「セーラームーンはかくあるべき」という強固なこだわりがあるほう
水月麻里央です。
6月にある旧バンダイ版のセラミューのライブの件で
いろいろ考えたり懐かしんだりしてたんですが、
なんかもう吹っ切れました!
私は「セーラームーンはこうあるべき」という
強いこだわりを持った心の狭いオタクなので、
柔軟性は若いお嬢さん方にお任せしておこう!
私が愛するセラムンは、旧アニメで旧ミュージカル!
もうこの原点だけで生きていこう!
そうしよう!
ライブのおかげでいろいろ旧セラミューに思いを馳せて
いるうちに、思い出した事がありまして。
5代目黒木マリナムーンの時の、
セラミュー通算777回記念公演のあった
『火球王妃降臨』(2004年・冬)。

初日は1月2日で私は行かなかったのですが、
劇場に行ってるお友達の皆さんから
「まりおっち、セラミュのパンフにデビューおめでとう!w」
的なメールをいただきましてね。
????意味がわからん。
…と思ってたら、コレでした。
パンフレットの最初のページに
演出家・斉樹潤哉さんの「ごあいさつ」文が
掲載されていまして、


原文を引用させていただきますと
━─━─━─━─━─━─━─━─引用ここから
あれは数年前の「ドラクル」シリーズの時でした。
夏の名古屋公演の会場で、客席にいる私に一人の女性がやってきて、
「ラグナロク・神の話はセーラームーンには似つかわしくないんじゃないんですか?」と、
真剣な表情で問われました。時間があったらお話したかったのですが、
なにぶん休憩時間だったので、ろくに話も出来ずに終わってしまいました。
しかし、私にとっては堂々としたファンもいるものだと、清々しい思いで彼女を見ました。
こういう真摯な方も<お客様>です。
今、客席をご覧下さい。様々なファンの方がいらっしゃっています。
1993年にこのミュージカル『美少女戦士セーラームーン』を始めた時からそうでした。
恐らく、世界中のどんな劇場でも、これほど幅のある観客層が集まる公演はないでしょう。
私にとっては、その事が一番貴重なことでした。
それ故の難しさもありますが、それも得がたい経験です。
これ程長くミュージカルが続いたのは、セーラームーンと言う原作なりキャラクターなりに、
“創る側と見る側”に共通する“愛”があったのだと思います。
先程の女性のようにセーラームーンはかくあるべきと考える方も当然いらっしゃいます。
この作品を舞台として3次元にする制約もかなりあります。
しかし、セーラー戦士が世界や宇宙を護るために戦うのではなく、
友達や普段の生活を守るために戦う。
それも決して一人で勝つ事は出来ず、仲間達の団結の中でようやく勝利する。
何度もくじけては負け、涙の中で再びまなじりを上げて戦う。
その日常を大切にする思いこそが、この観客層の幅につながっているのだと思います。
━─━─━─━─━─━─━─━─━─引用ここまで
(改行は適当に入れました)
この中の、演出家さんに文句言いに行った女性というのが私です。
本当にすいません(笑)。
正確には夏ではなく神戸みゆきムーンの卒業の春公演でした。
実際に私が言ったのは
「ラグナロクとか、神と悪魔の話はセーラームーンには
合わないんじゃないんですか?」
でした。
言葉遣いなどは失礼にならないよう終始気をつけたつもりでしたが
まぁ、文句言いに行く時点で十二分に不躾でしたね。
若気の至りでほんとすいません。
ドラクルシリーズというのは、神戸みゆきムーンが登場した
『ラストドラクル序曲』からの
『トランシルバニアの森』
『トランシルバニアの森・改訂版』
『ラストドラクル最終章』(←これでみゆきちゃん卒業)
の4公演です。
話はオリジナルで、ミュージカル公演にあるまじき
「話が全然オチてない」「オチないどころかセーラームーンなのに
カタルシスのまったくない、むしろブラックな終わり」
「ムーンがカーテンコールで『次の公演に続く!』と叫ぶ」
など
『美少女戦士セーラームーン』を観に来た客が呆然としてしまう内容で、
でもチケットは千秋楽まですげえ枚数買っちゃってるし
好きなキャストがそんなの演ってるの観るの辛いし
4公演もストーリーが続くってありえねえし
そんな感じで、劇場に向かうファンは劇中の暗黒魔術に
かかっているようでした。
当時のインターネッツの某匿名掲示板では
罵詈雑言の嵐だったようで。
もちろんドラクルには良いところもたくさんあったんですよ。
小坂明子先生の楽曲はほんとに素晴らしいし名曲多いし、
オリジナルのセーラーアスタルテもめちゃくちゃ可愛くてナイスキャラだし、
ネプチューンが吸血鬼になったり、ウラヌスが吸血鬼になったり
(↑ここだけ書くとなんだそりゃってなるけど本当。)
ヴァンピールとルフェイが最後全部持ってったとか。
暗黒タロットも舞台装置として非常に秀逸でした。
しかし、全体の話がダメすぎた!
『トランシルバニアの森』もダメダメだったけど
「次にやるのは改訂版だ…!ダメなとこ改訂してくれたら、きっと良い出来に…!」
と期待してチケット買ったら、
夏公演はまさかの「改悪版」だった!!という。
私、タタリ神になりそうでした。
最後の『ラストドラクル最終章』は、二部はレビューショーになりましたからね。
もうお話など無しでキャストが小坂先生の曲で歌い踊る姿だけで
よかった幸せ!!!!ってなりましたからね。
望月祐多さんが「トラ森改訂版」の千秋楽の挨拶で
「スーパー・スペクタクル・ウルトラ・クレイジー・大河ロマン・
ドラクルシリーズ」
と言っちゃって、
観客大拍手だったし。
「最終章」の公演中は
神戸みゆきちゃんも素晴らしいムーンだっただけに、
もっと他のまともなセーラームーンらしい話で彼女を観たかった、
という熱いパッションがこみ上げてしまい…
演出家の斉樹さんが客席の後方にいらっしゃったので、つい…。
書かれてるように清々しくはなかったと思いますが。
(たぶん斉樹さんの思い出補正)
もちろんそんなとっぴな行動だけのインパクトで
わざわざ書かれたわけじゃなくて、
私はそれなりに真面目なファンでしたからたぶん
そのせいだと思います。
高木ナオウラヌス&朝見優香ネプチューンが卒業するまで、
真面目に劇場通ってましたから。
地方公演も横浜・名古屋・浜松・大阪・神戸・岡山・福岡と
追いかけてましたから。
(※仙台と長崎は行けませんでした)
楽日が近づくと、
木曜に上京・夜公演観る→出待ち
金曜朝・入待ち→昼公演観る→夜公演観る→出待ち
土曜朝・入待ち→昼公演観る→夜公演観る→出待ち
日曜朝・入待ち→昼公演観る→夜公演観る→出待ち
月曜・入待ち→千秋楽観る→出待ち
上演時間のスキマにはここには書けない色んなファン活動も
熱心にしてました。
死ぬかと思いましたが、セラミュ観て死ぬなら本望(でも千秋楽観てから)!
と思っていました。
そんな真面目で熱心な濃ゆいファンと把握されていたので、
不躾な行動も許して貰えたのかな、と。
その後いろいろあって、
斉樹さんには当時劇場のグッズコーナーで売ってた
セーラームーンワールドのピンズセットを貰っちゃったよ!

