」に参加させてい
ただきます。お時間があいましたら是非、足をお運び
下さいませ。

◆2011年1月20日(木)~2月2日(水) 
 オリンパスギャラリー大坂
(AM10時~PM6時/最終日午後3時/日曜・祝日休館)



07【後記】『宇宙的、回廊的タブレット』


 新年最初は全員で登場したいというメンバーの希望
により、新企画【回廊】にてご挨拶です。5人それぞ
れの世界が一つのミクロコスモスを構築するように、
グローバルな作品が集まりました。連句の世界では、
一巻の中に様々な森羅万象を詠み込んでいきます。そ
の中には春夏秋冬があり、喜怒哀楽があり、一見テー
マ性が見えないようで居て世界全体を表現するんです
ね。これから毎号一人ずつ作品を発表していきます。
それが連なっていって、やがて家に、美術館に、城に、
迷宮になっていけば面白いな、と考えています。カメ
ラというツールを使ったメンバーそれぞれの視点とリ
アルのコラボレーションを楽しんで戴ければと思いま
す。では、また来週お目にかかります。
(ヤハギクニヒコ)



==========
『AFTERMOD E-PRESS』はいかがでしたでしょうか?
今回の記事についてご意見・ご感想など、
お気軽にドシドシと書き込みください。
アフタモードメンバー一同、心よりお待ちしております。

編集  ヤハギクニヒコ 笠原正嗣
執筆  ヤハギクニヒコ 安藤理智 安田菜津紀 笠原正嗣 佐藤慧
発行  株式会社スタディオアフタモード/ studioAFTERMODE Co.,Ltd.
http://www.aftermode.com/

本WEBサイトの内容の一部または全部を無断で複写(コピー)することは、法律で定められた場合
を除き、著作者および出版社の権利の侵害になります。記事の使用をご希望される場合は、タイト
ル「AFTERMOD E-PRESS係」にて下記アドレスまでご一報をお願いします。
取材もこちらで承ります。
info@aftermode.com

AFTERMOD E-PRESS 【vol.00017】(2010年12月27日号)

=index=

00【巻頭】『Station』
01【特集】佐藤慧『人間遍路vol.1』 
02【連載】ヤハギクニヒコ『社会学曼荼羅03』
03【告知】大晦日だよ、安田菜津紀 情熱大陸Podcastにて配信決定!
04【告知】◇◆2011 studioAFTERMODE 卓上カレンダー発売中!!◆◇
05【告知】 1月16日 ヤハギクニヒコ 鏡明塾
06【後記】『出逢いとその先に』


このサイトはミラーです。本サイトはこちらから↓
【AFTERMOD E-PRESS】 http://www.aftermode.com/press/
【メルマガ登録はこちら】 http://www.aftermode.com/press/ml.html


00【巻頭】『Station』


気が付けばこのE-PRESSも刊行して四ヶ月が経ち、今年は
この17号が“取り”となりました。取りを飾るのは佐藤慧の
新連載『人間遍路』、ヤハギクニヒコ『社会学曼陀羅』です。
二人の記事からは、自分が出逢ってきた人との素の関わりが
見えてきます。みなさんがStationという単語を聞くとき、
真っ先に思い浮かべるイメージは電車の「駅」だと思います。
でも、もともとは遍路している人にとって教会のような、大
事なメルクマークとなる場を指す単語でした。チェーン展開
はどこでも同じものが手に入れられる反面、地場産業、その
土地の特色を駆逐していしまいます。大きな国道ではどこを
通っても、建っているもの、看板は同じような感じになって
います。そんな建前だらけ環境の中で、僕たちが直接出逢い
築いていく関係があります。そこでどれだけ本音をぶつけあ
えるのかということはとても大切なことです。昔は教会のよ
うなトポスがハブとなっていたようですが、現在はいつでも
僕たちの意思で関係を生み出せます。その場に誰を呼び込む
かも自由自在です。自分自身がトポスとなりえるわけです。
自身からどういう関係の線が引けるのか、二人の文章からそ
のきっかけを感じていただけたら、と思います。
(笠原正嗣)


01【連載】佐藤慧『人間遍路』vol.01:早すぎる流れの中で 


 遍路といえば、多くの人が四国巡礼を思い浮かべるだろう。
本来遍路とは、海岸沿いの土地や道を意味したという説があ
る。海の彼方にあると信じられていた神道上の土地、「根の
国」へ渡ることを願い、海岸線を歩いて行く。民俗学者の柳
田國男は、「根の国」の起源は琉球に根付く他界信仰、「ニ
ライカナイ」と同じものであり、豊穣や生命の源であるとし
ている。僕にとって、人生の中で人と出逢っていくこと、そ
れが遍路である。ひとりひとりの人間と向き合い、その奥に
ある、人間というものの根源を見つめる旅。有限の人生の中
で、目の前のあなたと巡り合えたことは奇跡に他ならない。
全ての出逢いが、唯一無二の色彩を放ち、糸のように絡まり、
曼荼羅を紡いでいく。遍路に白装束はつきものだが、これは
過酷な旅の途中でいつ死んでもいいように、常に死出衣装を
纏っているということらしい。限りある命を見つめるために
は、死は傍らになければいけない。諸行無常の中にあるから
こそ、あなたとの出逢いはかけがえのない光を放っているの
だ。この連載【人間遍路】では、僕の魂に編まれた人々との
出逢いを綴っていこうと思う。

 澄み渡る青空の下、僕はアフリカ南部の国、ザンビア共和
国にいた。ザンビアでは、高い幼児死亡率、HIVエイズの
感染率を背景に、国民の平均寿命は38歳に満たない。1日
1ドル以下で暮らし、貧困層に区分される人たち。しかしそ
の悲惨な数値とは裏腹に、僕がザンビアの田舎で見たものは、
人々の絆の深さ、そして優しさだった。病気や障害を持った
人、親を亡くした子供たちや、体の弱った高齢者など、彼ら、
彼女らは、親類や近隣の住人の温かい手助けの元、安心した
生活を営んでいた。年間3万人の自殺者や、老人の孤独死を
抱える日本と比較して、いったいどちらが幸福な社会なのだ
ろうかと、僕は自分の持っている物差しが、如何に不完全な
ものかを思い知った。交通手段や通信技術の発達に伴い、世
界は急速に繋がり、狭くなった。地球の裏側でさえ、市場取
引においては密接に繋がっている。ザンビアの主要輸出物の
銅が、日本の硬貨にも多分に含まれていることはあまり知ら
れていない。アフリカ南部の小国は、否応なくグローバリゼ
ーションの波に飲み込まれていった。人口140万人に達す
るザンビアの首都、ルサカで出逢ったエリザベス(19)も、
そんな巨大な波に翻弄され、未来の見えない生活を送るひと
りだった。「誰も頼る人がいないの」というエリザベスは、
去年祖父を病気で亡くしたばかりだった。両親と祖父と共に、
職を求めて首都に出て来たが、まもなく両親はエイズを発症
し他界。残された祖父とふたりで細々と生活をしていたが、
今ではひとりとなり、路上にさまよい出てきた。「何か食べ
物を買うお金をちょうだい」。うつろな目で話しかけてきた
エリザベスの右手には、シンナーを染み込ませた布が握られ
ていた。それを嗅ぐことで、2~3日は空腹を紛らわすこと
が出来るという。


