AFTERMOD E-PRESS 【vol.0059】 (2012年08月06日号)
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00【巻頭】基準で見るということ
01【鼎談】松岡正剛×日玉浩史×矢萩邦彦『震災と日本のフラジリティ9』
02【特集】安藤理智『ブレードランナー 夢の舞台を駆け抜ける』
03【告知】8月11日 矢萩邦彦 鏡明塾『江戸時代の文化』『平和への怪談~霊と妖の構造と機能』
04【告知】8月29日 安田菜津紀 KnK写真展 2012「岩手 この空の下、明日への道を探して」
05【告知】9月8日 安田菜津紀 トークライブ「All Loving for2012」
06【告知】9月9日 安田菜津紀 トークライブ『写真で伝える世界の“今”』
07【後記】それぞれのアウラ
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00【巻頭】基準で見るということ
グローバル化、データ、情報・・そういうことがが氾濫
しだしてからどれくらいの時間がたったのでしょうかか。
少なからず僕たちは環境に圧され、つき動かされていると
ころがあるのではないかと思います。そんな中で僕らが道
に迷わないように一種の尺度として「数値」は当たり前の
ように傍に置かれ、使われるようになっています。
しかし、それは本来さまざまな個々の持っていた性質を
大きく捨象しているわけです。みんなそれは知っているけ
れども、落ち着いて考える暇もなく、日々を生きているわ
けですね。今回の鼎談では、その結果どうなるのか、ふと
気づかせてくれる場面があります。また、普段捨象されが
ちな障碍者がオリンピックの参加基準を満たし世界をにぎ
わせたことは記憶に新しく、安藤は見事に写真に収めます。
今回のE-PRESSが、みなさんにとってのきっかけになれば
幸いです。
(笠原正嗣)
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01【鼎談】松岡正剛×日玉浩史×矢萩邦彦『震災と日本のフラジリティ9』
日玉浩史(以下、日玉):ちょうど陸前高田の一番ひどいところを写真を撮っ
てウロウロしていたんですが、ちょうどお寺さんがやられ
ちゃってて、そこにあった色紙だと思うんですけど、それ
が落ちていて、「妙言無古今」って書いてあって、良い言
葉って言うのは過去も未来も残っていくというか。要する
に、ああこれしかないんだって、残せるものって言葉とか。
結局、その廃墟の中で見たときに、なんて根本的になんに
もできない存在なんだって気はしたんですけど、一方で妙
言無古今という言葉自体が残っていたりするのが、、、
松岡正剛(以下、松岡):それは日玉君が着目したこと自体はできていること
なので、それを一個一個伝えていった方が良いですよ。そ
れは他の人が同じようにその場所を通ったとしても見いだ
せないモノなのかもしれないから。
日玉:そうですね。やっぱり何かをつくんなきゃダメだな。
矢萩邦彦(以下、矢萩):小学生とかにもどう伝えたら良いのか微妙で、成績
がトップな連中は家族みんなで西に逃げちゃったり、海外
へ行ったり。
松岡:それね、小学生とか、ボランティアとか、地域の人
とか、そういう大づかみじゃなくて、小学生の中の"この子"
という風に発見していくしかないと思う。それで良いと思
います。一人でも、三人でも構わない。その人たちと、ボ
ランティアと、みんなとが組み合さったものっていうのは
今までにないものだから、、すでに。どのカンパニーにも
ないもの、どの会社にもないものですよ。二人が出会って
作り上げていく、創発的な人の繋がりの何かなわけです。
日玉:ホントに思ったのは、対話から始めないと。対話が
どれだけできるかということだと思うんですね。
矢萩:そうなんですよ、ズレた時に落ち込んでいる場合じ
ゃないんですよ。こないだ小学生が「結局何人死んだの?」
って質問をしてきた。「それはわらかないけども、発表で
は2万8000人くらい」という話をしたら、「じゃあ、自殺し
ている人の方が多いじゃん」というんですよ。
日玉:よく知ってますね。
松岡:10万人超えてるからね。
矢萩:じゃあ、そういう子にどうアプローチするのかとい
うのが僕の中で課題になっています。
松岡:あのね、それもすごく矢萩君にとって大事なことだ
けども、どういう小学生がいるかにもよりますが、矢萩く
んが何かしようとしているものにエリシットされたという
か、エヴォケイトされた側とバンバン、たとえその子が5
歳であれ、13歳であれ、組んじゃった方が良いと思う。そ
れから、難しい子たちもいっぱいいますよね、音がこう
ブぉ~~っとするだけで怖かったり、ドキュメンタリーを
みているだけでは、おねしょをする子がドンドン増えたり、
もちろんそれをどうしたら良いかは大事だけど、そっちで
