◎ →⑥マイハートビート
○ →⑩ルーカス
▲ →⑬ステイフーリッシュ
△△→⑦タイムフライヤー
△1→⑫ジュンヴァルロ
△ →⑮ジャンダルム
△ →⑨サンリヴェル
△ →⑧シャルルマーニュ

淀)上位4頭は皆ロベルト系保持馬。

仁川)フラットレーの名前おまへんな。

淀)フラットレーは印届かず。シャルルマーニュとどちらを切るか迷ったがハーツクライよりネオユニ系ヴィクトワールピサを選ぶこととした。ルメール+藤沢和を切って大丈夫か、バウンスシャッセの弟を切っていいのか、と、もう一人の自分が耳元でずっと囁いておる。

仁川)ほな、押さえといたらよろしいやん。

淀)印は最大8個までと決めとる。

仁川)マイハートビート狙うんはええが◎はやり過ぎちゃいまっか? 中山のGⅠでゼンノロブイ産駒に◎て血統馬券の常識から逸脱してるで。

淀)種牡馬の傾向としてはゼンノロブイの中山成績が悪いのはわかった上や。

仁川)中山2000や重賞で馬券に絡んだのは京成杯3着のメートルダールだけや。ホープフルではオープン特別時代にサトノネプチューンが勝ってるが、こんなんは例外的な存在やで。

淀)その例外的2頭の母方の血を見てみ。メートルダールは母父がロベルト系、サトノネプチューンは母母父がニジンスキー系。中山2000ではロベルトとニジンスキーが狙いの血や。ロベルト系やニジンスキー系を持ってたらゼンノロブイでも中山2000で好走できるんや。狙うべき血を2つとも持ってるマイハートビートはゼンノロブイ産駒の例外的存在になり得るということや。産駒の総体的な傾向だけを金科玉条の如く扱って予想すると穴は買えんで。父だけで馬券検討はできんやろ。中途半端な血統知識は予想を誤らせるだけや。

仁川)フラットレーは父の比較で切っとるやないかい。

淀)フラットレーとシャルルマーニュは母方の血が中山2000に殊更向いてるという血やないからや。そういう場合こそ父(系)で決める。

仁川)中山2000のハーツクライとヴィクトワールピサ。は、競走馬としてならヴィクトワールピサやが種牡馬としてはハーツクライのほうが上やろ。

淀)然に非ず。ヴィクトワールピサはネオユニ系ということを忘れてはならん。ネオユニ産駒中山2000重賞5勝に対しハーツクライは1勝。父ネオユニを忠実に再現しとるヴィクトワールピサが種牡馬としても父の後を辿ることは十分考えられる。ハーツクライ産駒で唯一の中山2000重賞勝馬ハーツクライ産駒フェイムゲームはバランスオブゲームの下で中山中距離は走れる母方の血やった。蛇足やが俺はフェイムゲームに◎を打った。ヒモ穴はケイアイチョーサンでな。そやのに2着馬アクションスターを買わず3連単外してしもた。母父ロベルト系のアクションスターをなぜ切ってしもたのか未だにわからん。

仁川)自慢話はいらん。

淀)外した話やねんから自慢話ちゃうやろ。中山2000重賞に実績のなかったハーツクライ産駒に◎を打てたのも母方の血を重視できたからや。母方の血がそのレース向きでない場合以外では種牡馬傾向を判断材料にしてはならんということ言いたいんや。

仁川)サトノラーゼン、サトノクロニクルの下やから走られても不思議はないんやが。

淀)せやろ。
 
仁川)ジャンダルムは頭で買わん?

淀)買わん。同じサドラーズウェルズ系ならエルプラドのジャンダルムよりガリレオのジュースを上と見立てたからや。武+池江寿で過剰人気しよるが信頼度は高ないで。

仁川)サンリヴェルもヒモでしか買わんのか?中山2000に強いキングマンボ系やで。ルーラーシップの中山2000複勝率46%でっせ。唯一の中山2000経験馬やし。

淀)頭なないやろ。プリンスリーギフト系保持馬は2着までの中山2000なり。プリンスリーギフト系保持馬で中山2000重賞を勝ったのは特殊すぎる配合の弥生賞のコスモバルクだけ。同じ理由でシャルルマーニュも2着まで。








 日本での角4中距離実績ならEl Prado経由のKitten'sJoyよりGalileo経由のNew Approachのほうが上。角2マイル連勝のジャンダルムに対し、京都2000㍍連勝のジュンヴァルロ。2頭とも母方にダンチヒ系を持つという共通項もある。ジャンダルムを買うならジュンヴァルロも買わんと理屈に合わんのではあるまいか。Kitten's Joyの代表産駒ダッシングブレイスはエプソムC勝ち。New Approachの代表産駒ファストアプローチは京都2歳S3着、青葉勝2着。New Approachの後継種牡馬で札幌2歳S2着ファストアプローチを出したDawn Approachはジュンヴァルロの母の全弟。こんな比較をしてると中山2000では同じサドラーズウェルズ系でもGalileo経由のジュンヴァルロに魅力を感じてしまう。Kitten's Joyの父El Pradoはラシオたんぱ賞3着のエイシンサリヴァンを出してはいるが、エイシンサリヴァンは母父がブラッシンググルーム系。ジャンダルムの母ビリーヴが距離の足枷になるとは思わんが、中山2000への敵性という点ではジュンヴァルロを上と見立てたい。
 ワンターンの哩重賞でディープインパクト産駒を捩じ伏せて快勝。出遅れて位置取り悪くなったが最後は余裕を持ってゴール。母ビリーヴの血が巧く活かされてマイルで連勝。距離延長を不安視する向きもあるが、母の配合SS ×Danzigは配合相手によっては距離の融通は利く。父がサドラーズウェルズ系のKitten's Joyなら2000㍍への距離延長になんの問題もない。3頭の皐月賞馬を出しているサドラーズウェルズ系。ワンターン哩より角4二千が本来の土俵。角4未経験を過大にハンデと扱うのは間違い。不安があるとすれば、屋根が初距離ということで過剰に折り合いを意識しすぎて、父系から受け継いでいるであろうスタミナを殺してしまうこと。武さんなら大丈夫やと思うが。日本でのKitten's Joy産駒の勝鞍が1800㍍以下に集中していることは、そういう使われ方をしていたというだけ。気にしない、気にしない。