     AFTERMOD E-PRESS
シンナーを握るエリザベスの視線は、僕に届く前に力無く消え行くように見えた


「夜は仲間と固まって寝るの、ひとりだと危険だから」。路
上で生活をする女の子は、性的被害に遭うことも多い。彼女
たち自身、体を売って生計を立てていることも多々あり、妊
娠したおなかを抱えながら街角に立つ子もいた。母子感染に
より、生まれつきHIVに感染して生まれてくる子供が、無
防備な性行為や売春を行うことによって、その感染は拡大し
ている。「体調不良を訴えて施設に駆け込んで来る子の、実
に90%以上がHIV陽性です」と、路上孤児支援をするN
GOの職員は言う。うつろな目でレンズに笑顔を向ける彼女
は、僕がシャッターを切ると「またね」と言って去っていっ
た。日本に帰り、写真を手に取り彼女を思い出す。早すぎる
流れの中で、君と一瞬だけでも人生の時間が交じり合ったこ
とには、どんな意味があるのだろう。またひとつ、僕の世界
にかけがえのない紋様が刻まれた。


     AFTERMOD E-PRESS
グローバル社会の物流は、都会に処理しきれないほどのゴミをもたらした。

   人の心の中にも、老廃物が溜まり易くなっているのかもしれない。


(文+写真=佐藤慧)



02【連載】ヤハギクニヒコ『社会学曼陀羅03:感情と空気の資本論』


 行きつけのハンバーグ屋「BIG THUNDER」が、今月末で閉
店になる、と店員さんから告げられました。かれこれ一年間、
毎週のように通っていて、夕食の定番にも成っていました。
元々はステーキの方が好物だったのですが、肝臓の調子が
悪くなってからは油の少ないハンバーグの方が美味しく感じ
るようになりました。好みというは変わるものです。


 さて、僕がその店を応援していたのには幾つかわけがあり
ます。 まず第一に、値段の割に美味しい。第二に、店員の
愛想がよい。第三に店内のデザインがよい。 そして、その
割に客が少ない。 心配だったので何かあると友達を連れて
行っていったりしていたのですが、まあ焼け石に水だったの
でしょう。最近では賑やかになりはじめ少し安心していた矢
先のことでした。各店員さんが次に何処の店に行くのかなど
教えて戴きましたが、残念なことにハンバーグ屋はありませ
んでした。 これは僕に限らずだと思いますが、応援したい
店というのは、資本論的にギリギリだと思われるお店です。
つまり明らかにぼったくっていない。 僕らがお金を払うと
きに何となく自動的に考えるのは、まず商品の原価率。そし
て人件費です。その場合、原価率は経験や知識から計算され、
人件費というのはほとんどノリで計算します。だいたい何人
関わっているのかなんて分かりません。しかし、少々計算が
合わなかったときに、対応してくれた人が礼儀正しく丁寧で
あれば一気に解消される気がします。平均労働時間で頭割り
をする感覚は、人柄によってある程度キャンセルできてしま
うんですね。ですから、接客業では人間性が大事なわけです。


 「感情社会学」を提唱したアメリカの社会学者アリー・ホ
ックシールドは、接客業において「心からの笑顔や声」もま
た商品であると言いました。マクドナルドで「スマイル」が
ゼロ円なのは小学生の間でも有名で、よく罰ゲームなどに利
用されます。つまり、スマイルだけを買いに行くんですね。
小学生に限らず、「笑顔」には原価がないから、売れても売
れなくても損はないと思いがちです。しかし、本当にそうで
しょうか。自分がマックの店員だったとして、小学生に「ス
マイル100個持ち帰りで」等と言われたらどうですか。ムカ
つきますよね。何故ムカつくかというと面倒くさいからです。
つまり、笑顔もまた労働の一つな訳です。それらをコントロ
ールすることで売上に影響するんですね。ホックシールドは
これを「感情労働」と呼びました。この場合の感情には幾つ
か種類があります。作り笑いなど、表情や声色を儀礼的、表
面的にコントロールする「表層演技」、心から相手を持て成
そうと、意識的に真心を込める「深層演技」、そして非コン
トロール状態である「非演技」すなわち素の状態です。当然
仕事のクオリティーを求めるなら表層よりも深層、深層より
も素であることが望ましいのですが、自分の精神の中心に近
づくにつれ、サービス提供者の負担は大きくなり、やがてバ
ーンアウト(燃え尽き)症候群へと繋がっていきます。素で
あれば負担が少ないように感じますが、失敗がダイレクトに
自己否定になってしまう可能性があるんですね。また演技が
長くなると、自分との裂け目が曖昧に成って、本当の自分が
分からなくなったりするわけです。それで、自分探しや自己
啓発という発想になるんですね。私たちの社会では、感情規制、

すなわち空気を読むことを強要する場がほとんどです。
そこでは、空気とズレた感覚や、演技をしている意識が罪悪
感に繋がってしまいます。


 編集者で著述家の山本七平は『「空気」の研究』において、
日本には「抗空気罪」という罪があり、これに反すると戦前
戦後にかかわらず「村八分」刑に処されると言っています。
「空気」とズレないようにコントロールすることは仕事であ
るだけでなく、その社会と折り合いをつけて所属を続けるた
めに必要なことなんですね。「パフォーマー」と「オーディ
エンス」という役割をかわるがわる演じる「プレイヤー」と
して市民生活を分析したアメリカの社会学者アーヴィング・
ゴフマンは、「空気」について「儀礼的無関心」という読み
をしました。無関心を演じることで、相手を認識しつつも敵
意がないことを主張し、相手にも同じように振る舞って貰お
うとしている、という考えです。ちょっと穿った考え方では
ありますが、プレイヤーはお互いに「印象操作」をしながら、