はなくて、やっぱり矢萩君、日玉君の動きに触発された側
で起こせることを早く作ったことが良いと思う。それが新
しい発見になる。
矢萩:逆の方ばっかりに目がいっちゃうんですよね。
松岡:そうだね、全員そうならざるを得ないと思う。あの
ね、条件を考えると、大手町中なんてパソコン尻拭いしな
いわけだし、持ったこともないし、スタート切れないです
よ。だから、でも、やりたいっていう、そこから始まって
るわけで、だったらそんなことは簡単に教えられます。だ
けど、そこで一回引っ込んじゃった人にはね、中々この時
期新しいものは、少なくとも何か作ろうとすると無理です。
だけど、彼らは観客としてすばらしいものになったり、今
までのオーディエンスではないものを創ったり、新しいワ
キになったり、脇連れになったりする可能性があって、だ
から誰を主人公にするかというのは、メインの問題が深い
ところではないところからスタートしないとダメだと思う。
問題は、騒然と起こったわけだから。
矢萩:そうですね。
日玉:うん。
松岡:歴史的に巨大なものが起こっているわけで、誰も世
界中で体験していないわけです。この後ね、福島がどうな
ったかによるけれども、まだまだありえるわけで、もっと
難問が出てくるから。
日玉:今後、もっと色々出てくると思うんですよね。うん。
そういう意味では、さっきの話に戻りますが、大きなプラ
ン、こうなりうるというリスクをある程度考えた上で、そ
こで何をするべきかっていうのを。
松岡:そうですね。それに対、匹敵しえる部分を作り上げ
ないと。
日玉:そうそう、そうなんですよね。だから、ある程度は
大きく想定して、ここからっていうのをはじめていかない
と。ホント動かないとどうしようもないと思います。
(写真=安田菜津紀)
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02【特集】安藤理智『ブレードランナー 夢の舞台を駆け抜ける』
南アフリカ代表のオスカー・ピストリウス(25)。先
天的にすねの骨がないという障害を持って生まれ、生後わ
ずか11ヶ月で両足の膝から下の部分を切断した義足のラ
ンナー。トレードマークでもある両足のカーボン製義足が
ルール違反に当たると判定された逆境をも乗り越え、夢の
舞台にやってきた。
陸上競技に目覚めたのは2003年。ラクビーで膝を故
障し、リハビリにランニングを取り入れたのがきっかけだ。
それからわずか1年後、アテネパラリンピック出場を果た
すと、200mで金メダル。2008年の北京では100m、
200m、400mの三冠に輝き、「ブレードランナー」の
愛称とともにその名は全世界に知られることになった。
本来は健常者によるスポーツの祭典であるオリンピック
で走りたいという彼の夢に立ちはだかったのが義足の可否。
「義足が推進力を生み出している」として国際陸上競技連
盟が不認可。さらにはスポーツ仲裁裁判所の裁定を経て出
場が可能となったものの、北京では参加標準記録を突破す
ることはできなかった。
それから4年。彼は男子400mの参加A標準(45秒30)を突破
し、夢の地でもあった五輪を駆け抜けることになった。
予選では45秒44で1組2位。8月5日、男子400m準決
勝第2組に姿を現すと場内からは大きな歓声。結果は46秒
54の組最下位となり、決勝進出はならなかったが、彼の健
闘は観客だけではなく、同じレースを走った選手達からも
尊敬を込めて讃えられていた。
五輪終了後のパラリンピックに、また彼は戻ってくる。
200mの三連覇なるか。
(写真+文=安藤理智)
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03【告知】08月11日矢萩邦彦 鏡明塾『江戸時代の文化』『平和への怪談~霊と妖の構造と機能』
鏡明塾
08月11日に横浜で鏡明塾が行われます!
[一般]17:05~18:50『江戸時代の文化』
[中高]19:05~20:50『平和への怪談~霊と妖の構造と機能』
★全ての講座とも先着20名とさせて戴きます。
(単発で受講されても大丈夫です)
・神奈川県民センター(神奈川区鶴屋町2-24-2)
「横浜駅西口」より徒歩5分
http://www.pref.kanagawa.jp/osirase/02/0051/center/access.html
参加費用は各コースとも一般・大学生2500円、中高小学生2000円(会費・教材費)です。 (※中高生が一般コース、一般の方が中高生コースを受講することも出来ます) (※参加費は当日お持ちください。振り込み希望の方はお申し出ください) 申し込みはメールにて承ります。
タイトル【鏡明塾予約】日付・コース・名前(参加希望者全員分) で
yahagi.sa@gmail.com
までお願いします。ご要望、ご質問等もこちらまで。
では、みなさんの御参加、お待ちしております!
