眠たくなったら寝ればいい -3ページ目

眠たくなったら寝ればいい

基本小説書いてますw
厨二臭いことしか書かないけどよろしくお願いします。

「―ここは…?」



強烈な音がし、



気づいたとき



私は真っ暗な闇の中にいた



頭上も、足元も、もちろん周りも



すべてが闇に覆われている…



まるで浮いているような感覚だ



「―!不知火君は!?」



周りを見渡すが…誰もいない…



と、



―トッ



「…!」



私の目の前にどこからともなく一人の男性が現れた



真っ黒な服を身に纏い



「どうも…初めまして…だな」


「…これは…あなたがやったの?」


「そうだ、俺の紋章の力で、な」



「あなた…一体誰?」



と、一応聞いてみるが



大体の予想はつく



「そうだな、


まぁ大方予想はついてるだろうが



一応自己紹介をしておこうか」



その人は不敵に笑いこう言った



「不知火利也の兄、



不知火真だ」



「―兄?」



「あぁ、ついでに言えば、



あいつのたった一人の肉親さ」



「…え?」



たった一人…それって…



「おや、あいつはそれに関しては話してなかったか



まぁ、あんたのことだ、



遅かれ早かれ知ることになる…」



「…?それってどういうこと?」



「俺が『実行犯』だからな



その時の事は誰よりも知ってる



…勿論、『あんたの家族』のことも」



「!!?」



「―あいつの過去を知って



あんたにどうにかできるとは思えんが



一応教えておいてやろう



あんたが今まで抱えてた悩みが一つ減るかもしれないしな」



「…悩み?悩みなんて…」



「知りたいんだろ?


何故父親が『事件が起こると解っていて尚その場所にいったのか』を」


「…!?」


「俺の紋章は『闇』の力を持つ


それは周りのような闇や…


人の心の奥底に潜む闇など


作ることもできるし、


見ることもできる」


「…」


「あんたも利也の事を知りたいんだろ?


ならいいんじゃないか?」



……


………


「…解ったわ、


教えてください」


「あぁ、いいだろう」


そして私は、不知火君の壮絶な過去を知ることになる―

バンッッ―――!!


「―!?」


激しい音がしたとたん、


真奈さんは一瞬にして目の前から姿を消した


「…なんだ…これは…?」


と、


―トッ


「―!」


後ろに誰かの気配を感じる


「見つけたぞ…


不知火真!」


(!?真?


俺と兄さんを間違えてるのか…?)


確かに俺と兄さんは身長や体格、


顔もそれなりに似ている


俺は振り返る


「…!


貴様、不知火真じゃないな…」


そこには、


二人の身長は2mは超えるであろう大男が立っていた


…俺が先日兄さんにあったとき


兄さんが着ていた服を纏い…


「―おかしいな


この辺に奴の気配を感じるんだが…」


奴…とはもしかしなくとも兄さんのことだろう


と、大男の一人がこちらを向き


「貴様からも…


紋章の匂いがするな…」


「…」


兄さんのことを知っている…それはつまり


「あんたら、何故この街の人を殺している」


大男は少し驚いた様子を見せ


「…何故私たちが殺したと考える?」


一瞬で、二人の大男が殺気を放つ


「あんたらが兄さん…


不知火真と同じ身なりをしてる…」


――そう、あの日


兄さんは言っていた…


■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□


「―なんで…兄さんが…」


兄さんは口では笑いながら


でも全く楽しくなさそうに言った


「悪いな利也、


今はあまり話してる時間がないんだ…


ただし、ひとつ忠告しておく…


この街から出ろ、


今すぐにだ


あの日のように、


もうお前を巻き込みたくない」


「兄さん…!


あんたは何を…


何をやってる!」


兄さんは少し黙って


そして言った


「―俺の目的は、


今も昔も変わらない」


「…兄さん…」


「わかったら早くこの街をでろ


お前も、もう人が死ぬのは見たくないだろ」


■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□


「…ほう、そうか


お前があの不知火真が命を賭して守ろうとしているものか」


「…何?」


兄さんが俺を…守る?


こいつらは、何を言ってる…?


「そんなものが無くなれば、


あいつはどんな顔をするかな…」


「あんたら…兄さんの仲間じゃないのか?」


「違うね、


あいつは…


裏切り者さ」


…裏切り者…?


「まぁいい、貴様も紋章を所持しているようだし


殺すついでに回収しておくか」


と、隣の大男が前に一歩踏み出し


「―殺れ」


「!!」


ドゴォ!!

「―不知火君…」


私は涙を拭き取り言った


「どうして人間になりたいの?