アイデンティティを支え合っているというんですね。例え
ば、出来るフリをして尊敬されようとしたり、逆に出来ない
フリをして可愛がられようとしたりするのも印象操作です。
要するにキャラ作りですね。自慢やブリッ子などが典型です
が、まあそう思われている時点で(おそらく)操作失敗です
けどね。ですからそういう失敗に対してスルーしたり、例え
ば想定外に、おならをしてしまった場合など、気づかない振
りをして相手のアイデンティティーを保護するんですね。当
然、それは自分に対してもそういう対応を求めている、とい
うことです。ゴフマンはこのことを「察しの良い無関心」と
呼んでいます。要するに気の利いたフォローということです
ね。


 店員の愛想が良い方が良いという意見は多いですが、店員
に話しかけられたくないという意見も耳にします。店のアイ
デンティティーをどうパフォーマンスするかということです
が、相手によって臨機応変に対処することも必要なのかも知
れません。教師から話しかけられるのが苦手な生徒も居ます。
教育の場では、ある程度時間をかけて段階を経ながら関係を
作ることが可能ですが、店ではそういうわけにも行きません。
しかし、そういった空気や空間というのは、これからの経済
社会においてとりわけ価値が高くなっていくような気がしま
す。システム化による「安さ」と「スピード」が頭打ち状態
にまで到達した大量生産大量消費社会の成熟期において、明
らかな差異化は「セレクトの意外性」や「接客応対」でしか
出来なく成りつつあるように感じます。


 空間についてちょっと気になるのは、店舗自体のデザイン
や存在についてです。最近はネット通販が幅をきかせている
ので顕著になってきましたが、「場」に対してお金を払うと
いう感覚を忘れがちです。飲食店などの場合は「場」の雰囲
気はかなり重要な付加価値と成りますが、こと物質としての
商品についてはその価値がおざなりにされています。商品は
原材料と人だけで作られているわけではなく、色々な「場」
を通って、売り場に並ぶわけです。重要なことは商品の適正
価格(とみんなが思える数値)をいかに割り出して、他のモ
ノと分かりやすく差異化(してイメージをパッケージング)
するか、ということですね。そのラインを間違えなければ、
あとは広告(あるいはプロパガンダ)のみです。 その差異
化の鍵が、空気と空間をどう纏うのか、ということだと考え
ています。極端なことをいえば、ヴァルター・ベンヤミンの
いう「アウラ」を纏っていた方が良いと言うことです。本と
雑貨の店ヴィレッジヴァンガードの成功の顕著な一端には、
商品のセレクトと、手書きのポップがあると思いますが、実
際店に行くと画一化した市場に、組み合わせによるオリジナ
リティと、人を介入して温かさや親近感、そして一回性の体
験としての買い物をいかに演出するか、という発想を感じま
す。編集することで商品が生まれ変わる。言葉や知識につい
ても、あるいは思考や行動についても同じことが言えるので
はないでしょうか。
(ヤハギクニヒコ)


03【告知】12月31日 安田菜津紀 情熱大陸Podcastにて配信決定!


安田菜津紀が2010年情熱大陸+Pのラストを飾らせていただくことになりました!
メッセージの朗読は、お馴染みの窪田等さんです。

◆12/31(金)16:00 より配信開始予定。
 ≪ Podcastのサイト ≫ http://www.mbs.jp/jounetsu/#MainSp
 ≪情熱大陸+Pブログ≫ http://jounetsu.cocolog-nifty.com/



04【告知】◇◆2011 studioAFTERMODE 卓上カレンダー発売中!!◆◇


 今を大事に生きることと、
 過去や未来を無視することは違います。
 それは、長い歴史においても、ほんの最近のことでも変わりはありません。
 関わりの中で、うねりながら流れていく僕らの、1つの物差しになればと願い、
 今年もカレンダーを作りました。

ご購入希望の方は、
タイトル「アフタモード商品購入希望」とした上、

 ・お名前
 ・ご住所
 ・電話番号
 ・部数
 ・返信用メールアドレス

を明記の上
store@aftermode.com
までメールをお願いします。


折り返し代金の合計と、お振り込み先をご連絡いたします。

安田菜津紀作品集「アンダンテ」も販売しておりますので、そちらもよろしくお願いします。
詳しくはアフタモードホームページ
http://www.aftermode.com/

上部メニューバーの【STORE】をクリックしてください。


05【告知】 1月15日 安田菜津紀×佐藤慧トークセッション

「同じ世界に生きる人々の生活と美」


2011年1月15日(土)午後3時開演(開場午後2時30分)

会場:SHIBUYA Cue702
東京都渋谷区渋谷1-17-1 TOC第2ビル7F

ゲスト:安田菜津紀/佐藤慧
会費:2,500円(軽食とドリンクを含みます)
申込・お問い合せ:admin@cue702.com

【参加申し込みフォーム】http://bit.ly/hj9YVh

主催:Cue702



06【告知】1月16日 ヤハギクニヒコ 鏡明塾


◆鏡明塾2011 第1回 1/16(日)

[一般]13:05~14:50(304教室)
・テーマ『カバラと錬金術』

[中高]17:05~18:50(1501教室)
・テーマ『原子力』


★全ての講座とも先着20名とさせて戴きます。 (単発で受講されても大丈夫です)
神奈川県民センター(横浜駅西口徒歩8分)にて、
参加費用は各コースとも一般・大学生2500円、中高小学生2000円(教材費等全て込み)です。
(※中高生が一般コース、一般の方が中高生コースを受講することも出来ます)
(※受講費は当日お持ちください。振り込み希望の方はお申し出ください)
申し込みはメールにて承ります。
タイトル【鏡明塾予約】日付・コース・名前(参加希望者全員分)

yahagi.sa@gmail.com
までお願いします。ご要望、ご質問等もこちらまで。
では、みなさんの御参加、お待ちしております!



07【告知】 1月20日 オリンパス写真展「She Has A "PEN"」(in大坂)


安田菜津紀がオリンパスギャラリー主催のグループ展
「日本カメラ社主催、7人の写真展」に参加させてい
ただきます。お時間があいましたら是非、足をお運び
下さいませ。

◆2011年1月20日(木)~2月2日(水) 
 オリンパスギャラリー大坂
(AM10時~PM6時/最終日午後3時/日曜・祝日休館)