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04【告知】8月29日 安田菜津紀・佐藤慧 KnK写真展 2012「岩手 この空の下、明日への道を探して」
KnK写真展 2012「岩手 この空の下、明日への道を探して」、
8月29日(水)より大阪堺市にて開催です。
9月2日(日)にKnKスタッフさんとギャラリートークをさせていただきます。
詳細・お申込み先はこちら→ http://www.knk.or.jp/ev/12/ev120828.html
日時:2012年8月29日(水)~9月5 日(水) 9:30~17:00 ※入場無料
会場:ソフィア・堺 小ギャラリー
〒599-8273 大阪府堺市中区深井清水町1426 ソフィア・堺内 小ギャラリー
TEL 072-270-8150 【泉北高速鉄道深井駅 徒歩12分】
■ 9月2日(日)ギャラリートーク
□ 10:15~11:50 映画 「すぐそばにいたTOMODACHI」 上映会
監督:セシリア亜美 北島/ドキュメンタリー
□ 13:00~14:30 ギャラリートーク 「子どもたちの今を見つめて」
フォトジャーナリスト:安田 菜津紀、
国境なき子どもたち:清水 匡
□ お問合せ 堺市市民人権局人権部人権企画課
TEL:072-228-7159 FAX:072-228-8070
Email: jinkenki@city.sakai.lg.jp
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05【告知】9月8日 安田菜津紀 トークライブ「All Loving for2012」
9月8日(土)愛媛県松山市キャメリアホールにて、
安田菜津紀がAll Loving for主催イベントのトークゲストとして参加させて頂きます。
よろしければぜひお越し下さい。
詳細→http://bit.ly/O9dMc8
日時:9月8日(土)14:30?
会場:松山市総合コミュニティセンター(愛媛県松山市湊町7丁目5)
キャメリアホール・センター正面広場・コミュニティプラザ
http://www.alllovingfor.com/%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%82%BB%E3%82%B9/
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06【告知】9月9日 安田菜津紀 トークライブ『写真で伝える世界の“今”』
9月9日福岡にて、安田菜津紀が『写真で伝える世界の“今”』でトークライブををさせて頂きます。
会場にカンボジアの写真も展示予定です。お時間のある方はぜひお越しください!入場無料です。
日時:9月9日(日)13時~16時10分(13時受付開始)
会場:西鉄ホール≪福岡市中央区天神2-11-3 ソラリアステージ6階≫
主催:JICA九州
共催:ラブエフエム国際放送(株)
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07【後記】『それぞれのアウラ』
安藤理智がタイのオフィシャルカメラとしてオリンピッ
クに行って参りました。日本人である安藤がタイのカメラ
マンとして参加すること自体が全くもって一回性の、比類
無きケースですから、その視点から見る日本選手の写真な
ど僕もとても興味をそそられました。しかし、全てのジャ
ーナリストやカメラマンのそれぞれの体験は、喩え似通っ
ていたとしてもそれぞれに違うわけで、全ての視点は独自
のものだとも言えます。どんな視点だって唯一無二なんで
すね。そこから「私」を切り離して一般化、客観化するジ
ャーナリズムを湯川秀樹氏は無責任だと否定しました。伝
える人間がそのアウラをどう考えるべきなのか。果たして
客観的になど伝えうるのか。そう見せるために何かを犠牲
にしていないか。誤魔化していないか。そういう自問の先
に、ジャーナリズムの未来があるような気がしています。
来週からアフタモードより、安藤理智・笠原正嗣・矢萩邦
彦がロンドンパラリンピックを取材します。環境が許せば
現地より速報をお送りしたいと思います。是非ご覧戴けれ
ば幸いです。
(矢萩邦彦)
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編集 矢萩邦彦 笠原正嗣 佐藤慧
執筆 矢萩邦彦 安藤理智 安田菜津紀 笠原正嗣 佐藤慧 水野清仁
発行 株式会社スタディオアフタモード
〒220-0072 神奈川県横浜市西区浅間町1-4-4 小泉ビル401
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