縞(しま)模様
【縞(しま)模様】が日本に伝来したのは室町時代。
南蛮貿易によってもたらされた舶来品が始まりです。
衣服の柄に用いられるようになったのは、安土桃山時代~江戸時代初期にかけて。
当初は横縞(ボーダー)が主流だったそうですが、
江戸時代中期になると縦縞(ストライプ)が大人気に。
===================
当時の人気絵師・歌麿の描く美人画の影響で【ほっそりして腰高】の美意識が
定着しており、体のラインを細く、きれいに見せてくれる縦縞(ストライプ)は、
その美意識を叶えてくれるものだったのです。
また、その魅力に最初に気づいたのが遊女たち。
彼女たちが縦縞(ストライプ)をこぞって着るようになったため評判となり、
庶民の女子たちの間でも爆発的人気となったのでした。
このように、江戸時代の「粋」なファッションは縞模様を通じて表現され、
繊細なデザインと色使いが魅力でした。
また、縦縞柄の着物は渋い色合いも多かったようですが、その分、
かんざし・リボンなどのヘアアクセサリーを華やかな色のものにして合わせるなど、
江戸の町娘たちはかわいらしく着こなしていたそうです✨
===================
歌麿さんと遊郭の遊女が火付け役となった、江戸時代の縦縞ブーム。
その【粋な魅力】は時空を超えて(笑)、愛され続けています