08【後記】『出逢いとその先に』


 人と関わるということは言葉で言うのは簡単です。しかし
それについて考え出すととても難しくてきりがない。思考が
先行すると、実際に関わることに躊躇することもあります。
でも、まず関わってみないと始まらないんですね。結局お互
いに接する中で、たくさんの情報をやりとりして、関係を作
っていくわけです。ラジオで今年一年の総括をして点数をつ
けてみたのですが、僕が一番価値基準にしていたことは、や
はり出逢いと、その先に出来た関係でした。僕と佐藤慧が繋
がったキーパーソンの1人が柳田国男でした。そして笠原正
嗣との繋がりは松岡正剛。柳田国男と松岡正剛の間には折口
信夫が居ました。時空を飛び越えて人と人とが織りなす壮大
なタペストリーを感じつつ、さて、今年大取を迎えた
『AFTERMOD E-PRESS』ですが、創刊以来30万ものアクセスを
戴きました。本当に有り難うございました。まだ直接出逢っ
ていないみなさんとも、このプレスを通して何かのやりとり
が出来るとしたら、それは希望に繋がると思っています。大
晦日には安田も帰国し、気持ちを新たに新年号を迎えさせて
頂きます。来年もスタディオアフタモードをどうぞよろしく
お願いします。では、また新年早々新企画と共にお目にかか
ります。良いお年を!
(ヤハギクニヒコ)


==========
『AFTERMOD E-PRESS』はいかがでしたでしょうか?
今回の記事についてご意見・ご感想など、
お気軽にドシドシと書き込みください。
アフタモードメンバー一同、心よりお待ちしております。

編集  ヤハギクニヒコ 笠原正嗣
執筆  ヤハギクニヒコ 安藤理智 安田菜津紀 笠原正嗣 佐藤慧
発行  株式会社スタディオアフタモード/ studioAFTERMODE Co.,Ltd.
http://www.aftermode.com/

本WEBサイトの内容の一部または全部を無断で複写(コピー)することは、法律で定められた場合
を除き、著作者および出版社の権利の侵害になります。記事の使用をご希望される場合は、タイト
ル「AFTERMOD E-PRESS係」にて下記アドレスまでご一報をお願いします。
取材もこちらで承ります。
info@aftermode.com

AFTERMOD E-PRESS 【vol.00016】(2010年12月23日号)


=index=


00【巻頭】『心が繋ぐ、あなたとの距離』
01【特集】安田菜津紀×ヤハギクニヒコ『HIVと希望と』 
02【閑話】安藤理智『タイスタイル』
03【告知】◇◆2011 studioAFTERMODE 卓上カレンダー発売中!!◆◇
04【報告】笠原正嗣 『行動するという生き方 before/after』
05【報告】佐藤慧 12月18日:『行動するというい生き方』
06【告知】佐藤慧・安田菜津紀 週刊SPA!に取材記事掲載
07【告知】 1月15日 安田菜津紀×佐藤慧トークセッション
「同じ世界に生きる人々の生活と美」
08【告知】 1月20日 オリンパス写真展「She Has A "PEN"」(in大坂)
09【後記】『そのままで居られる世界へ』


このサイトはミラーです。本サイトはこちらから↓
【AFTERMOD E-PRESS】 http://www.aftermode.com/press/
【メルマガ登録はこちら】 http://www.aftermode.com/press/ml.html



00【巻頭】【心が繋ぐ、あなたとの距離】


 安田菜津紀がアフリカはウガンダから、取材報告を
届けてくれました。遥か遠い大陸から、アジアの端っ
この島国まで、瞬時に情報が届く時代。果たして世界
は以前よりも狭く、身近になったのでしょうか。実際
には、ことはそう単純ではないようです。どれだけ遠
く離れていようとも、どれだけ近くにいようとも、そ
の対象との距離というものは、心の状態に関係してい
るようです。続く記事では、安藤理智が中東、オマー
ンからタイ代表選手団カメラマンとして仕事をしてき
た様子を伝えてくれています。本国から遥か離れた異
国の地で、選手たちの胃袋と心を満たすものは食べな

れた辛口のタイ料理でした。僕たちのこのAFTERMOD

E-PRESSは、同じ世界に生きるあなたの心の栄養とな
れることを願って編纂されています。あなたがそこに
いる瞬間も、同じ空の下には多種多様な人々の生活が
あり、それぞれの喜怒哀楽があります。そういったこ
とを、記事を通して少しでも感じていただけたら幸い
です。
(佐藤慧)



01【特集】安田菜津紀×ヤハギクニヒコ『HIVと希望と』


 ウガンダ取材中の安田と連絡が取れました。世界中
何処にいても連絡が取れることは本当に凄いことです
ね。メールは勿論ですが、SkypeやTwitterはまた一段
と世界を縮めてくれました。今回は取材中に断片的に
交わした安田からの報告を僕がナビゲーションするス
タイルでお送りしようと思います。


 HIV発祥の地とも言われるウガンダ。カンボジア
「緑の村」での取材をきっかけにHIVを本格的に追
い始めた安田は、いずれ訪れたい国の一つとして常に
ウガンダの名前は口にしていました。アフリカ東部に
位置するウガンダは、ナイルの水源の一つヴィクトリ
ア湖に接する内陸国で、アフリカ有数のコーヒー生産
地として知られています。1986年の内戦後、ムセベニ
政権が主導したHIV対策が成功し、新たな感染は劇
的に低下したといわれるものの、いまだ7%の前後の
感染率という統計もあり、母子感染が判明するや育児
を放棄してしまう家族も多いと言います。

 今回安田は、そんな子供を抱える家庭を幾つか取材
しています。


AFTERMOD E-PRESS
オーウェン(5)は、母子感染でHIVに感染。彼の感染が分かった後、

両親は育児を放棄。母の妹の家に引き取られた。

その妹もHIV陽性で、夫をエイズで亡くしている。


 オーウェンのお母さんもまた体調が悪いためにレギュ
ラーの仕事はできず、体調のいいときに、ハウスワー
ク等で生計を立てていて、学校へ通うにはNGOの支
援が必要です。オーウェンのお兄さんは英語が上手な
ので、ちゃんと教育を受けることが出来れば希望はあ
るのではないか、と安田は言います。



AFTERMOD E-PRESS
レーガン(12)4人兄弟の上から2番目。
母子感染がある。


 SITC(Saph Integrated Training Centre)と
いう現地NGOの紹介で訪れたこの家庭で、一番安田
と仲良くなったというレーガン。抗エイズ剤の副作用
で、肌がとても荒れ、学校ではそのせいで仲間外れに
されることも多く、古くからの友達も、彼らの母親が
「あの子と遊んではだめ」と、レーガンと遊ばせてく
れません。


 彼の安田への最初の言葉は、「僕と友達になってく
れる?」でした。訪問した中でも特に貧しい家庭なの
に、お邪魔した日には夕食をたっぷりご馳走になり、
ソマリアの戦争について話してくれたそうです。歴史
と政治の勉強が好きなレーガンの夢は「弁護士になり
たい」。


 安田の家庭のことも聞かれて、「父親がいない」と
答えると、「そっか、悲しいこと聞いてごめんね」と
気遣ってくれたそうです。そんな話を遠くウガンダと
繋がるネット上で交わしながら、僕らが住む日本との、
時間の密度の違いをまざまざと感じていました。


