コンピューターは、意識を持つことが出来るか。
意識、自己認識などの知性はどうして生まれるのか。
方やAIもう一つは脳科学から迫った対照的な二冊。
Siri(iPhone)を使うと、その音声認識の進化に驚く。
技術的には、情報端末と会話しながらインターネット上の全ての情報にアクセスできる時代が、直前の段階まで来ていることを実感する。
どんなに博覧強記の人でもiPhoneのスピードとインターネット上の知識には敵わない。
日常的にネットを使っている人は実感しているはずだ。
ネット上の知識、情報の海から矛盾や真贋を見抜くアルゴリズムを作ることはそれほど困難そうにはみえない。
コンピューターの処理速度は18ヶ月ごとに2倍になるムーアの法則は有名だ。
限界と言われながらもその都度ブレイクスルーが起こり、そのとうりになっている。
本書は、AIが2019年に人間の頭脳に並び、2045年にはAIが自ら設計、再生産した「人口超知能」が誕生すると主張する。
特異点の出現だ。
超知能の思考速度、判断力は人間の数億倍に達し、ネット遮断や対人友愛命令や自爆指令をプログラムに仕込んでも全て検知され抑え込むのは不可能のだという。
人工知能は、知性の元となる知識をインターネットから得て、コンピューターに命を与え別物へと変えてしまう。
その時、我々は何を目撃するのだろうか。
行き着く未来に何が待っているのだろうか。
自分とはいったい何か、自由意志とは何か。
自由意志と感じている事が実は、環境に動かされている場合が多い。
例えば、飢えれば食を求め、寒さに凍えれば暖をとる。
恋愛や子育ても男女ホルモンやオキシトシンの影響を強く受けている。
本書は、統合情報理論の解説書だ。
統合情報理論の基本的な命題は
「ある身体システムは、情報を統合する能力があれば、意識がある」
統合情報理論とは、脳などのシステムが処理する情報量の豊富さと統合性によって意識の発生を説明する。
本書から外れるが、それであるのならばAIでも意識を持つことが可能のような気がする。
視床ー皮質系には、ニューロンが200億あり、小脳のニューロン800億有る、しかし意識は視床ー皮質系にあり小脳ではない。
この違いは何か。
レム睡眠時、独特の意識を経験するがこれは何か。
fMRIを使った実験や手術時に使う麻酔が効いた状態の意識など考察する。
最先端の知識を盛り込んだ解説書はスリリングで面白い。
物理学者も天文学者も脳科学者も生命システムの研究者も、あらゆる自然科学の研究者は、自分とは、実在とは、生命とは、宇宙とは、死とは何かを、常に心の内に秘め思索している事が分かる。
ノーベル賞受賞者も我々と変わらない事を考えている。
それは、生きるという事は本質的に同じだからだ。