どうして人間でないの?」


と、


不知火君は目の色を変えずこう言った


「俺は人を愛した―」


そして、少し間を置いて


「―そして、愛した人を殺した」


「―え?」


私にはその言葉が理解できなかった


否、理解するのに時間がかかった


構わず不知火君は続ける


「昔、ある出来事を…


ある人と出会ったことをきっかけにして


俺は変わろうと思った


強くなろうと思った


周りの人を守りたかった


―けれど」


不知火君の目は膨大な怒りで溢れていた


それは他でもない、


自分自身に向けての怒りだった


―知りたい


私はふと思った


この人のことを知りたい


この人の苦しみを解ってあげたい


この人の過去を知りたい


だってこの人は―


「不知火く――」


―――バンッッ!!!


その瞬間、


私の視界は強烈な音と共に


闇に包まれた―

—数分前…

授業が終わり、私は一人で教室をでた

由希は部活(バスケ部)の練習があるため

今日は一人だ

一応私も語学研究部に所属しているのだが

結構ゆるい部活のため、

毎日来る人も少ない

なので私も今日は帰ることにしたのだ

しばらく歩いていて、

ふと空を見ると

(うわ、降ってきそうだなぁ)

私は中学生の時から独り暮らしを始めている

そのため家事は全て一人でこなしているのだが

(—あっ、いっけない洗濯物取り込まないと)

洗濯物を干したままにしていた私は

小走りで家へと向かった

—しばらく走っていると

(—あれは…)

前方に全壊した家と、一人の男性が立っているのが見えた

—そういえばさっき、

担任が最近この町にで起きてる

連続の放火事件が今日もあったと言っていた

恐らく彼処なのだろう

(あれ?あの人…)

その家の前に立っている男性には見覚えがあった

(あれって、もしかして…)

そっと近づくと

(—やっぱり)

そこには今日早退したはずの

不知火君が立っていた

(—なんでここに…)

そう思い

「あ—」

あの、と言おうとして

私はその言葉をすぐに飲み込んだ

—不知火君は

笑っていた

でも、それが喜びから来るものではないことは

容易に察することができた

不知火君の握りしめている手から血が垂れている

「—不知火…君?」

不知火君が振り向く

その目を見たとき

「—」

私は動けなくなった

その目は、

後悔

憎悪

嫌悪

怒り



「不知火君自身に対する」あらゆる負の感情を語っていた

—ポッ

雨が降り始めたみたいだ

だけどそんなことは

一瞬で思考の外へ外れた

不知火君の目からは

とてつもないほどの

負の感情が流れてくる…

そして私は、

「—え?」

泣いていた

—ああ、そうか

不知火君は

こんなにも重いものを背負って

生きているんだ

あの紋章だって

理由もなくつけてる筈がない

それなのに私は…

私はしばらくそのまま立ち尽くしていた—

教師に言われた場所へ向かい俺は走る

(—今度こそ—!)

そう思いながらその場所へたどり着く

そこには警察官が十数人いた

警察官の一人が俺に気づき

首を横に振る

「—またか…」

その場所は、家が全壊していた

そして、その瓦礫のなかには

黒く焦げ、確かに人だったという事しか分からない

焼死体があった

もうこれで5回、

人数にすれば8人が同じかたちで

遺体が見つかった

全てはあの日から…

兄、不知火真と遭遇してから—

—いや、今はそんなことはいい、

もうこれで九人死んだんだ

「俺がこの町に来たから」死んだんだ

(—クソッ…)

自分が惨めだった

あの日から決めたのに

命を救うと決めたのに

紋章を手に入れて

この力をうまく使えば人を救えると思っていたのに

—あの日…あの人に言われた事は

絶対に守ると決めていたのに

今回だけじゃない

この町に来る前から

俺はいろんな人を目の前で失っているじゃないか

その度に強くなりたいと思っていたのに

何度も救われ

何度も救えない

—結局俺は、あの時から何がかわった変わった?

悔しい…

悔しすぎて

自分が惨めすぎて

笑いさえ込み上げてくる

強く握りしめていた手から血が垂れてくる

そんなに気が昂っていたせいか

俺は周りのことに気付かなかった

時刻は既に16時30分を過ぎている

それはつまり…

「—不知火…君?」

声に振り返ると

そこには少し怯えた様子の真奈さんが立っていた

周りにはもう人はいない

—雨が降り始めた

もう数十分、俺はこの場所に立ち尽くしていたのか…

あぁ、なんだろう

なんでだろうな

どうして俺は—

ふと真奈さんの方を見る

「—え?」

真奈さんは…

泣いていた

第六章「進む時」

不知火君が転校してきてから

はや一ヶ月

不知火君の周りにたかっていた人もほとんどいなくなったが

人気はまだあるらしく

よく教室へ遊びに来る生徒も多い

紋章の存在を知ってから

私は一度も彼と話してない

—忘れて欲しい

そう言われたせいもあって

普通の会話ですら消極的になっていたのだ

そんなある日の三時間目—

(…お腹減ったなぁ…)

何て考えながらノートをとっていると

—ピーンポーンパーンポーン

放送がかかる

『生徒の呼び出しをします、

一年○組、不知火利也君

至急職員室まで来なさい

繰り返します—』

突然のクラスメイトの呼び出しにもかかわらず

皆はさして驚きを見せない

—あぁ、またか

そう思っているのだろう

そう、最近不知火君の呼び出しが何回もあるのだ

当の不知火君も

さして変わったそぶりも見せず

そっと教室を出ていった

—その日はもう、不知火君の姿を見ることはなかった

記入漏れで、五章5の最後に、

五章 終

を入れ忘れてました
次からは六章となるので、そこのところをよろしくお願いしますm(__)m



Android携帯からの投稿
「—おい、…うず!…ぼうず!