 安田の取材に同行していて思うことは、「取材対象」
なんていう冷めた目線ではなく、「友人」であり、時
に「家族」なんですね。その目線は、ちゃんと伝わっ
ているものです。1番の目的は取材ではなく、まして
や写真でもない。彼らと出会い、対話をし、わかり合
い、何かを交換すること。それをジャーナリズムと呼
べるのかという議論もあるでしょうが、一面的なジャ
ーナリズムを叫び否定する前に、もっと大事にすべき
視点もあるのではないかと思います。僕は長いこと教
育業界に身を置いていますが、生徒に慕われている教
師のほとんどは、生徒のことを「子供」扱いしません。
同じ人間として、そして友人として、時に家族として
接しているように感じます。寺山修司は「子供は子供
として完成しているのであって、大人の模型ではない」
と言いましたが、それはどんなものにも当てはまるの
ではないでしょうか。



AFTERMOD E-PRESS
カンボジア「緑の村」で現像してきた写真を村人に配る安田。

みんな写真を楽しみに待っていてくれる。


 大事なのは、そういう関係というのは、ばっと仲良
くなれる人間性と、その関係を継続することが、同じ
ように大事だということです。僕らは「密度」も「時
間」もジャーナリズムにとって欠くことの出来ない要
素だと考えていますが、しかしそれは別にジャーナリ
ズムに限ったことではなく、まさに日常の人間関係も
しかりです。例えば国境で、例えば職業で、例えば病
気で、人間は様々な境界線を引きます。それは時に目
に見える形にまで暴力的になり、誰かが涙を流すこと
も少なくないでしょう。あるジャーリストの方が「取
材をすると決めたら、覚悟をして何度も現地に通わな
ければダメだ」と言っていましたが、はたして覚悟を
決めなければ現地に通えないような状態で、人々と心
を通わせ、彼らの抱える問題を伝えていくことは出来
るのだろうか、と考えてしまいます。色々な方法があ
り、一つの答えを選ぶことは出来ませんが、僕らはせ
っかく出逢って取材するからには、少しでも笑顔にな
って貰いたいというラディカルな想いを忘れずに行こ
うと思います。安田は、大晦日に帰国予定です。


(文=ヤハギクニヒコ 写真=安田菜津紀(1,2)・ヤハギクニヒコ(3))


02【閑話】安藤理智『タイスタイル』


 アジア大会の興奮が冷めやらぬうちに、アジアビー
チ大会が開催された。このアジアビーチ大会は200
8年のバリ大会に続いて2回目、中東のマスカット
(オマーン)での開催で、12月8日から16日まで
9日間に渡って14競技が繰り広げられた。競技自体
は別のメディアにお任せして、私からは大会のエピソ
ードを一つ紹介しようと思う。


AFTERMOD E-PRESS


 ご存知の通り、私はタイ代表選手団として大会に帯
同してきたわけだが、選手達にとって一番気がかりな
のは「食事」である。もちろん選手村にはインターナ
ショナル風ビュッフェがあるのだが、やはり食べ慣れ
たタイ料理にはかなわない。味付けは国によって異な
り、海外遠征において一番のネックは食事にあったり
する。国際大会に慣れている選手であれば問題ないの
かもしれないが、今回が初めての大会になる選手だっ
ている。そんな選手のため、総合大会がある度に、タ
イは国をあげて応援している。

 バンコクから在オマーンタイ大使館に運び込まれた
大量の食材と調理器具。その数は段ボール箱にして5
0を下らない。この場所が仮の「タイキッチン」とな
り、1日300食を超える量が調理され、選手村や滞
在ホテルに運ばれる。料理をするのは大使館スタッフ
5名。そして、その料理を弁当箱に詰める作業は、大
使夫妻をはじめ、大使館員、オリンピック委員会幹部、
帯同サポートスタッフなどが総出で行う。


AFTERMOD E-PRESS

 手作業の暖かみがこもった弁当は、選手、コーチ、
スタッフ、プレスに配られ、皆の胃袋を満たしていく。
そしてその裏側に「国を背負う」という事の意味が見
え隠れしている気がする。一丸となるその姿勢、手作
りの暖かさ。「微笑みの国」とも呼ばれるタイ式の心
遣いが妙に心地良く感じた。
(文+写真=安藤理智)



03【告知】◇◆2011 studioAFTERMODE 卓上カレンダー発売中!!◆◇


 今を大事に生きることと、
 過去や未来を無視することは違います。
 それは、長い歴史においても、ほんの最近のことでも変わりはありません。
 関わりの中で、うねりながら流れていく僕らの、1つの物差しになればと願い、
 今年もカレンダーを作りました。

ご購入希望の方は、
タイトル「アフタモード商品購入希望」とした上、

・お名前
・ご住所
 ・電話番号
・部数
・返信用メールアドレス

を明記の上
store@aftermode.com
までメールをお願いします。


折り返し代金の合計と、お振り込み先をご連絡いたします。

安田菜津紀作品集「アンダンテ」も販売しておりますので、そちらもよろしくお願いします。
詳しくはアフタモードホームページ
http://www.aftermode.com/

上部メニューバーの【STORE】をクリックしてください。



04【報告】佐藤慧 12月18日:『行動するというい生き方』


毎日エデュケーション、グローバル広場で開催したト
ークイベント、『行動するという生き方』が無事終了
しました。


ゲストの松永真樹(『超』∞大学学長)とともに、
「行動する」ということが、どんどん未来を創り上げ
ていくということを話しました。


松永真樹がよく、「1年前には、1カ月前には、今の
自分を想像出来ていなかった」と言います。これは

ポジティブな意味で、今の自分というものが、
「過去の自分の想像」を越えているということです。
今の自分の考えるポテンシャルに抑圧される必要なん
かなく、やりたいことをどんどん口に出し、行動して
いけばいい。


言葉にするということは、批判される可能性もあれば、
応援してもらえる可能性もあるということです。それ
はつまり、言葉にした瞬間に、単なる想いから「実現
の可能性を伴った想い」に変容することでもあります。

僕はよく世界平和を想像します。


響きは壮大ですが、それはそんなに大したことではな
く、普通に愛する人を愛せる世界に、大切なひとを大
切に出来る世界になればいいという、それだけのこと
なのです。


なかなか一歩が踏み出せない、そういう声もよく聞き
ますが、行動出来ずに躊躇すること、それは既にひと
つの行動として世界に現れています。ひとつでも、そ
ういった行動の芽となる種を蒔いていきたい。
きっと、この素晴らしい仲間たちと共になら、それは
実現出来る、そう思った夜でした。
(佐藤慧)



