ダービー卿、狙うべき血はRobertoとSadler's Wells(=Fairy King)。Roberto系持ちはマルターズアポシー、ダイワリベラル、レッドアンシェル、ミュゼエイリアン、ゴールドサーベラス。Sadler's Wells系持ちは不在やがFairy King系持ちは2頭。キャンベルジュニア、トーセンドューク。
Roberto系持ちで一押しはミュゼエイリアン。
ミュゼエイリアン
父スクリーンヒーロー(Silver Hawk経由Roberto系)※
母父エルコンドルパサー(Kingmambo系)
母母父Blue Bird(Storm Bird系)
父スクリーンヒーロー。Silver Hawk経由のRoberto系。モーリスの同父。ダービー卿2年連続2着マイネルファルケも父がSilver Hawk系。母父がKingmambo系というのも心強い。中山マイルに於けるKingmambo系の血は人知れず重要になっている。近年、中山マイルのオープン戦で父か母父にKingmambo系を持つ馬がよく馬券に絡んでいる。ミュゼエイリアンが勝った前走東風Sは3着馬シュウジも母父Kingmambo。シュウジはニューイヤーSでも2着。因みにシュウジの母母父はSilver Hawkだったりする。2015年から先週までの中山マイルのオープン戦は32レース。内17レースで父Kingmambo系が11頭、母父Kingmambo系が8頭も馬券に絡んでいる。Roberto系の血には及ばんまでも、中山マイルでは要注意の血である。ミュゼエイリアンの母父はエルコンドルパサーやからSadler's Wellsが入っているのも加味すれば、ミュゼエイリアンは登録馬中最も中山マイル向きの血と言える。前走は、道悪の少頭数で人気薄スローの逃げ切り勝ちやからフロック視されて人気もそない上がらんやろ。休み明け太目残りで勝ったのはオープン特別では地力が違ったということ。ミュゼエイリアン→◎。
父スクリーンヒーローはもう1頭おる。ゴールドサーベラス。昇級初戦やが中山マイルは3101。母方の血にあまり説得力はないがダービー卿で父Roberto系が2頭しか出走しないなら2頭とも馬券に入れておくべき。況してな中山巧者なら尚更。
マルターズアポシーは母母父がRoberto系。京成杯AHが58㌔で4着0.6差。58㌔も不安やが父がStorm Cat系なだけに中山マイルで積極的に買おうとは思わない。父Storm Cat系はテンクウがジュニアCを勝ってるが、3歳限定の中山マイルは古馬戦とは違ってスピードの要素が重要。母方の血を加味しても京成杯AH4着以上を期待しづらい配合。展開もペースも向いた福島記念を逃げ切り勝ちしてるが、関屋記念勝ちが本来の姿。休み明けで中山記念クビ差3着は開幕週。タフな今の中山で主力扱いはできん。
ダイワリベラル。ダイワメジャー×Tony Binにして母母父リアルシャダイ。タフなコースに向く血で中山と福島以外では勝てていないのも頷ける。重賞では掲示板前後が精一杯の現状やが、昨年のダービー卿は5着でも0.2差。前走東風9着は最内枠やったのに最後は大外回すロスの多いヘボ騎乗で
参考外。穴を開けるとしたら中山マイル、な血。3着で拾っておく価値あり。
レッドアンシェル。こいつも母母父Silver Hawk。父マンカフェ×母父Storm Cat。ニュージーランドT勝ちのダンツプリウスが父Roberto系で母がマンカフェ×Storm Cat。1番人気候補やが変に逆らわんとく。○か▲。
さて、Fairy King系持ち2頭やが、先ずは昨年1番人気2着のギャンベルジュニア。今年は人気ガタ落ちやからリピート狙いが楽しそうやが、昨年春の中山マイルはDanzig祭で、ギャンベルジュニアも母父がDanzig系。昨年は母父Danzig系のワンツーやった。ニュージーランドTは2着馬が父と母母父がDanzig 系。東風Sは母母父と母父にDanzig系を持つ馬の1着3着。アネモネは2着馬が父Danzig系、今春はまだDanzig系持ちの3着内はない。それでもFairy King系やから軽くは扱えんが狙えるとまでは言えん。
トーセンデュークは母父がFairy King。東京よりは中山のほうがベター。1度だけ走った中山マイルが2前の京成杯AH5着。左回りばかり使われ久々の右回りでも掲示板を確保できたのはコース適性があるから。4着マルターズアポシーと半馬身差なら重賞では通用しないとまでは言えん。使い込まれてないから馬はまだ若い。久々は得意。発馬下手で追い込み一手やが逆にそれが不気味。