「人生の3分の2はいやらしい事を考えてきた」で始まる週刊文春の連載「人生のエロエロ」の筆者みうらじゅんの青春記。
「口でしてあげようか?」
と言った気がした。いや確かにそう聞こえた。
僕はその問いかけに対してどう返せばいいのか分からなかった。
僕がその時とっさに思ったことは、童貞であることをどうにかして美奈に悟られないたくないということ。
そんな行為ぐらい過去にしてもらったことある風に装いたかった。
十八才の浪人生じゅんが年上の女子大生美奈との車の中での出来事。
来春の受験に備え勉強しなければと思いつつ彼女とのSEXに溺れていくじゅん。
受験当日、美奈から誕生日プレゼントされたセーターとおかんから貰ったセーターを二重に着て、二人の女に包まれて試験にのぞむが。
美大に合格し彼女を捨て未来を選ぶじゅん。
青春期独特の先の見えない不安、孤独、虚しさ、寂しさ、満たされない気持ちをかかえ大人になってゆく少年のキタセクスアリス。
数十年前の自分も当時浪人生だった。
好意をよせてくれた後輩から貰った手編みのセーター。
大したお礼も言わず、大切にもしなかった。
その膨大な時間と思いにも気がつかなかった。
全然優しくなかった。
良くしてくれた人にたいして冷たい態度など他にもたくさんの苦い思い出。
当時に戻り謝りたい。
優しく声をかけてあげたい。
そして抱きしめたい。
iPhoneからの投稿
