先日作成したコードレスエアーコンプレッサーに圧力センサーを取り付け、

Arduino で制御して設定の空気圧に達したらコンプレッサーを自動停止

する機能を付加しました。

 

圧力の測定値を校正する校正器も自作しました。

 

まず全体構成です。

右にあるのがエアーコンプレッサーで圧力センサーは

Freescale Semiconductor製のMPX5500DPです。

タイヤに空気を入れるのに必要なのは、エアーコンプレッサーだけです。

 

左にあるのが校正器で、シリンジに空気を送りその圧力で秤を押しています。

シリンジはガスケットが動き始めるのに少し力が必要なので、

圧がかかった状態でシリンジ本体を回転させて動きやすくしています。

 

シリンジの回転部分です。

シリンジに3Dプリンターで作成したギアを取り付け、

シリンジ本体はベアリングで固定しています。

ベアリングは、ボール以外は3Dプリンターで作成しました。

 

ギアはギヤードモーターで2秒正転/2秒逆転で90度回転させています。

 

シリンジのプランジャーは前後には自由に動くが、回転しないように、

ベアリングと円弧のプレートで結合しています。

写真用にプランジャーを上げていますが、実際には下と接します。

 

奥の1.5Lのペットボトルはタイヤのダミーでコンプレッサーの動作による

空気圧の脈動を低減しています。

 

配管状況です。

エアーコンプレッサーから入力して、圧力センサーとペットボトルと

校正器に出力しています。

 

回路図です。

200kPaに設定した実際の動作の様子です。

校正の様子

 

設定値のー10kPaでPWM制御でエアーコンプレッサーのモータの電力を

少し落とし、設定値のー5kPaでモータの電力を半分にして、

オーバーシュートを防止しています。

(実際のタイヤの場合は容量が大きいのでこのような細工は不要と思います)

 

モータでシリンジを回転させる前の測定値は7.94で、

モータを駆動すると8.5と、約7%差がありますので、

精度にはシリンジを回転させることが重要なのが分かります。


微量の空気漏れがあるようで、設定圧に達してからも

数秒おきにエアーコンプレッサーが動作しています。

タイヤ(容量約30L)の代わりに1.5Lペットボトルを使用しているので、

実際にタイヤに空気を入れる場合には、1分間の空気圧の低下は1kPa

(空気圧が約220kPaなので、0.5%以下)以下に収まると思います。

 

校正の結果です。

シリンジの内径が23mmなので、面積が415.5mm2になり、

1kg当たりの圧力(kPa)は9.8/415.5*1000=23.6kPaです。

秤の測定値が8.50kgなので、8.50*23.6=200.6になります。

 

一方、エアーコンプレッサーのゲージは200kPaを示していて、

圧力センサーの測定値も200kPaを表示しています。

 

ということで、エアーコンプレッサーのゲージ、圧力センサーの測定値

ともに正確ということが分かりました。

校正器で校正する必要があると思っていたので、結果にビックリです。

 

空気圧は200kPa~250kPaを5kPa毎に設定可能です。

 

車のタイヤの空気は自転車の空気入れで入れています。

エアーコンプレッサーはBAL No.455を持っているのですが、

電源がシガーソケットなので、面倒くさいので自転車の空気入れを

使用しています。

 

今日の朝、たまたまマキタ 充電式空気入れ MP180DZ をネットで見て、

BAL No.455 を充電式にできないかと分解したところ、

中はスカスカで20700タイプのリチウムイオンバッテリーが3本入る

スペースがあります。

 

DC12V仕様ですが、動作電圧を確認したところ、8Vでも問題なく動作しています。

リチウムイオンバッテリー3直列だと電圧が9V~12V程度になりますが、

問題なく動作しそうです。

 

空いているスペースにリチウムイオンバッテリーを3本入れました。

 

組み立てて完成です。

写真には写っていませんが、充電用のDCジャックを取り付けました。

 

動作電流は約5Aで、使用したリチウムイオンバッテリーの容量が4Ahなので、

48分使用可能です。

以前、ACコンセントのない場所でACアダプターで動作する機器を使いたくて、

5V,9V,12Vの切り替え式で、出力電流2Aの物を製作しました。

従来品

 

20Vと24Vのファンモーターを使用することが増えたので、

20Vと24Vを追加しました。

 

従来使用していた4回路3接点の代わりに、1回路12接点の

ロータリースイッチを使用しました。

 

回路図です。

従来は降圧型のDC-DCコンバータを使用しましたが、

今回は昇降圧型のDC-DCコンバータを使用しました。

 

なお、DC-DCコンバータには、基板裏面全面とXL6009にヒートシンク

を取り付けて冷却しています。

 

完成です。

2Aのヒューズを使用しているので、12Vまでは2A出力、

20Vと24Vは1A出力程度に抑える必要があります。

 

これで、ほとんどのACアダプター使用機器が

ACコンセントがない場所でも使えるようになりました。

 

【3月4日 追記】

電流ヒューズを2Aから3Aに変更し、

電流電圧特性を自作の電子負荷で測定しました。

5Vが4A、20W

9Vが3A、27W

12Vが3A、36W

20Vが2A、40W

24Vが1.8A、43.2W

まで取り出せています。

 

20700サイズのリチウムイオンバッテリー4本と昇降圧型のDC-DCコンバータ

の組み合わせで、予想以上の性能です。