出張撮影専門 スタジオたいとう です。
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さて、ここに1台のカメラがあります。
こちらはキヤノンのキャノネット。
1961年に発売されたレンズシャッター式の35ミリカメラです。
今回はキャノネットの紹介ではなく、カメラの分類に関するおはなし。
最近ではこのようなカメラも「レンジファインダーカメラ」に分類されているようですが、以前は「レンズシャッター機」などと呼ばれることが多かったと思います。
どちらかといえばコンパクトカメラ寄りの存在でした。
キャノネットも距離計連動式ですから確かにレンジファインダーカメラに分類されることに間違いはないのでしょう。
ただし個人的には若干の違和感があります。
それから、こちらはオリンパス ペンD2 。
距離計は付いていません。
でも、キャノネットなどと似た雰囲気だからか、このような距離計を搭載していない古いコンパクトカメラも「レンジファインダーカメラ」と呼ぶものだと勘違いしている方がいるようです。
これは大きな間違い。
連動距離計がなければレンジファインダーカメラに分類できません。
こちらは4×5のスピードグラフィック。
連動距離計搭載。
しかしレンジファインダーカメラではなく「プレスカメラ」に分類される大判カメラです。
距離計があればレンジファインダーカメラと呼ばれるわけではないあたりがカメラ分類学の難しいところでしょう。
実際はスピグラをレンジファインダーカメラだと説明しても誰に迷惑をかけるわけでもなし、間違っていなければどんなカメラも人それぞれ分類して呼べば良いのですが、例えばネットオークションやフリマサイト等で売買するときはトラブルのないように気をつけたほうが良いと思います。
出張撮影専門 スタジオたいとう (東京都台東区)
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