しっかりしろ!おいっ!」

そんな声で自分は意識を取り戻した

見ると自分の目の前には

見知らぬおじさんがいた

「—よかった、生きてるみたいだな」

おじさんはそういって胸を撫で下ろした

周りを見ると、

どうやら外のようだ

「…おじさんが、助けてくれたの?」

「そうだ」

「他の皆は…?」

「—まだ、わからない」

「…おじさん…家族は?」

するとおじさんは薄く笑って

「単身赴任中なんだ、

家には妻と、君くらいの娘がいてね」

そう答えると

おじさんは踵を返し

「—どこへいくの?」

「中に戻る、

まだ生きてる人がいるかもしれない」

「おじさん、死んじゃうよ?」

「…かもしれないな」

「僕も…ついてくよ」

言ったとたん、

そのおじさんはこちらをふりかえり

自分にある言葉を放った

その言葉を生涯

忘れることがないほどの衝撃が

その言葉にはあった

そして、

おじさんは建物へ入っていった

そして二度と、

再び戻ってくることはなかった

(—そう、あの時言われたこと…)

そう考えていたとき

「—よう」

「—!」

後ろから声がかかる

その言葉を聞いた瞬間

背筋が凍り付いた

(この声…でも、そんな…)

ゆっくりと後ろを振り向く

そして、

驚愕する

そこには、一人の男が立っていた

「—」

(嘘だ、こんなことがあるのか…)

黙っていると

「おいおい、まさか俺のことを忘れちゃいないよな?」

(嘘だ、嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ!)

そんなはずはない、

そんなことがあるはずない

そして、目の前の男はこう言った

「久し振りだな、弟よ」

俺の目の前には、

あの日死んだはずの

たった一人の兄、

不知火真が立っていた

真っ黒な服にを纏い、

不気味な微笑を称えながら—

―五章 終

―その光景は


当時3歳の自分には到底理解しがたいものだった


―いや、


理解したくなかった


両親は、死んでいた


業火に焼かれ、面影もなく


兄の姿も見えない


きっと奥に倒れているのだろう


「―お、かあ、さん…?


おとおさん…?


兄ちゃん―?」


声をかけても、誰も反応することはなかった


「う、うぁ、うわぁぁぁぁぁあああ!」


パニックを起こし、叫びだす


ドォォオオン!


爆音は止まない


かろうじて残っていた理性で身の危険を悟り


廊下に出て助けを呼びながら玄関へ向かう


「誰かー!助けてー!誰かー!」


けれど、誰の返事もない


その時


ズズゥウン!


建物のどこかが崩れ始めたのか


大きな揺れが襲う


そしてその揺れのせいで自分は転け、


床に頭を打ちつける


そしてそのまま、


自分は意識を失った―

用を足して部屋へ戻る途中


さっきの話し声がまた聞こえている


ふと見ると部屋の扉が少し開いている


好奇心に駆られてそっと覗いてみる


その中では、多くの大人たちが何やら話をしていた


当時3歳の自分には理解できるわけもなかったのだが…


断片的に聞こえてくるえんぶれむという言葉の意味すら


当時は知る由もなかったのだ


しばらくそのまま様子を見ていた


―と、その時


ダン!


突然男が部屋の中に現れる


(―え?どこから出てきたの!?)


この部屋の出入りには自分がいる扉を使うしかないはず


窓も割れている気配がない


中では大人たちが騒ぎだしていた


―そして、次の瞬間


ドォォォオン!


突然の爆音とともに、


部屋が炎に飲み込まれる


その爆風に巻き込まれ


自分は背後の壁に吹き飛ばされる


「―ぐふっ!」


背中に強烈な痛みが走る


かろうじて痛みに耐えながら起き上がる


部屋の中を見てみると、


中は黒煙で満たされている


(―何が―何が起こったの!?)


突然の事態に恐怖に襲われる


(お母さんたちに知らせなきゃ)


そう思って部屋へと走る


すると途中、上の階からも爆音が聞こえる


(―部屋だ!)


部屋を見つけ急いで向かう


そして部屋へ着き扉を開ける


そこには―


真っ黒な煙が


部屋を埋め尽くしていた


足元には


焦げた人間の四肢が二人分あった