その「こと」については
一切公にされることはなかった
何故、誰が、何をしたのかは
今でも解らない
だけどその事に
私は感謝もしなかったし
嬉しいとも思わなかった
出来ることなら
誰とも関わらず
誰にも認識される事なく
ただ消えてしまいたかった
『何故生まれてきてしまったの』
母に言われた言葉は今も私の中に残っている
私のような人間が生きている理由が何処にあろうか
こんな過去を持った人間と
誰が関わってくれるものか
そう思い続け
私は中学を休み続けていた
そんな私に機転が訪れたのは
中学三年生の秋だった