05【報告】笠原正嗣 『行動するという生き方 before/after』


イベント『行動するという生き方』を見て。


気が付けば、開場前に熱気に包まれる。エアコンで会
場を冷やすほどに。マサキさんと慧くん、この二人が
どういう人なのか、ある意味で最も見えてくる瞬間の
ように思えた。


マサキさんの話が始まると、いや彼が登場したときか、
一瞬にして会場が笑いに包まれた。太り輝くサンタク
ロースがそこに現れたからだ。


笑顔を作ること、すぐに実行すること、とりあえず過
程はさておき決めてみること、何より周りからの後押
しがどれだけ大切かということが心に残った。


佐藤慧氏も負けずに興味深かった。ザンビアで学校を
作った時の苦労話から、まずやれることだけでもやる
ことを話している。


突如、911テロのあの映像が僕の記憶から呼びさまさ
れた。いや、よみがえったというべきか。あのとき、
僕は最初、ニュース映像だと気付けなかった。何かの
映画かと思っていた。それくらい画面越しに見るには
信じられなかった。


慧くんの冗談で、現実に戻ってきたときは、会場は笑
顔に包まれていた。たぶん、僕のトリップは数秒だっ
たのだと思う。


会場は拍手に包まれ、みんな次の飲み会上へ向かう。


自己紹介の時、
「これからこうする!」
「私はこうなる!」

こんな声がたくさん聞こえる。

二人の熱に当てられたらしい。僕もつい言ってしまう。

「居合をやります」


会場にいたみなさん、たのしい時間をありがとう!
(笠原正嗣)


06【告知】佐藤慧・安田菜津紀 週刊SPA!に取材記事掲載


07【告知】 1月15日 安田菜津紀×佐藤慧トークセッション


「同じ世界に生きる人々の生活と美」

2011年1月15日(土)午後3時開演(開場午後2時30分)

会場:SHIBUYA Cue702
東京都渋谷区渋谷1-17-1 TOC第2ビル7F

ゲスト:安田菜津紀/佐藤慧
会費:2,500円(軽食とドリンクを含みます)
申込・お問い合せ:admin@cue702.com

【参加申し込みフォーム】http://bit.ly/hj9YVh

主催:Cue702


08【告知】 1月20日 オリンパス写真展「She Has A "PEN"」(in大坂)


安田菜津紀がオリンパスギャラリー主催のグループ展
「日本カメラ社主催、7人の写真展」に参加させてい
ただきます。お時間があいましたら是非、足をお運び
下さいませ。

◆2011年1月20日(木)~2月2日(水) 
 オリンパスギャラリー大坂
(AM10時~PM6時/最終日午後3時/日曜・祝日休館))


09【後記】『そのままで居られる世界へ』


 誰かが見聞きしたことを記事にすると言うのは、そ
れこそ覚悟がいります。普段本の引用などをしている
のだから、それも誰かの見聞や意見のはずですが、や
はりちょっと案配が違います。僕と安田は途中ブラン
クは空きましたがかれこれ10年以上の付き合いになり
ます。そういった中で彼女の目や感覚といったものが
何となく分かっているんですね。とはいえ、やはり違
う人間ですから、例えば今回のように記事にするとき
も、誰の見聞で、誰の意見なのかをハッキリとさせな
ければいけない。もしかしたら、主語すらも溶け出す
ような、述語のみの世界に僕らの理想はあるのかも知
れません。しかし、その過程において主語を放棄する
のは無責任ですし、一般化してしまうのはさらに怖い
ことです。選手村のインターナショナル風ビュッフェ
もまた、主語への想像力が欠けて居るからこその対応
なのではないでしょうか。個性だの多様性だの言われ
て久しいですが、やはり多数決や最大公約数的な対応
に甘んじることが多い気がします。それぞれが、その
ままで居られるような世界なら良いですし、笑顔で居
られたら更に理想的です。そんなことを考えながら、
今年もクリスマスを迎えます。みなさま、素敵な一週
間をお過ごし下さいませ。
(ヤハギクニヒコ)


==========
『AFTERMOD E-PRESS』はいかがでしたでしょうか?
今回の記事についてご意見・ご感想など、
お気軽にドシドシと書き込みください。
アフタモードメンバー一同、心よりお待ちしております。

編集  ヤハギクニヒコ 笠原正嗣
執筆  ヤハギクニヒコ 安藤理智 安田菜津紀 笠原正嗣 佐藤慧
発行  株式会社スタディオアフタモード/ studioAFTERMODE Co.,Ltd.
http://www.aftermode.com/

本WEBサイトの内容の一部または全部を無断で複写(コピー)することは、法律で定められた場合
を除き、著作者および出版社の権利の侵害になります。記事の使用をご希望される場合は、タイト
ル「AFTERMOD E-PRESS係」にて下記アドレスまでご一報をお願いします。
取材もこちらで承ります。
info@aftermode.com

AFTERMOD E-PRESS 【vol.00015】(2010年12月14日号)


=index=
00【巻頭】 『境界の幅と合わせと重ね』
01【連載】 佐藤慧 『カルチャーショック』 vol.5.日の出ずる国:Japan
02【特集】 笠原正嗣 『子規とゴッホ』
03【告知】 ◇◆2011 studioAFTERMODE 卓上カレンダー発売!!◆◇
04【告知】 12月14日 安田菜津紀 東京ドームにて『ほほえみプロジェクト』
05【告知】 12月18日 佐藤慧×松永真樹トークライブ『行動するという生き方』
06【告知】  1月15日 安田菜津紀×佐藤慧トークセッション「同じ世界に生きる人々の生活と美」
07【告知】 1月20日 オリンパス写真展「She Has A "PEN"」(in大坂)
08【後記】 『境界を滲ませていくこと』


このサイトはミラーです。本サイトはこちらから↓
【AFTERMOD E-PRESS】 http://www.aftermode.com/press/
【メルマガ登録はこちら】 http://www.aftermode.com/press/ml.html



00【巻頭】『境界の幅と合わせと重ね』


 12月は、同時に0月と言うことにしよう、と考えてい
る今日この頃です。切れ味の良い切り替えも大事ですが、
縁側も大事ですね。緩衝地帯の重要性が、あまり話題にな
らないのはちょっと淋しく思います。場所も時間も重なり
合いや余白を意識することで、少し自由になる気がします。
佐藤慧の連載『カルチャーショック』はいよいよ日本にて
完結です。僕らの前にあるガラスの境界をすり抜けること
が出来るかどうかは、自分自身の輪郭と関係がありそうで
す。笠原正嗣の特集『正岡子規とゴッホ』でも、その境界
線の淡さの可能性に触れます。では、それぞれの行きつ戻
りつをお楽しみ下さい。今年ご好評頂いたアフタモードの
カレンダー2011年版の発売も開始いたしました。安田菜津
紀の写真に僕が物語を綴るスタイルはそのままに、メンバ
ー全員がそれぞれに関わって作り上げたカレンダーです。
詳細は告知にありますのでご覧戴ければ幸いです。
              