大きさはぷちなネプチューンで察してください。
ロットナンバー788。
結構高かったような気がする(ので買ってなかった)から
嬉しかったです(笑)。
大事に保存してます。

ウラネプのアップ。

タキ様が原価の高そうな面積を占める。
私が死んだら熱心なセラムンファンのお嬢さんに譲るように
遺言しておきますね。
そしてあんなに文句言ってたドラクルシリーズも、
今ビデオで観るとものすごく面白いから
不思議です。
斉樹さん、文句言ってほんとすいませんでした!
ドラクル含め、バンダイ版セラミュー本当に楽しかったです!!
ありがとうございました!!
で、なにが言いたかったかというと、
私はセラミュのパンフに書かれるほど「セーラームーンかくあるべし」
という強烈なこだわりのある心の狭いファンで、
上記の「世界中のどんな劇場でも、これほど幅のある観客層が集まる公演はない」
というセラミューを愛していました。
ほんとに客席のお客さんが多彩だったんですよ。
幼女とママ、パパ、アニメオタの男女、小野妃香里さんやナオさん目当ての
宝塚追っかけみたいな女性ファン、アイドル目当てのお兄さんグループ。
私はいろんなミュージカル観に行くの好きなんですけど、
他の劇場では見たことないほど客層がバラエティに富んでました。
ミュージカルセーラームーンかくあるべし。
20周年のグッズなど展開の、
子供も男性もいない=セラムン世代の20代女性をターゲットに
というマーケティング戦略は非常に正しいんですけどね、
ことセラミュに限ってはあきまへんわ。
セーラームーンを愛していない観客が劇場のセンターブロック前から
中央までの席を占めてるミュージカルを好きになれるわけないよ!
ハハハ!!!
こんな心の狭さゆえ現在の状況に鬱屈した私に
生きる希望を与えてくれる(大げさ)
6月のANZAさんと小坂明子先生のライブ!
私の心から愛する小坂明子先生のセラミュ曲が!
二次創作でも結構引用させていただいてる名曲が、
生で聴けそうな6月のライブ!!
嬉しいなぁもう!!!!
申し込みが多くて、追加の前夜祭も決まったそうですが、
最初、ライブ会場のキャパが300名強と聞いて
舐めてんのか。と思いましたからね…。
言葉遣い悪くてすいません。
バンダイ版セラミュは私なんぞより相当濃ゆい熱狂的なファンの
方がたくさんいらっしゃいましたから…。
300で足りるわけないじゃーーん!!っていう。
足りない感じで、「またやります」ってなってくれたら
嬉しいですね。
毎年やってくれていいのにね!!w
というわけで、
こちらはしばらく旧バンダイ版セラミューを
讃えるブログになる予定です。
思い出は愛だけだ!
ヴァンピール様の台詞にこんなに共感できる日がくるとは。(笑)