以外と真面目な本である。
データとインタビューを駆使し性風俗界の実態に迫っている。
また経済的側面も詳しく調べている。
日本には、ソープやヘルス、ピンサロなどの店舗型風俗店が2,000店、1999年に合法化されたデリバリーヘルスなどの無店舗型が11,000店、合計13,000店あり年間千店以上の新規店がオープンしている。
そして、20歳から35歳までの現役風俗嬢が35万人いると言う。
この年代の28人に1人という割合だ。
これは出会い系や援助交際、枕営業などの個人営業や無届けの違法店を含まない数字だ。
ざっとクラスに一人か二人が生涯に性風俗嬢になった事がある数字だ。
しかも、面接の合格率30%。
ルックスで60%、残りの10%は精神面やコミュニケーション能力で落とされるらしい。
風俗嬢になりたくてもなれない女の子が相当いるのである。
ヤル気も経験もなく態度悪く、大したルックスでない者は大概落とされる。
これは、需要と供給のバランスが崩れ供給(嬢)側が大幅に上回ったことによる。
当然デフレ化する事になる。
質も上がり、2008年のリーマンショック後、地方出身の女子大生、専門学校生、介護職などが大幅に増えている。
収入は週一から週六までで色々あるが平均週四で、20万から40万円が一般的な稼ぎらしい。
NPO法人「SWASH」が2000年に150人2014年に126人に店を回りアンケートした調査結果、2000年の平均月収六十万八千円から2014年には三十四万六千円と半減しているという。
一般的に店舗型方が稼げるので全体での実態は相当厳しくなっているのに違いない。
無店舗型風俗の著しい増加と貧困層の増大、若い女性の性意識の変化などにより供給圧力が増大してる事がうかがえる。
昔からの風俗嬢は高収入というイメージから程遠い。
もちろん、抜群の容姿とコミュニケーション能力で100万円以上稼ぐ者もいる。
歌舞伎町のラブホテル街に隣接している東京都健康プラザ「ハイジア」の裏は有名な街娼(たちんぼ)スポットである。
90年代まではコロンビア人やタイ人などの外国女性が中心だったが日本の若い女子大生やOLなどの一般女性が目立つようになったらしい。
また、どうしても風俗嬢をやりたい場合は、地方のピンサロや個人営業をやるしかない。
ヤクザや警察との関係。
スカウトマンは気楽な稼業なのか?
なぜブスにも声を掛けるのかなど、興味深い話も多々あった。
