「―ここは…?」
強烈な音がし、
気づいたとき
私は真っ暗な闇の中にいた
頭上も、足元も、もちろん周りも
すべてが闇に覆われている…
まるで浮いているような感覚だ
「―!不知火君は!?」
周りを見渡すが…誰もいない…
と、
―トッ
「…!」
私の目の前にどこからともなく一人の男性が現れた
真っ黒な服を身に纏い
「どうも…初めまして…だな」
「…これは…あなたがやったの?」
「そうだ、俺の紋章の力で、な」
「あなた…一体誰?」
と、一応聞いてみるが
大体の予想はつく
「そうだな、
まぁ大方予想はついてるだろうが
一応自己紹介をしておこうか」
その人は不敵に笑いこう言った
「不知火利也の兄、
不知火真だ」
「―兄?」
「あぁ、ついでに言えば、
あいつのたった一人の肉親さ」
「…え?」
たった一人…それって…
「おや、あいつはそれに関しては話してなかったか
まぁ、あんたのことだ、
遅かれ早かれ知ることになる…」
「…?それってどういうこと?」
「俺が『実行犯』だからな
その時の事は誰よりも知ってる
…勿論、『あんたの家族』のことも」
「!!?」
「―あいつの過去を知って
あんたにどうにかできるとは思えんが
一応教えておいてやろう
あんたが今まで抱えてた悩みが一つ減るかもしれないしな」
「…悩み?悩みなんて…」
「知りたいんだろ?
何故父親が『事件が起こると解っていて尚その場所にいったのか』を」
「…!?」
「俺の紋章は『闇』の力を持つ
それは周りのような闇や…
人の心の奥底に潜む闇など
作ることもできるし、
見ることもできる」
「…」
「あんたも利也の事を知りたいんだろ?
ならいいんじゃないか?」
…
……
………
「…解ったわ、
教えてください」
「あぁ、いいだろう」
そして私は、不知火君の壮絶な過去を知ることになる―