
●過去音源その6
この曲は数少ない(笑)私のオリジナル。1999年、当時の持てる力を精一杯出して作った。ジャンルで言えば、ネオクラシカルメタル、いわゆるYngwieフォーマットで書いた曲。勿論、Yngwie風にしようと思って作っているわけではないが、ハーモニックマイナースケールや短3度の分散和音、バッハ風のペダルノートを使うとどうしてもYngwie風にはなると思う。
Yngwieに感銘を受け、プロのギタリストになった人の曲は、Yngwieの曲ばかり聴いていたのだろうと思う人もいる。この曲のイントロはYngwieのある曲の部分、Aメロはこの曲、Bメロはこの曲…という風に元が丸わかりで、これをオリジナル曲と呼んでいいのかなと思えるモノもある。…って批評家みたいやけど私の曲はどうだろう?少しでもオリジナリティを感じさせるモノを作りたい。
Yngwieの影響でクラシックを聴き始めた。バッハだけでCDは30枚ぐらいあると思う。でもそれぞれの楽器がどの音域で、どういったフレーズがその楽器らしいのかを全く知らないので、本を買って少しずつ覚えていった。今でも十分とは言えないけど。
最初は、Yngwieのアルバム『Fire&Ice』に入っているNo Mercyを打ち込んでみた。この曲は中間部にバッハの管弦楽組曲第2番バディネリBWV1067を含んでいる。(Kellyの"Sign Of The Times"に入っているのは同組曲のブーレ。)
1stバイオリン、2ndバイオリン、ビオラ、チェロ、コントラバスなどトラックを分けて打ち込んでいく(当時はキーボードが全くできなかったのでマウスで1つ1つ音符を入力していた。気の遠くなる作業だ)。1stバイオリンは主旋律のフルート(Yngwieの場合はハープシコード)に近くユニゾンが多いが所々違う。2ndバイオリン、ビオラは内声だ。ビオラだけ聞くと変なメロディだなと思うけど、合わせて聞くと音楽が完成する。メッチャ面白い!音楽理論書も買って少しは読んだけどほとんどわからなかったが、こうやって音が出てくると、なるほどよくわかる。コントラバスは主旋律とリズムなど似たところも少しはあるが、ほとんど違う。対位法になのだろうか、1stバイオリンとコントラバスのみ鳴らしてみると、2つのメロディが絡み合って流れるのが面白い。普通のロックやポップスとは違った世界。バッハって、クラシックって奥が深いなと思う。勿論、バッハを代表とするバロックとそれ以外の時代にはクラシックと言ってもいろいろなのだろうけど、本当にいろいろでまだまだ知らないことがいっぱいだ。
No Mercy他クラシック的なモノを打ち込んでみて、オリジナル曲でもやってみたくなった。このオリジナル曲には中間部にエレキギター+ストリングス+ハープシコード+ティンパニのパートを入れた。楽譜は読めないが、音は多少分かるので、頭でイメージした音をギターで弾いて音階を確認し、キーボードで入力していく。速いパッセージは無理だが、簡単なモノならなんとかなる(テンポを落として入力できるし)。後で修正は簡単にできるところがMIDIシーケンスのいいところ。
Kellyさんにアドバイスを求めたら(!)、『ビオラをもう少し動かしてみたら』と言ってくれた。結局修正はできてないが、今後の楽曲に活かそうと思っている。『一番頑張ったのはボーカルだね』とも言って貰えた(^-^)。
曲を作ることもここ数年行っていないが、また再開したい。私にとっては凄くエネルギーのいる作業だが、それだけにできた時の喜びは大きい。爺さんにならないうちに、自作曲をライブでやってみたい……と思いつつ早20年(苦笑)。
○歌詞は、自分の選んだ単語を元に、ネットで知り合った外国人に書いて貰い、後は姉に修正して貰った。
○シンセ音源…RolandのSC-88VL、MIDIによるDTMが流行した時のモノ。ドラム、オケ、クワイア等。現在はソフトシンセが主流。新しくMac用に買いたいなあ…。
○ベースはFender JapanのPJ、安いヤツ。演奏は自分で弾いてる。Low-Eの音がスカスカでなんとも…。一応、Bメロではギターと違うラインを弾いてる。この後、いいベースが欲しくなってお茶の水で楽器店を回り、Fender USA1973年製ジャズベを買ってしまう。
○ギターバッキングはストラト1976年製→5150アンプ→SHURE SM57→TubePre→TubeComp→dbx QuantamでAD変換→VS-880にデジタルイン。VS-880のADがチープだというのをネットで読んで、ADのいい機器にした。でも音は不満、イメージから離れてしまった。
○ギターソロはストラト1976年製→5150アンプ→AKG C1000Sコンデンサマイク→以下同上。当時ウリ・ロートのクラシックものに影響を受け、ウォームな音で録りたかったのでそこそこ満足。
○ボーカルはRODEのNT-2→TubePre→TubeComp→dbx QuantamでAD変換→VS-880にデジタルイン。
○コーラスはダブル、2回録音してパンニングを左右に振ったと思う。
○ミキシングはリヴァーブぐらいで、音量調節のみ。
○マスタリングにdbx Quantamを使ってPCへデジタルイン。このときはまだPCマスタリングが一般的じゃなくてマスタリング用のハードが人気だった。
我らがKellyも、そのフォーマットを活用しながらオリジナル曲をたくさん書いている。Yngwieフォーマットの枠に収まらないモノも多い。Kellyの曲を聴いていると、アレンジの完成度が高いことからも、本当にいろんな音楽を知っている、音楽自体をよくわかっているのだろうと思う。オーケストラアレンジもお手の物だ。彼のギターテクニックも凄いが、彼のように縦横無尽に楽曲を書いてみたいなあと思う。