ふと思い立ってお出かけしました
トキワ荘通り昭和レトロ館
(豊島区立昭和歴史文化記念館)
こちら昭和20年代の木造建築で
元々は「味楽百貨店」だった建物
味楽百貨店は、複数の店舗がテナントとして
入っていた、いわゆる戦後マーケットで
最盛期の昭和40年代は青果店など
10店舗以上が軒を連ねていましたが
平成以降は大型店などに
押されて相次ぎ閉店…
そして唯一残っていた精肉店も
惜しまれながら2021年に撤退
残った建物を活用しようと
昭和の歴史・文化を次世代に継承すべく
昭和の暮らしなどを
紹介する展示を行っています
ちなみに入館料は無料!
何を隠そう私も昭和生まれですが
一口に昭和と言っても64年まであるので
私の知らない昭和もたくさんある…はず
まずは2階の展示室へ…
味楽百貨店時代、2階部分は
アパートとなっていたようで
複数の個部屋に分かれていました
靴を脱いで各部屋へ入るスタイル
『昭和のくらし~昭和40年頃の日常~』
若い夫婦2人暮らしを想定した
昭和40年頃の六畳一間の生活を再現
今でいうワンルームって感じなので
そのスタイル自体は珍しくないけれど
やっぱり家具や調度品が
当時のもので揃っているので
昭和、ヒシヒシと感じます~
キッチンとは呼ばせたくない
台所、でございます
ダイヤル式白黒テレビ
若者に通じない言葉シリーズで
よく登場する「チャンネル回す」ってやつ
(同率で「レンジでチンする」)
若者のみなさ~ん
昔はTV右下のダイヤルを回して
チャンネルを変えていたんですよ~
だから昭和世代の多くは
「チャンネル回す」って言うんですよ~
あ、ちなみにTVですが、
上の写真では右側に映ってる
大きな箱型のものですよ~
今の若者は黒電話での
電話のかけ方が分からないという
衝撃的事実を最近知ったので
薄型TVしか知らない世代向けに
一応お知らせしておきます!
あ、そういえばこの部屋には
黒電話は無かったな…
贈答品洋菓子の定番だった
缶入りクッキー
こういう缶のことを
「缶かん」って言ってたな~
食べ終わった後はキレイに洗って再利用!
大事なシール(笑)とかを入れてました
展示室4では「高度経済成長期の豊島区」を
再現したジオラマの展示でした
昭和40年後半をイメージした
神田川周辺のジオラマ
制作は昭和レトロをテーマに作品を作り続ける
ジオラマ作家の山本高樹さん
とにかく細かいところまで
再現されていて、見てるだけで楽しい♪
赤い手拭マフラーにして~♪の
カップルが橋を歩いています
あなたが描いた私の似顔絵~♪
同じく昭和40年代前半をイメージした
旧豊島区役所・豊島公会堂・
旧豊島区民センター周辺のジオラマ
西武百貨店
池袋東口周辺ジオラマ
池袋駅西口周辺のジオラマ
昭和40年代は
まだ闇市の雰囲気を残す商店が
所狭しと並んでいたようです
そして時代は飛んで…
平成10年後半を想定した人世横丁ジオラマ
60年続いた人世横丁ですが
2008年7月に解体されてしまったので
今は消えてしまった風景
時代の流れと共に再開発されるのは
仕方のないことかもしれないけど
無くなってしまうのはやっぱり寂しい
今はもう見ることができない
失われた風景や当時の雰囲気を
目で見て感じられるってのが
再現ジオラマの良さなのだな~と
改めて実感しました
別の部屋で開催されていた
企画展「おもちゃの鉄道DE豊島区駅めぐり」
JR山手線の池袋、大塚、巣鴨駅の
開設120年に合わせた企画展で
東京都豊島区内にある17の鉄道駅を
「プラレール」で見事に再現!
実際に電車が動いていて
こちらも見ていて飽きない
子供にも大人気のプラレールは
タカラトミーが手掛ける鉄道玩具ですが
実は100年前に西巣鴨町で創業した
玩具会社「富山玩具製作所」が前身らしい
区ともゆかりが深いということで
なかなか面白い企画展でした