スタビーによるスタジオ日記 -3ページ目

CDあれこれ

最近マスタリングをやったアルバムをいくつか紹介しておきます。

ツチヤニボンド / 2

ツチヤニボンドの2作目です。

バンドのリーダー土屋くんとは1stアルバムを
スタビーレコーズからリリースしてからの縁だったりします。
(1stの時は、マスタリングだけでなく、楽曲のレコーディングから、
アレンジやプロデュースの方向までトータルで関わったりしています。)

で、今回の2ndは、土屋くん自身のレーベルからのリリースになり、
すべての録音からアレンジ・プロデュースまでを土屋くんが手掛けたものです。
サウンド的には、クラウトロック~初期パンク、そして 南米音楽など、
土屋くんでしかありえないような驚きのミクスチャーになっています。

1stをやった時もそうなのですが、
今回のマスタリングもけっこうな時間をかけ、
じつに2か月間の間に何回かのやり取りを経て完成に至りました。

結果、とても納得のいくところに落とし込めたような気がします。

土屋くんは「音楽のグルメ(!?)」だったりするので、
ぼくも一緒にやることでいろんなことを吸収できたセッションでした。

このアルバム、ミュージックマガジン誌でも大好評で、
音楽ライター・松山晋也さんがやっている「めかくしプレイ」にも
土屋くんが登場しました。



LOVE & HATES / L.H.A

Yuppaちゃんがやっている新プロジェクト
LOVE & HATESの1stアルバムです。

このアルバム、
オールドスクールなヒップホップ~キッズ系の歌ものまで
いろんな曲が入っているのですが、
現代の女の子のとんがった毒っ気と
ポップな感性が交錯したとても楽しいアルバムです。

ヒューマンビートボックスでおなじみ「AFRA」が参加した
一発録り(?)の曲とかも入っています。

トラックメイカーであるYuppaちゃんのサウンドメイクは
とてもバランスが良くて、
マスタリングの方もかなりイイ感じに落とし込めた気がします。

限定販売のアナログ12インチ盤はすでに売り切れらしいです!



フェムエフェム

大洋レコードの伊藤さんからのひさびさの依頼だったのですが、
サウンドを聴いてビックリ!
なんとSTUDERのマルチのアナログテレコで録音した
完全アナログ録音の作品でした。

いまどきのデジタル全盛期に
こういう粋な録音はやっぱイイですね~。

アナログ大好きなぼく的にもジャストミートなサウンドで
とても楽しんでマスタリングできました。

ゴージャスなキャバレージャズのサウンドに
パンチと艶のある女性ボーカル。

これはほんとイイです。

3月にはリリースパーティもあるようです。




スタビー マスタリング
http://www.stubbie.co.jp/studio/mastering.htm

GREEN TUNE

マスターCDRディスクで使っている
Green Tuneの在庫が少なくなってきたので、
大人買いして補充しました。


いろいろ検証しましたが、
スタビーで使っているマスタードライブとの相性は抜群です。
ちなみに、スタビーのマスタードライブは
特別な外付けの電源ケースに入れているのですが、
その電源が良いのか、ドライブの性能が良いのか、
PCにビルドインしているCDRドライブに比べ、
焼きあがったマスターの音質が格段にイイんですよね。

今では、スタビーでもDDPって規格で
デジタルのマスターファイルでやり取りできたりもするのですが、
このマスターディスクの音質を聴くと、
DDPなくてもOKかなって気にもなります。

いや~、スバラシイな~。

スタビー マスタリング
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SAVAS & 特許庁 のCM


現在オンエア中の
SAVASと特許庁のCMの作曲&アレンジを
弊社、佐藤史行が担当しました。



特許庁『模倣品・海賊版撲滅キャンペーン』CM


いろんな分野の職人さんたちが“こだわり”を熱く語ってます!
曲の方は、メロウでソウルフルなナイスなメロディ曲です。



savas


明治 SAVAS『勝つためにできることは』篇



熱血!な リフのロックな曲です。


スタビー マスタリング
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SKE48が100食(!)食べまくるCM


現在オンエア中のSKE48が100食(!)食べまくる
味の素KK「Cook Do」香味ペースト TVCMの作曲&アレンジを
弊社ハヤシベが担当しました。

ド・キャッチ―なCMになっています。




スタビー マスタリング http://www.stubbie.co.jp/studio/mastering.htm

マスタリング de パラレル・プロセス


もうずいぶん前からこんな機能あればいいなーと思っていた
マスタリング用のコンソール。

通常のミキサーだとBUSが付いていて、
原音とエフェクトをかけた音をブレンドできたりするのだけど、
マスタリングレベルで使えるものをずっと探していました。

CHANDLERからはずいぶん前から
UNIVERSAL MIXというモデルが出ていたりしたのだけど、
こちらは原音にエフェクト音をブレンドできるごくシンプルな設計のものです。


で、ついに登場したのがこちら!

>> TK AUDIO - BLENDER !!!!


$スタビーによるスタジオ日記



なんとこちらのモデル、
原音にエフェクト音をブレンドできるって点では
UNIVERSAL MIXとかと同じなのだけど、
さらにこちらのスゴイところは、
そのブレンドしたサウンドに、
さらに別のエフェクト音をブレンドできるんですね~。

つまりは、原音と、エフェクトをかけられるBUSを
並列で2つ走らせることができ、
さらにそれぞれのブレンド具合まで調整できるっていう。


これはまじにスゴイ!


さらに、接続した2つのエフェクトのセッティング位置まで
じつにフレキシブルに変えられる点も素晴らしすぎます。

懸念していたのは、このボードを通した時のサウンドの変化だったのですが、
使った感じ、ぜんぜん気になりませんでした。

というか、これまで日々マスタリングの研究(?)というか、
マスタリング時のサウンドメイクの可能性を探ってきて、
あともう一サジ加えたら極上の味付けになるのにな~と思っていた
“その一サジ”を、とても自然な感じに加えることが可能になりました、笑。

ここ1か月くらい使い込んでみたのだけど、
元々1本の原音を3つにセパレートに分けて、
それぞれの処理を1本のサウンドにブレンドする処理は、
使い込むほどにたいへんデリケートな操作が必要でした。

ただし、一度その絶妙なサジ加減をセッティングしてしまえば、
それほどマスタリング時に設定を変えることはないです。

セッティングの可能性はとんでもない数のパターンが考えられるので、
自分の機材環境でグッとくるパターンを編み出すには、
けっこう長い時間使い込んでトライアンドエラーを繰り返すことが必要ですが・・・。

このTK AUDIO製のBLENDERと
DANGEROUS製のマスターコンソールとの組み合わせで、
当初、想定していたマスタリング時の
アナログプロセスのパターンはほとんど可能になって、
これまでマスタリング用に導入してきた機材たちが、
とてもイイ形でセッティングできるようになりました。


いや~スバラシイな~。


アナログ機材はこの辺でそろそろ打ち止めかな~。
欲をいえば5バンドくらいの高品位なEQがもう1台ほしいですが、
数年前にSONTECのマスタリングEQ『MES-432』を
うっかり手放してしまったことが悔やまれます。



スタビー マスタリング
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