                   (ヤハギクニヒコ)


01【連載】 佐藤慧 『カルチャーショック』vol.5.日の出ずる国:Japan


 この国には居場所がない、そう思っていた。忙しすぎる、
日本の時計の針に追われる生活から逃げ出し、海外を転々
とした。何処かにきっと、自分の落ち着ける場所があるは
ずだ。その考えが間違いであると気づくのに3年かかった。
逃げていたのは、自分自身からだった。
 生きる意味、幸福とは何なのかを探し続けて諸国を巡っ
た。様々な人の価値観に触れることで、自分を囲う小さな
檻から抜け出したかった。死というものが、全ての人に訪
れる絶対的なものであるということ。その事実に触れ続け
ることで、僕は少しだけ、この命を与えられた意味がわか
ったような気がした。
 久々に日本に落ち着いてみると、相変わらず凄い勢いで
回る時計の針に眩暈がするようだった。圧倒的な人の量。
渋谷のスクランブル交差点を歩いていると、自分がどこに
いるのかわからなくなる。こんなにも多くの人とすれ違う
のに、誰も知らない、知りたくない。人ごみを避けてファ
ーストフード店に落ち着いた。温かいコーヒーをすすりな
がら、ガラス1枚隔てられた外を眺める。外の冷たい空気
は透明な板に遮られ、僕へ届くことはない。手にしたハン
バーガーからは、命を頂くという意識が喚起されることは
なかった。同じ地球上に生きている人々と僕との間には、
いったい幾重のガラスが張り巡らされているのだろう。手
を伸ばそうと思っても、見えない何かに遮られる。
 帰りの電車に遅れが出た。人身事故だという。迷惑そう
に顔をしかめるビジネスマン。手中の携帯電話の世界に没
頭している人々。年間3万人以上の自殺者の出る社会では、
投身自殺は意識にも上らないほどに有り触れたものなのか。
ここにもまた、ガラスがあった。ひとりひとりの心を囲む
ように、透明な板が世界を遮っていた。


AFTERMOD E-PRESS


 やっぱり日本社会の空気は自分には合わない、そのよう
に思っていた矢先、僕は多くの素晴らしい出逢いを経験す
ることになった。連帯し、社会をより良くしていこうと勉
強する学生たち、人知れず、社会から排除された人たちに
手を差し伸べる人たち。本気で世界を変えようと行動する
若者たち。自らの経験を若い世代に伝え、糧として欲しい
と願う先人たち。みんな、みんな、より良い社会を求めて
いた。全ての人が冷たく無愛想に見えたのは、みんな必死
に自分を守っていたからなのだ。冷たすぎる社会の風圧、
歩いても、歩いても、先の見えない荒れた道を前に、自分
自身を守る壁を作らなければ生きていけなかったのだ。
 全ての人はすべからく幸福を求めている。幸福の形は人
それぞれかもしれないが、全ての人が互いを尊重し合う形
でしか、幸福は生まれない。日本社会は今、経済発展に求
めてきた幸福の価値観が覆され、不安感や虚無感が広がっ
ている。しかし、そこを経て来た社会だからこそ、人間の
優しさや人との繋がりが、幸福にとって必要不可欠だとい
う認識も芽生え始めている。ガラスを突き破り、人間の幸
福を再発見出来るのは、沢山のことを経験してきた日本だ
からこそ出来ることなのかもしれない。日の出ずる国の可
能性の信じ、僕もまたガラスを突き破るための一歩を、踏
み出して行きたい。


    AFTERMOD E-PRESS

                  (文+写真=佐藤慧)



02【特集】 笠原正嗣『子規とゴッホ』


 NHK大河ドラマもやるもので、『龍馬伝』から司馬遼太
郎『坂の上の雲』へ見事に時代移り変わりをやってのけて
くれました。幕末から明治時代への移行期を視聴者が頭の
中へナチュラルに疑似体験させてくれるこの粋なはからい
は、これからも時折やっていただきたいと思います。いっ
そのこと、大河ドラマの系譜図みたいなものを作って、毎
日BSの深夜枠で空いているところで良いから放送していた
だけるとありがたいです。先日、日本がアメリカと戦争し
たことを知らない大学生が出てきてしまったという話を耳
にしました。こういう環境の中、マスメディアがひと肌脱
ぐことは、ある意味義務なのではないでしょうか。

 さて、毎週楽しみにしている方も多い『坂の上の雲』で
すが、先週の放送では正岡子規が寝たきりになりながらも。
精力的に句を書(描)き続ける姿に胸を打たれた人も多い
のではないかと思います(香川照之さんの演技が凄い!!)。
NHKも正岡子規に対してかなり調べているようで、子規庵
の庭はほとんど忠実に再現したそうです。その中でも赤い
花の印象が強く残った方いらっしゃったのではないでしょ
うか。NHKあらすじサイト
http://www9.nhk.or.jp/sakanoue/story/ )によると、
あの赤い花は『葉鶏頭(ハゲイトウ)』だそうです。

 僕が今回NHKの演出で心底すごいと思ったことはまさに
この部分で、視聴者の意識に「正岡子規と色」をダイレク
トにつなげてしまったんですね。僕は超の付く近眼なので
すが、体調不良や熱が出て寝込むと当然眼鏡を外します。
するとそこにあるのは印象派絵画のような色彩だけの世界
で、輪郭はほとんどありません。これは大学時代に聞いた
話なのですが、どうも子規も体調が悪くなってからは、眼
も悪くなったのか、痛みで気が狂いだしたのか、色に対し
ての句が増えるそうです。しかも、視力の悪い方は試して
みると良いと思いますが、眼鏡を外して輪郭をなくすと色
が混じるため、目立つのは補色だけになります。ここでNH
Kの演出に話を戻しますと、緑多き子規庵に補色である赤
い花をクロースアップしています。もともと「子規」とい
うのは口の中が赤いホトトギスに、吐血している子規の姿
を例えたそうです(NHKの別の番組で知りました)。その
意味で赤い花を置いたのかは不明ですが、「子規=色」と
いう関係を視聴者に印象付けたNHKの演出は素晴らしいと
思います。もっとこういう趣向をやっていただきたいです
ね。以前、僕の連載の方で円山応挙について少々触れさせ
ていただいたわけですが、子規と応挙の共通のキーワード
があったことにお気づきでしょうか?そう、「写生」です
ね。二人が目指したものはなんだったのか、考えてみると
面白いかもしれません。

 さて、続いて「ゴッホ」です。国立新美術館にて大成功
を収めている没後120年のゴッホ展(http://www.gogh-ten.jp/tokyo/ )。
12月20日までですが、まだ見ていない方は是非行ってみる
ことをお勧めします。
 以前僕はグリッド線と絡めてアルブレヒト・デューラー
についての文章を書かせていただきました。その内容はデ
ューラーが実験的にパースペクティヴ・フレームを使った
というものだったのですが、ゴッホもこのフレームを使っ
ていたらしく、今回そのレプリカが展示されていました。
画集の中にも、パースぺクティヴ・フレームの解説が書い
てあり、そこにはデューラーが使っていたことも記述され
ております。このフレームを使うことで、より早く、正確
に描くことが可能になったようです。

(文=笠原正嗣)


03【告知】◇◆2011 studioAFTERMODE 卓上カレンダー発売!!◆◇
 
 今を大事に生きることと、
 過去や未来を無視することは違います。
 それは、長い歴史においても、
 ほんの最近のことでも変わりありません。
 関わりの中で、うねりながら流れていく僕らの、
 1つの物差しになればと願い、今年もカレンダーをつくりました。


ご購入希望の方は、
タイトル「アフタモード商品購入希望」とした上、 

  ・お名前
  ・ご住所
  ・電話番号
  ・部数
  ・返信用メールアドレス

を明記の上、
 store@aftermode.com
までメールをお願いします。
折り返し代金の合計と、お振り込み先をご連絡いたします。

安田菜津紀作品集「アンダンテ」も販売しておりますので、そちらもよろしくお願いします。
詳しくはアフタモードホームページ
http://www.aftermode.com/

上部メニューバーの【STORE】をクリックしてください。



04【告知】12月14日 安田菜津紀 東京ドームにて『ほほえみプロジェクト』


 12月14日(火)東京ドームで開かれる『ほほえみプ
ロジェクト』(http://hohoemi.datv.jp/index.php )にて、
「国境なき子どもたち写真展」で展示しましたフィリピン
の写真を展示して頂きます!

ボランティアも募集中です!→http://www.knk.or.jp/other/r



05【告知】12月18日 佐藤慧×松永真樹トークライブ『行動するという生き方』


≪出演≫ナビゲーター:小川光一(NGO LIVEonWIRE)
    スピーカー :松永真樹(NPO 「超」∞大学 学長)
          :佐藤 慧(スタディオアフタモード所属フィールドエディター)

≪日時≫ 2010年12月18日(土)19:00~21:00 
≪場所≫(株)毎日エデュケーション フリースペース「グローバルひろば」

  ■ 料金 :500円
  ■ 定員 :30名限定! ※予約が埋まり次第締め切らせていただきます。

≪お申込み方法・お問い合わせ先≫ ⇒ angletry@gmail.com

件名を「12月18日:トークイベント参加希望」とし、下記を記載のうえお送りください。
--------------------------------------------
お名前:
Eメールアドレス:
所属:
イベント後の懇親会の参加の可否:
--------------------------------------------

≪詳細≫ http://ameblo.jp/keisatojapan/entry-10721398299.html



06【告知】 1月15日 安田菜津紀×佐藤慧トークセッション

          「同じ世界に生きる人々の生活と美」


2011年1月15日(土)午後3時開演(開場午後2時30分)

 会場:SHIBUYA Cue702
     東京都渋谷区渋谷1-17-1 TOC第2ビル7F

 ゲスト:安田菜津紀/佐藤慧
 会費:2,500円(軽食とドリンクを含みます)

   ≪申込・お問い合せ≫    admin@cue702.com
   ≪参加申し込みフォーム≫ http://bit.ly/hj9YVh

 主催:Cue702



07【告知】 1月20日 オリンパス写真展「She Has A "PEN"」(in大坂)


☆安田菜津紀がオリンパスギャラリー主催のグループ展
「日本カメラ社主催、7人の写真展」に参加させていただきます。
お時間があいましたら是非、足をお運び下さいませ。

◆2011年1月20日(木)~ 2月 2日(水) オリンパスギャラリー大坂
  (AM10時~PM6時/最終日午後3時/日曜・祝日休館)



08【後記】『境界を滲ませていくこと』


 良い社会とはなんなのか。その答えは生物の数だけある
のだと思います。しかし、人間だけが、その最大公約数が
一致しにくい窮屈さを感じていました。抽象度を上げるこ
とで全ての価値観を包む込むことは出来ると思いますが、
それでは現実離れしてしまう。そんな葛藤を抱きながら、
とにかく教育とアートに携わり続けなければ、という直観
だけで、この国で活動してきました。911の後、僕はバン
ドのメンバーとアメリカへ行き、中国へ行き、そして安田
と訪れたカンボジアで1つの答えを得ました。それは、理
想は抽象的で構わないと言うことです。決して目まぐるし
くない、しかし切実な生活の中で、日本ではとうてい掴め
なかった抽象的な実感を得ました。それは、僕が日本で暮
らしながら、きっと無理だ、と最初から諦めていたような
感覚でした。内田樹は『現代霊性論』で、寮に入って自然
に囲まれて過ごした学生は、段々輪郭が滲んでぼやけてく
る、と指摘していますが、輪郭がハッキリすると言うこと
は、自然から抗う、ソシュールを引くならば、言語によっ
て成されたものなのではないかと感じます。そんなことを
考えつつ、暦は節目へ向かいます。それもまた言語の成せ
る節目なのでしょうか、それとも……。
また、来週お目にかかります。
(ヤハギクニヒコ)


==========
『AFTERMOD E-PRESS』はいかがでしたでしょうか?
今回の記事についてご意見・ご感想など、
お気軽にドシドシと書き込みください。
アフタモードメンバー一同、心よりお待ちしております。

編集  ヤハギクニヒコ 笠原正嗣
執筆  ヤハギクニヒコ 安藤理智 安田菜津紀 笠原正嗣 佐藤慧
発行  株式会社スタディオアフタモード/ studioAFTERMODE Co.,Ltd.
http://www.aftermode.com/

本WEBサイトの内容の一部または全部を無断で複写(コピー)することは、法律で定められた場合
を除き、著作者および出版社の権利の侵害になります。記事の使用をご希望される場合は、タイト
ル「AFTERMOD E-PRESS係」にて下記アドレスまでご一報をお願いします。
取材もこちらで承ります。
info@aftermode.com